ワン・ミス・コール |
大学で心理学を専攻するべスの友人レアンに届いた不気味な着信・・・それは3日後の日付で届いた彼女自身の悲鳴のような声が入った意味不明な留守電だった。
しかしその着信の日と時間にレアンは無残な死に方をしてしまう・・・実はレアンの前にも友人のシェリーが不審な溺死をしており、シェリー自身も同じく不気味な着信を受けたらしい。
そんな中、レアンの元彼だったブライアンも着信を受け死に、謎の着信に何らかの原因があると考えたべスはその話を警察に話しに行くが、そんなオカルトめいた話を警察は信じずとりあってくれない・・・だがこの事件に疑問を抱き、自らの妹もこの謎の着信によって死んだ疑いがあるアンドリュース刑事はべスの話を聞いてくれ一緒に調査に乗り出す事になるが・・・・といった内容。
着信の死の連鎖というアイデアや謎の真相、主人公や謎の核心にもつながる「虐待」の記憶、死体の口に入っている赤い飴玉などの要素はオリジナルと同じだが、全体的な雰囲気はやはりアメリカのもので表現されているし、目が口になっている不気味な幽霊とか親子連れの幽霊、病院にいる動くミイラ化した死体などキャラクターとして異様で面白いデザインのゴーストが登場したり、着信を受けた人間が一体どんな方法で殺されてしまうのかという「ファイナル・デスティネーション」的なハラハラする楽しみ方も出来ると思う。
表現としては、いかにもJホラー的さりげなく影が動くような恐怖表現も使いつつ、直接的視覚にインパクトが残るような西洋的ホラー表現も活かしている部分は良いと思う。
ただ、怖さ的にはオリジナル版の方が遥かに怖かった気がするし、やはりそれは設定とか背景をアメリカ版としてアメリカ人向けに作り直したために物語の背景にある日本の闇的な部分を変えたため、深い部分で感じるような怖さが感じられなかったり、携帯という今となっては世界共通のアイテムを使いながらも違いが出るのは国民的感覚によるものなのかも?
まあでも邦画ホラーのリメイクとしては頑張っていた感じで、リメイクなりの違う味も出ていたしそれなりに良かったと思う。