人物の表現展 |
この展覧会は13人の画家たちが「人物」をテーマにそれぞれ独自の世界を表現していて、出品作家としては浅野信二さん、生駒泰充さん、大竹茂夫さん、小川香織さん、北和晃さん、多賀新さん、田中章滋さん、田島周吾さん、長島充さん、成田朱希さん、馬場京子さん、麓あゆみさん、水野恵理さんといった主に幻想系の作品を表現している人たちであり、浅野さんや大竹さん、田中さん、馬場さんなど約半数が私も参加しているIFFA(国際幻想芸術協会)のメンバーで、洋画系だけでなく田島さんや麓さんのような日本画作品も集めているのは展覧会の構成として面白い。
まあ人物がテーマといってもそれぞれ個性的な幻想世界を展開している人たちなのでいわゆる「肖像画」的作品ではなく、神話や童話的世界を題材にしたりキノコや雲との融合、幻想的風景の中の人物など、人物的、人体的要素が含まれる幻想世界の作品といった感じで(中には猫モチーフの作品もあったが、猫の妖しい目つきや表情とかが人間的にも感じたりで作者的には猫の姿を使って人間を表現したのかも?)私の趣味的にも単に人物が描かれているような作品よりはこういう独特な作品の方が好み♪
この日は作家の方々が集まるパーティがある日という事で行ったのだが、まずは大竹さん、田中さんが来られてギャラリーオーナーの松本さんも交えながら大竹さんの阪神大震災時の話から活断層でどこが危ないなんていう話、田中さんのフランス時代の話なんかをしているうちに生駒さんが来られたり人が増えだした時に、この展覧会の出品者の一人である田島さんも来たのだが、田島さんは実は私の高校時代の同級生で十数年ぶりの再会だったので、高校時代の懐かしい話とか当時の同級生の意外な消息なんかも聞かせてもらったりで楽しかった。
それから同じく出品者の麓さんやIFFAのメンバーで名古屋から見に来られた桑原聖美さんとも話したり、こういう多くの作家が集まる場というのは画家として参考になる話や単純に面白い話、その作家さんならではの特異な経験談とか色んな貴重な話や情報が聴けるので楽しいだけでなく身にもなると思う。
それから画廊のオーナーさんから来年この画廊で行なわれる若手作家を集めたグループ展に私も参加させてもらえるという話もいただけたし、色んな意味で良い展覧会だった。
