2008年 07月 30日
テネイシャスD 運命のピックをさがせ! |
ジャック・ブラック主演の映画「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」を見た。
主演のジャックは「スクール・オブ・ロック」などで知られるロック大好きなコメディ俳優であり、「テネイシャスD」というのは彼と「トレインレック」というバンドのリーダーであり俳優でもあるカイル・ガスが結成した実在するロックバンドで、この映画はその「テネシャスD」をメインにした作品である。
ロックを悪魔の音楽だと否定する父の元から家出したジャック・ブラックことJBはロックの極意を求めてハリウッドにやってくるが、そこで凄腕ギターテクニックを持つカイル・ガスと出会う。
JBはカイルに惚れこみ相棒になってほしいと頼むが、カイルは自らを大物だと言ってジャックにロックの特訓をしてやるとおかしな修行をさせ続ける・・・・そんな中彼等のファンになったピザ屋の支配人とかも巻き込みながらドタバタな日々は過ぎていくが、ある時実はカイルは大物でも何でもなく15年も音楽をやっているが目も出ず親から仕送りを受けているダメなオッサンでしかもハゲだという事が発覚し、JBと喧嘩になるが改めて二人は結束し、家賃を稼ぐため賞金付きアマチュアバンド大会での優勝を狙う。
しかし大会のための新曲が作れずスランプに陥った彼等は偶然見ていたロック雑誌からロック史に残るスーパーギターヒーローたちがみんな同じピックを使っていた事を知り、そのピックを探そうとする。
実は「運命のピック」と呼ばれるそのピックは悪魔の歯から作られたピックで、それを手にした者はその超常的パワーによってスターになれるという。
二人はその力を手にしようとピックが保管されている「ロックンロール歴史博物館」へ忍び込む事にするが・・・・といったストーリー。
とにかくジャック・ブラックとカイル・ガスのとことんおバカなやりとりが絶妙だし、カイルがJBにやらせるバカな特訓はロックスターのイメージを面白おかしくパロディにしている感じだったり、下品なギャグもある意味ロックの一つの姿を体現しているようだったり、ロックを否定するJBの父親の姿はPMRCに代表されるロックを悪だと否定する団体の象徴的存在に思えたり、バカバカしいながらロックの様々な魅力や社会的側面も表現しているようで面白い。
映画のストーリーだけでなくヘヴィメタル界の大物ヴォーカリストであるロニー・ジェイムズ・ディオが本人役で登場したり、JBの父親役にはアルバム「地獄のロックライダー」のヒットが有名なミートローフが演じていたり、さらには元ニルヴァーナのデイヴ・グロールが特殊メイクの悪魔姿でドラムを叩くシーンがあったりとロック好きにも嬉しいキャスティングだし、他にも個性派俳優のティム・ロビンスや名コメディ俳優のベン・スティラーなんかも出ていてメインである「テネイシャスD」の二人に負けない強烈さもあったりで面白い。
また「時計仕掛けのオレンジ」のパロディシーンとか、JBが山道で腹を空かして食べた毒キノコの幻覚シーンではUMAのサスカッチが登場したり、本物のロックスターの貴重品を展示したという「ロック歴史博物館」の様子とか、そこを一応守っているバカ警備員など小ネタやパロディ満載なのも楽しい☆
映画全体の構成としてはロックミュージカル+下品なファンタジックコメディといった感じだが、JBとカイルの友情のドラマでもあったり、同じくジャック主演の「スクール・オブ・ロック」もそうだったが、単にバカで面白いというだけでなく見ていて熱くさせる何かも感じるような部分があるというのは良い作品だと思う。
ただロックにあまり興味がない人にとってはただのドン引きなお下品ギャグばかりな下らない映画にも感じるかもしれないが・・・私にとっては凄くツボな作品だった。
ラストに流れるテネイシャスDの「THE METAL」という曲はメタルファンの想いをそのまま語ってくれたような歌詞だったり、この「テネイシャスD」というバンドは本当にロックやメタルを心の底から好きな連中が作ったバンドなんだという事が凄くわかる歌でもあったとも思った。
ジャック・ブラックは今度は「スクール・オブ・ロック」の続編を作るらしいが、最近の映画界は本当にそのジャンルを好きではない監督が会社の方針とか売れ筋路線で大して思い入れなく作ったりしてつまらん作品が沢山横行している中で、ジャックのような本当に自分の好きなジャンルをとことん追及できる人が作る映画というのは今後も楽しみである。
主演のジャックは「スクール・オブ・ロック」などで知られるロック大好きなコメディ俳優であり、「テネイシャスD」というのは彼と「トレインレック」というバンドのリーダーであり俳優でもあるカイル・ガスが結成した実在するロックバンドで、この映画はその「テネシャスD」をメインにした作品である。
ロックを悪魔の音楽だと否定する父の元から家出したジャック・ブラックことJBはロックの極意を求めてハリウッドにやってくるが、そこで凄腕ギターテクニックを持つカイル・ガスと出会う。
JBはカイルに惚れこみ相棒になってほしいと頼むが、カイルは自らを大物だと言ってジャックにロックの特訓をしてやるとおかしな修行をさせ続ける・・・・そんな中彼等のファンになったピザ屋の支配人とかも巻き込みながらドタバタな日々は過ぎていくが、ある時実はカイルは大物でも何でもなく15年も音楽をやっているが目も出ず親から仕送りを受けているダメなオッサンでしかもハゲだという事が発覚し、JBと喧嘩になるが改めて二人は結束し、家賃を稼ぐため賞金付きアマチュアバンド大会での優勝を狙う。
しかし大会のための新曲が作れずスランプに陥った彼等は偶然見ていたロック雑誌からロック史に残るスーパーギターヒーローたちがみんな同じピックを使っていた事を知り、そのピックを探そうとする。
実は「運命のピック」と呼ばれるそのピックは悪魔の歯から作られたピックで、それを手にした者はその超常的パワーによってスターになれるという。
二人はその力を手にしようとピックが保管されている「ロックンロール歴史博物館」へ忍び込む事にするが・・・・といったストーリー。
とにかくジャック・ブラックとカイル・ガスのとことんおバカなやりとりが絶妙だし、カイルがJBにやらせるバカな特訓はロックスターのイメージを面白おかしくパロディにしている感じだったり、下品なギャグもある意味ロックの一つの姿を体現しているようだったり、ロックを否定するJBの父親の姿はPMRCに代表されるロックを悪だと否定する団体の象徴的存在に思えたり、バカバカしいながらロックの様々な魅力や社会的側面も表現しているようで面白い。
映画のストーリーだけでなくヘヴィメタル界の大物ヴォーカリストであるロニー・ジェイムズ・ディオが本人役で登場したり、JBの父親役にはアルバム「地獄のロックライダー」のヒットが有名なミートローフが演じていたり、さらには元ニルヴァーナのデイヴ・グロールが特殊メイクの悪魔姿でドラムを叩くシーンがあったりとロック好きにも嬉しいキャスティングだし、他にも個性派俳優のティム・ロビンスや名コメディ俳優のベン・スティラーなんかも出ていてメインである「テネイシャスD」の二人に負けない強烈さもあったりで面白い。
また「時計仕掛けのオレンジ」のパロディシーンとか、JBが山道で腹を空かして食べた毒キノコの幻覚シーンではUMAのサスカッチが登場したり、本物のロックスターの貴重品を展示したという「ロック歴史博物館」の様子とか、そこを一応守っているバカ警備員など小ネタやパロディ満載なのも楽しい☆
映画全体の構成としてはロックミュージカル+下品なファンタジックコメディといった感じだが、JBとカイルの友情のドラマでもあったり、同じくジャック主演の「スクール・オブ・ロック」もそうだったが、単にバカで面白いというだけでなく見ていて熱くさせる何かも感じるような部分があるというのは良い作品だと思う。
ただロックにあまり興味がない人にとってはただのドン引きなお下品ギャグばかりな下らない映画にも感じるかもしれないが・・・私にとっては凄くツボな作品だった。
ラストに流れるテネイシャスDの「THE METAL」という曲はメタルファンの想いをそのまま語ってくれたような歌詞だったり、この「テネイシャスD」というバンドは本当にロックやメタルを心の底から好きな連中が作ったバンドなんだという事が凄くわかる歌でもあったとも思った。
ジャック・ブラックは今度は「スクール・オブ・ロック」の続編を作るらしいが、最近の映画界は本当にそのジャンルを好きではない監督が会社の方針とか売れ筋路線で大して思い入れなく作ったりしてつまらん作品が沢山横行している中で、ジャックのような本当に自分の好きなジャンルをとことん追及できる人が作る映画というのは今後も楽しみである。
by lucifuge
| 2008-07-30 21:24
| 映画/洋画