2008年 07月 14日
告発のとき |
トミー・リー・ジョーンズ主演の映画「告発のとき」を見た。
元陸軍軍曹で軍警察だったハンクの元に、同じく軍人である息子マイクがイラク従軍から帰国した後、無断で失踪したという知らせが届き、息子に限って無断で姿を消すなどという事は何かおかしいと感じたハンクはマイクが帰還したフォートラッドへと向かい独自に調査を開始する。
しかし、数日後無残な形でマイクの死体が発見され・・・・・という感じのストーリー。
元軍警察だった経験を活かして様々な所から情報を得たり、軍のマイクの部屋から見つけた壊れた携帯電話に隠されていた映像に手がかりを見つけたりと息子を信じて動き回るハンクや何かを隠蔽しようとしているフシがある軍の動き、軍とは管轄違いだと言ってちゃんと捜査をしようとしない地元警察やそんな地元警察の中でも真実を見つけようと、孤立無援の中ハンクに協力していく女性刑事エミリーなど、どんな困難な状況でも決して諦めず、一体マイクに何が起こったのかを探し続ける登場人物たちの姿は非常にドラマティックだし、それぞれの立場の中での力の均衡とか「軍」という国家防衛の根幹に関わる存在が絡んでいる殺人事件というタブーなテーマ性やそこに隠された衝撃的な真実も目が離せず、展開もスリリングでストーリーにのめりこんで見てしまった。
それにしても息子にイラクで何があったのか・・・・どんどん意外な情報を得ていくハンクの感情的には非常に複雑だろうし、それを演じるトミー・リー・ジョーンズの何ともいえない表情というか目であそこまで感情を語れる俳優はそうはいないだろうと思うと凄い。
この映画は実際にあった事件を基にしているらしいが、戦争状態においてどんどん感情が麻痺して異常になってくる感覚の恐ろしさとか、人を殺す事や残虐行為に対して麻痺してしまった人間が平和に日常に戻った時、異常な戦争状態を日常にしてた人間がどういう感覚で日常を過ごしていくのかと考えると凄く深い問題であると思うし、アメリカの抱える深い闇を衝撃的に暴いた意欲作であると思う。
日本でも米軍基地の兵が殺人や強姦など凶悪な犯罪を犯しているのがよくニュースになっているが、それはこういう異常な日常感覚のままの人間たちが戦場そのままの感覚で生活していたため起こった事ではないだろうか?ともこの映画を見て思ったりもした。
元陸軍軍曹で軍警察だったハンクの元に、同じく軍人である息子マイクがイラク従軍から帰国した後、無断で失踪したという知らせが届き、息子に限って無断で姿を消すなどという事は何かおかしいと感じたハンクはマイクが帰還したフォートラッドへと向かい独自に調査を開始する。
しかし、数日後無残な形でマイクの死体が発見され・・・・・という感じのストーリー。
元軍警察だった経験を活かして様々な所から情報を得たり、軍のマイクの部屋から見つけた壊れた携帯電話に隠されていた映像に手がかりを見つけたりと息子を信じて動き回るハンクや何かを隠蔽しようとしているフシがある軍の動き、軍とは管轄違いだと言ってちゃんと捜査をしようとしない地元警察やそんな地元警察の中でも真実を見つけようと、孤立無援の中ハンクに協力していく女性刑事エミリーなど、どんな困難な状況でも決して諦めず、一体マイクに何が起こったのかを探し続ける登場人物たちの姿は非常にドラマティックだし、それぞれの立場の中での力の均衡とか「軍」という国家防衛の根幹に関わる存在が絡んでいる殺人事件というタブーなテーマ性やそこに隠された衝撃的な真実も目が離せず、展開もスリリングでストーリーにのめりこんで見てしまった。
それにしても息子にイラクで何があったのか・・・・どんどん意外な情報を得ていくハンクの感情的には非常に複雑だろうし、それを演じるトミー・リー・ジョーンズの何ともいえない表情というか目であそこまで感情を語れる俳優はそうはいないだろうと思うと凄い。
この映画は実際にあった事件を基にしているらしいが、戦争状態においてどんどん感情が麻痺して異常になってくる感覚の恐ろしさとか、人を殺す事や残虐行為に対して麻痺してしまった人間が平和に日常に戻った時、異常な戦争状態を日常にしてた人間がどういう感覚で日常を過ごしていくのかと考えると凄く深い問題であると思うし、アメリカの抱える深い闇を衝撃的に暴いた意欲作であると思う。
日本でも米軍基地の兵が殺人や強姦など凶悪な犯罪を犯しているのがよくニュースになっているが、それはこういう異常な日常感覚のままの人間たちが戦場そのままの感覚で生活していたため起こった事ではないだろうか?ともこの映画を見て思ったりもした。
by lucifuge
| 2008-07-14 22:13
| 映画/洋画