2008年 07月 09日
ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! |
2004年製作のコメディ・ホラー「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督の新作「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」を見た。
ロンドン市警でエリート街道まっしぐらな優秀な経歴と能力を持つニコラス・エンジェル巡査はあまりに優秀過ぎるゆえに上司から妬まれてしまい、イギリス一安全だというド田舎の村「サンドフォード」に左遷されてしまう。
そこでエンジェルを待ちうけていたのはとんでもない村のいい加減さや変な常識に生きる人々だった・・・・という感じのストーリー。
都会の第一線で頑張ってきたエンジェルが最初は田舎のいい加減なルールに愕然とさせられたり、相棒に組まされた署長の息子でいかにもダメ警官なダニーとの妙なやりとりが絶妙な笑いを誘うものの、そういった単なる警察ネタのコメディに終わらず、事故のように偽装されて起こる連続殺人をはじめ、それに関わる怪しい住人たち、ちゃんと捜査しようとしない署内の連中など、このサンドフォードという村に隠された大きな謎などサスペンスの部分もしっかり作られているし、テンポの速い展開はセンスの良いブラックなギャグも交えながらも本当にスリリングで目が離せない☆
ちなみに犯人像が「バーニング」のバンボロや「スクリーム」の殺人鬼を思わせるようなローブをかぶったような姿だったり、殺人シーンでは生首が二つ転がっていたり、「オーメン」を思わせる殺害方法があるなどホラーファンにも嬉しい!
また、困難な状況の中でそれに挑むエンジェルとポリスアクション映画が大好きで自分もそんなヒーローになりたいとエンジェルに憧れるダニーの成長していく姿や、逆に堅物だったエンジェルがダニーによって変わっていく姿など人間ドラマとしてもよく出来ていると思う。
それに「ポリスアクション」映画では醍醐味のひとつであるアクションシーンにしても大迫力な銃撃戦やド派手なカーチェイスがあったり、その辺のアクションメインの映画にも決して引けを撮らないレベルで楽しませてくれるし、映画の各シーンに登場する様々な昔の名作ポリス映画の話や、それに対するリスペクトを感じさせるシーンがあったり、作り手側が本当に映画が好きだという事が伝わるような見せ方もしていて、田舎が舞台の単なるシチュエーションコメディかと思いきや、あらゆる映画の面白さがギッシリ詰まった凄い作品だったのには驚きだった。
主演のエンジェル役のサイモン・ペッグやダニー役のニック・フロストなど知らない俳優だったが、この作品で強烈に印象に残ったし、知ってる俳優では旧007のティモシー・ダルトンが怪しい村人の一人で出ていたり、意外な配役も面白い。
パンフによるとこの映画は監督も俳優もほとんど知られていなく、海外コメディは客が入らないという理由で本来劇場未公開の流れになるはずだったらしいのだが、熱烈なファンたちがネットで署名活動した結果、やっと劇場公開が実現したという事らしく、私も実際見てみて「何でこの作品が未公開扱い?」と思わせる面白さだったのでネットでそういう現象が起こった事にも納得だし、劇場公開してくれてこの作品を見られた事にも感謝したい。
それにしてもこんな面白い映画を見逃してるなんて日本の大手配給会社で映画を買いに行ってる連中はどんなに目が曇ってるのか・・・・?
無駄に金かけて派手に作って中身がないような映画が「ヒット作」として大げさに宣伝されて多く公開されていく中、この映画のように本当の映画の面白さを見せてくれる映画が日の目を見てない現実にはファンとしてはガッカリだし、まだまだ未公開で埋もれているこういう驚きの作品があるならどんどん公開してほしいと思う。
この監督の前作「ショーン・オブ・ザ・デッド」は未見だが、この面白さを作れる人ならホラー要素でどんなものを作ったのか興味深いし、また見てみたいと思う。
ロンドン市警でエリート街道まっしぐらな優秀な経歴と能力を持つニコラス・エンジェル巡査はあまりに優秀過ぎるゆえに上司から妬まれてしまい、イギリス一安全だというド田舎の村「サンドフォード」に左遷されてしまう。
そこでエンジェルを待ちうけていたのはとんでもない村のいい加減さや変な常識に生きる人々だった・・・・という感じのストーリー。
都会の第一線で頑張ってきたエンジェルが最初は田舎のいい加減なルールに愕然とさせられたり、相棒に組まされた署長の息子でいかにもダメ警官なダニーとの妙なやりとりが絶妙な笑いを誘うものの、そういった単なる警察ネタのコメディに終わらず、事故のように偽装されて起こる連続殺人をはじめ、それに関わる怪しい住人たち、ちゃんと捜査しようとしない署内の連中など、このサンドフォードという村に隠された大きな謎などサスペンスの部分もしっかり作られているし、テンポの速い展開はセンスの良いブラックなギャグも交えながらも本当にスリリングで目が離せない☆
ちなみに犯人像が「バーニング」のバンボロや「スクリーム」の殺人鬼を思わせるようなローブをかぶったような姿だったり、殺人シーンでは生首が二つ転がっていたり、「オーメン」を思わせる殺害方法があるなどホラーファンにも嬉しい!
また、困難な状況の中でそれに挑むエンジェルとポリスアクション映画が大好きで自分もそんなヒーローになりたいとエンジェルに憧れるダニーの成長していく姿や、逆に堅物だったエンジェルがダニーによって変わっていく姿など人間ドラマとしてもよく出来ていると思う。
それに「ポリスアクション」映画では醍醐味のひとつであるアクションシーンにしても大迫力な銃撃戦やド派手なカーチェイスがあったり、その辺のアクションメインの映画にも決して引けを撮らないレベルで楽しませてくれるし、映画の各シーンに登場する様々な昔の名作ポリス映画の話や、それに対するリスペクトを感じさせるシーンがあったり、作り手側が本当に映画が好きだという事が伝わるような見せ方もしていて、田舎が舞台の単なるシチュエーションコメディかと思いきや、あらゆる映画の面白さがギッシリ詰まった凄い作品だったのには驚きだった。
主演のエンジェル役のサイモン・ペッグやダニー役のニック・フロストなど知らない俳優だったが、この作品で強烈に印象に残ったし、知ってる俳優では旧007のティモシー・ダルトンが怪しい村人の一人で出ていたり、意外な配役も面白い。
パンフによるとこの映画は監督も俳優もほとんど知られていなく、海外コメディは客が入らないという理由で本来劇場未公開の流れになるはずだったらしいのだが、熱烈なファンたちがネットで署名活動した結果、やっと劇場公開が実現したという事らしく、私も実際見てみて「何でこの作品が未公開扱い?」と思わせる面白さだったのでネットでそういう現象が起こった事にも納得だし、劇場公開してくれてこの作品を見られた事にも感謝したい。
それにしてもこんな面白い映画を見逃してるなんて日本の大手配給会社で映画を買いに行ってる連中はどんなに目が曇ってるのか・・・・?
無駄に金かけて派手に作って中身がないような映画が「ヒット作」として大げさに宣伝されて多く公開されていく中、この映画のように本当の映画の面白さを見せてくれる映画が日の目を見てない現実にはファンとしてはガッカリだし、まだまだ未公開で埋もれているこういう驚きの作品があるならどんどん公開してほしいと思う。
この監督の前作「ショーン・オブ・ザ・デッド」は未見だが、この面白さを作れる人ならホラー要素でどんなものを作ったのか興味深いし、また見てみたいと思う。
by lucifuge
| 2008-07-09 22:28
| 映画/洋画