2008年 09月 12日
シャッター |
タイのホラー映画「心霊写真」をハリウッドでリメイクした「シャッター」を観た。
ニューヨークのカメラマンであるベンはパートナーのジェーンと結婚し、結婚後初の仕事として新婚旅行を兼ねて日本にやってくるが、車で山荘のコテージに向かう途中にジェーンが女性をはね、事故を起こすもその道には女性がいた痕跡は全くなかった・・・・それから東京に向かった二人はベンがかって東京で仕事をしていた頃の同僚たちと再会したりしながら日々を過ごすが、ある日ジェーンが撮った写真に何か得体の知れないものが写ってるのに気付き、ベンのアシスタントであるセイコに見せたところ「これは心霊写真」と教えられる・・・セイコの元彼が心霊雑誌の編集をしているという事で心霊写真の事を詳しく知ろうと訪ね、そこから紹介された霊能者ムラセに写真を見てもらう事になるが・・・・といった内容。
元々タイの作品をハリウッドでリメイクという企画ながら、日本人スタッフとキャストが参加して作るという一風変わったリメイクなのは面白いし、監督の落合正幸は私の好きな邦画ホラー作品のひとつである「感染」を撮った人なので日本人なりの心霊観とか幽霊の描き方、不気味な恐怖表現、愛憎渦巻くドロドロとした感情という要素に加え、ハリウッド的なグロさや蝿を使った恐怖シーンの演出など洋風な要素もうまく描いていたし、最近の同じようにアジア系ホラーのリメイクである「ワン・ミス・コール」より出来としては良かったと思う。
また物語の重要な鍵となる登場人物というか幽霊役メグミを演じた奥菜恵はかなり強い印象を残すし、後半の部屋で髪をといているシーンでメグミが振り向いた時の一瞬の目つきはかなりゾッとした!
また日本側キャストもメグミの母を演じた宮崎美子や霊能者を演じた山本圭などドラマや映画で馴染み深い顔に加え、会社の受付嬢が何か見た事ある顔だな~と思っていたら自動車保険のチューリッヒのお姉さんだったり、ハリウッド作品ながらストーリーの舞台はほとんど東京なので画面に映る風景や日常など、ほぼ「邦画ホラー」といっていいくらいの親近感が感じられる作品でもあった。
それから心霊雑誌の編集部で「本物が見つかるのは稀」と心霊写真を偽造しているシーンとかもオカルト業界の内幕がリアルに皮肉っぽく表現されていたり、日本人監督ならではこそのホラー観、オカルト観が伝わってきて原版はタイ作品ながら、うまく日本的アレンジが活かされているとも思う。
それにしても主人公のひとりであるベンは日本来た時からの周囲の人間の反応といい、彼の友人の軽薄さといい、いかにも胡散臭そうな男で彼が一体過去に何をしでかしたのかという秘密は観ていて読めてしまったが、ある意味女癖の悪い外人が一途な大和撫子に死ぬほど思い知らされるような映画ともいえるかも?
ニューヨークのカメラマンであるベンはパートナーのジェーンと結婚し、結婚後初の仕事として新婚旅行を兼ねて日本にやってくるが、車で山荘のコテージに向かう途中にジェーンが女性をはね、事故を起こすもその道には女性がいた痕跡は全くなかった・・・・それから東京に向かった二人はベンがかって東京で仕事をしていた頃の同僚たちと再会したりしながら日々を過ごすが、ある日ジェーンが撮った写真に何か得体の知れないものが写ってるのに気付き、ベンのアシスタントであるセイコに見せたところ「これは心霊写真」と教えられる・・・セイコの元彼が心霊雑誌の編集をしているという事で心霊写真の事を詳しく知ろうと訪ね、そこから紹介された霊能者ムラセに写真を見てもらう事になるが・・・・といった内容。
元々タイの作品をハリウッドでリメイクという企画ながら、日本人スタッフとキャストが参加して作るという一風変わったリメイクなのは面白いし、監督の落合正幸は私の好きな邦画ホラー作品のひとつである「感染」を撮った人なので日本人なりの心霊観とか幽霊の描き方、不気味な恐怖表現、愛憎渦巻くドロドロとした感情という要素に加え、ハリウッド的なグロさや蝿を使った恐怖シーンの演出など洋風な要素もうまく描いていたし、最近の同じようにアジア系ホラーのリメイクである「ワン・ミス・コール」より出来としては良かったと思う。
また物語の重要な鍵となる登場人物というか幽霊役メグミを演じた奥菜恵はかなり強い印象を残すし、後半の部屋で髪をといているシーンでメグミが振り向いた時の一瞬の目つきはかなりゾッとした!
また日本側キャストもメグミの母を演じた宮崎美子や霊能者を演じた山本圭などドラマや映画で馴染み深い顔に加え、会社の受付嬢が何か見た事ある顔だな~と思っていたら自動車保険のチューリッヒのお姉さんだったり、ハリウッド作品ながらストーリーの舞台はほとんど東京なので画面に映る風景や日常など、ほぼ「邦画ホラー」といっていいくらいの親近感が感じられる作品でもあった。
それから心霊雑誌の編集部で「本物が見つかるのは稀」と心霊写真を偽造しているシーンとかもオカルト業界の内幕がリアルに皮肉っぽく表現されていたり、日本人監督ならではこそのホラー観、オカルト観が伝わってきて原版はタイ作品ながら、うまく日本的アレンジが活かされているとも思う。
それにしても主人公のひとりであるベンは日本来た時からの周囲の人間の反応といい、彼の友人の軽薄さといい、いかにも胡散臭そうな男で彼が一体過去に何をしでかしたのかという秘密は観ていて読めてしまったが、ある意味女癖の悪い外人が一途な大和撫子に死ぬほど思い知らされるような映画ともいえるかも?
by lucifuge
| 2008-09-12 21:17
| 映画/洋画