2008年 08月 08日
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 |
ジョージ・ルーカス製作、スティーブン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演の冒険活劇人気シリーズ「インディ・ジョーンズ」の第4弾で19年ぶりの新作「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」を見た。
このシリーズは1930年代を舞台に考古学者であるインディアナ・ジョーンズ博士が世界の神秘や謎にまつわる様々な遺物を巡ってナチスや邪教集団と戦いながら冒険を繰り広げるストーリーであるが、今回の話は1957年を舞台にインディを拉致し、ネバダ州のある基地で謎のミイラが入った箱を探させようとするソ連軍、その後インディは何とか逃げたものの核実験に遭遇したり、やっと大学に戻ったらソ連軍との接触事件のせいでFBIに共産主義者と疑われ、圧力で職を追われたり困難な状況の中、かって恋人だったマリオンの息子だというマットが現われインディの友人でマットの父代わりであったオックスリーが超能力を持ったクリスタル・スカルを見つけたらしいが誘拐され、それを追ったマリオン自身も誘拐されてしまい、誘拐犯はクリスタルスカルを見つけないと彼等を処刑すると言ってきたのだった・・・・インディとマットはクリスタル・スカルを見つけるためペルーに向かうがソ連軍も彼等を追っており・・・という感じの内容。
全編通してやっぱりルーカスとスピルバーグのコンビは凄いと思えるアクションやサスペンスの盛り上げ方、緊張感の間に入るちょっとしたコミカルさのセンスなどさすがであるものの、これまでのシリーズと何か雰囲気的に違うというか、50年代のアメリカにおける「赤狩り」の風潮とか「核」といった社会的要素が描かれているのが意外。
また冒頭にソ連軍が侵入する基地が「エリア51」だったり、1947年の「ロズウェル事件」やクリスタル・スカルにエイリアン的要素を加えている他、ソ連軍の考古学者で今回のインディの最大の敵となるスパルコ大佐が自称超能力者だったり、これまで聖櫃とかサンカラ・ストーン、聖杯など超常的要素はあったものの、それは考古学における伝説的存在を追い求めるような感じで、エイリアンや超能力といった分野の要素は無かった感じで新しい時代に合った新たなインディのイメージを作り上げようとしているようにも感じる。
ただ、こういった新たな要素はこれまでのインディのイメージとは違うながらオカルト好きにはひとつひとつのちょっとしたネタが嬉しかったりもする☆
エリア51の基地内のシーンでは1作目「レイダース 失われた聖櫃」で登場した聖櫃がチラッと映っていたりそういうシリーズ関連のネタも嬉しいし、レイダースといえば作品のヒロインだったマリオンが再登場したり、彼女の息子マットとインディとの関係性とか話の中で同じくインディと昔冒険した仲間たちのその後がチラッと語られてたりするようなシリーズ内のリンクが描かれているのも良かったと思う。
シリーズのリンクといえばこのシリーズでは見せ場のひとつである「ゲテモノ映像」であるが、今回もヘビやサソリが登場するものの、一番凄かったのは軍隊アリのシーン!私は少し前にアリのドキュメンタリー映画「バグズ・ワールド」で似たような凶暴なアリの姿を見ているので一層強烈に感じた。
キャスティングとしては今回の見所は悪役でソ連軍の指揮官であるスパルコ大佐を演じたケイト・ブランシェット。
「エリザベス」でも印象的な演技をしていたブランシェットだが、今回は冷徹非情な役柄を演じており、シリーズにおける女性の悪役では3作目のアリソン・ドゥーディもいたがアリソンよりインパクトのある役に仕上がっていたと思うし、ショートカットのヘアスタイルもより冷徹な雰囲気が感じられてイメージにピッタリだった。
またマット役を演じたシャイア・ラブーフは「トランスフォーマー」に主演していた若手俳優であるが、最初の登場シーンのファッションが50年代のマーロン・ブランド主演のバイカー映画「乱暴者」そのままだったり(乗ってたバイクは「乱暴者」のトライアンフ・サンダーバードと違ってクラッシックスタイルのハーレーだったが、バイク好きとしてはこれはこれで良い☆)、その後に明かされるインディとの関係性とかラストに一瞬思わせぶりなシーンがあったり、今後の「新たなインディ」の主役になるのではないかと期待させる俳優でもあった。
総合的に考えると社会派的要素は「ミュンヘン」など近年のスピルバーグ作品に見える要素だったり、「エイリアン」は「未知との遭遇」など昔のスピルバーグに見える要素で軍隊アリにしてもスピルバーグ初期の「ジョーズ」などのアニマルパニック映画とかある意味スピルバーグの集大成的作品になってた気もする。
シリーズとしての面白さ的には昔の1や2の方が上だった気もするが、他のハリウッド大作映画と比べたら明らかにレベルは高い娯楽作品になってると思うしハリソン版インディのひとつの決着的作品であり、新たなスタイルの「インディ・ジョーンズ」を感じさせる部分もある「つなぎ的」作品でもあったと思う。
このシリーズは1930年代を舞台に考古学者であるインディアナ・ジョーンズ博士が世界の神秘や謎にまつわる様々な遺物を巡ってナチスや邪教集団と戦いながら冒険を繰り広げるストーリーであるが、今回の話は1957年を舞台にインディを拉致し、ネバダ州のある基地で謎のミイラが入った箱を探させようとするソ連軍、その後インディは何とか逃げたものの核実験に遭遇したり、やっと大学に戻ったらソ連軍との接触事件のせいでFBIに共産主義者と疑われ、圧力で職を追われたり困難な状況の中、かって恋人だったマリオンの息子だというマットが現われインディの友人でマットの父代わりであったオックスリーが超能力を持ったクリスタル・スカルを見つけたらしいが誘拐され、それを追ったマリオン自身も誘拐されてしまい、誘拐犯はクリスタルスカルを見つけないと彼等を処刑すると言ってきたのだった・・・・インディとマットはクリスタル・スカルを見つけるためペルーに向かうがソ連軍も彼等を追っており・・・という感じの内容。
全編通してやっぱりルーカスとスピルバーグのコンビは凄いと思えるアクションやサスペンスの盛り上げ方、緊張感の間に入るちょっとしたコミカルさのセンスなどさすがであるものの、これまでのシリーズと何か雰囲気的に違うというか、50年代のアメリカにおける「赤狩り」の風潮とか「核」といった社会的要素が描かれているのが意外。
また冒頭にソ連軍が侵入する基地が「エリア51」だったり、1947年の「ロズウェル事件」やクリスタル・スカルにエイリアン的要素を加えている他、ソ連軍の考古学者で今回のインディの最大の敵となるスパルコ大佐が自称超能力者だったり、これまで聖櫃とかサンカラ・ストーン、聖杯など超常的要素はあったものの、それは考古学における伝説的存在を追い求めるような感じで、エイリアンや超能力といった分野の要素は無かった感じで新しい時代に合った新たなインディのイメージを作り上げようとしているようにも感じる。
ただ、こういった新たな要素はこれまでのインディのイメージとは違うながらオカルト好きにはひとつひとつのちょっとしたネタが嬉しかったりもする☆
エリア51の基地内のシーンでは1作目「レイダース 失われた聖櫃」で登場した聖櫃がチラッと映っていたりそういうシリーズ関連のネタも嬉しいし、レイダースといえば作品のヒロインだったマリオンが再登場したり、彼女の息子マットとインディとの関係性とか話の中で同じくインディと昔冒険した仲間たちのその後がチラッと語られてたりするようなシリーズ内のリンクが描かれているのも良かったと思う。
シリーズのリンクといえばこのシリーズでは見せ場のひとつである「ゲテモノ映像」であるが、今回もヘビやサソリが登場するものの、一番凄かったのは軍隊アリのシーン!私は少し前にアリのドキュメンタリー映画「バグズ・ワールド」で似たような凶暴なアリの姿を見ているので一層強烈に感じた。
キャスティングとしては今回の見所は悪役でソ連軍の指揮官であるスパルコ大佐を演じたケイト・ブランシェット。
「エリザベス」でも印象的な演技をしていたブランシェットだが、今回は冷徹非情な役柄を演じており、シリーズにおける女性の悪役では3作目のアリソン・ドゥーディもいたがアリソンよりインパクトのある役に仕上がっていたと思うし、ショートカットのヘアスタイルもより冷徹な雰囲気が感じられてイメージにピッタリだった。
またマット役を演じたシャイア・ラブーフは「トランスフォーマー」に主演していた若手俳優であるが、最初の登場シーンのファッションが50年代のマーロン・ブランド主演のバイカー映画「乱暴者」そのままだったり(乗ってたバイクは「乱暴者」のトライアンフ・サンダーバードと違ってクラッシックスタイルのハーレーだったが、バイク好きとしてはこれはこれで良い☆)、その後に明かされるインディとの関係性とかラストに一瞬思わせぶりなシーンがあったり、今後の「新たなインディ」の主役になるのではないかと期待させる俳優でもあった。
総合的に考えると社会派的要素は「ミュンヘン」など近年のスピルバーグ作品に見える要素だったり、「エイリアン」は「未知との遭遇」など昔のスピルバーグに見える要素で軍隊アリにしてもスピルバーグ初期の「ジョーズ」などのアニマルパニック映画とかある意味スピルバーグの集大成的作品になってた気もする。
シリーズとしての面白さ的には昔の1や2の方が上だった気もするが、他のハリウッド大作映画と比べたら明らかにレベルは高い娯楽作品になってると思うしハリソン版インディのひとつの決着的作品であり、新たなスタイルの「インディ・ジョーンズ」を感じさせる部分もある「つなぎ的」作品でもあったと思う。
by lucifuge
| 2008-08-08 22:18
| 映画/洋画