POLTERGEIST:IN THE SHADOWS

ネットのニュースで1982年にスピルバーグ製作、「悪魔のいけにえ」のトビー･フーパー監督で作られた映画「ポルターガイスト」のリメイクが作られるらしいというのを見た。

スティーヴン・スピルバーグ製作の『ポルターガイスト』、リメイク決定

「ポルターガイスト」といえば新居に越してきた一家が様々な超常現象に見舞われ、恐怖の日々を過ごすが・・・実はその家は墓場の上に建てられた家だった・・・というシリーズ3作まで作られたホラー映画では名シリーズのひとつであるが、第1作に出演した長女役が恋人に刺殺されたり、2作目に登場した牧師役やインディアン役の俳優の急死、さらにこのシリーズの象徴的存在であり3作目では主役だった少女へザー･オルークまでもが死んでしまって、まさに「呪われた」作品だった。
私自身の思い出といえば1作目はテレビで見て、特にラストあたりの急激な展開や恐怖の映像にかなり怖い印象を持ってホラーとしてはかなり面白かった記憶があるが、あとでいろいろ調べてみるとあの作品はトビー･フーパーが監督ながらほとんどスピルバーグの思い通りに作られたらしく「悪魔のいけにえ」的なトビー独特のリアルな怖さは無いし、徐々に盛り上げていきクライマックスはこれでもかと次々襲う恐怖シーンの見せ方とかはまるで「インディ・ジョーンズ　魔宮の伝説」みたいだし、ラストは「家族愛」でまとめるというパターンはいかにもスピルバーグらしかった。
続く2は劇場で見たのだが、クリーチャーデザインに「エイリアン」のH.R.ギーガーが参加しており、かなり期待したがせっかくのデザインも活かせず映像的に中途半端だったり、1作目で襲ってきていた霊の正体も明かされたりするものの、イマイチ話として物足りなかった。
3も劇場で見たが今度はこれまでの話でキーとなる霊に狙われる少女が高層ビルに住む叔父さんの家に預けられ、場所は変われどまたもや怪奇現象が襲ってくるという話だったが、これも話自体大した事なく映画本編より主演の少女が死んだ事の方が注目されて作品としてはイマイチだった。
なので1以外は作品として正直あまり大した事ないのいだが、シリーズが続くにつれて死者が出るという「いわくつき」な背景は恐ろしいし、今度の作品でまた何か起こらないかというのは心配であるが、それは別としてまずはホラーとしてクオリティの高い面白いものを作ってくれるように期待したいと思う。
調べてみたらサブタイトルは「IN THE SHADOWS」で来年公開らしい。