世田谷美術館~幻想芸術展・東京 2008 |
まずは京都駅から新幹線で新横浜まで行って横浜市営地下鉄に乗り換え、あざみ野駅でさらに東急田園調布線に乗り換え用賀駅に到着。
用賀駅から美術館まではバスなどが出ているのだが、せっかく知らない所に来たのでちょっと周囲を散策しながら会場に行こうと町を歩きながら行ってみたが、駅周辺は市民会館的な施設が多かったり、歩道がちょっと小洒落た小さな川が通っていたりで一部京都の祇園周辺の町と似たような印象も受ける。
そして美術館のある砧公園に入ると結構自然いっぱいで9月中旬というのにセミがわんさか鳴いていたが、地元によくいるクマゼミやアブラゼミと違ってほとんどがツクツクボウシというのが地域的な特徴を感じられたりで面白い。
やっと会場に着いて中に入ると50人弱の幻想芸術協会のメンバーがそれぞれ1~4点ずつくらいの作品を展示していて、油彩やテンペラ画、日本画、水彩画、ペン画、版画、CG、写真、彫刻など様々な方法で作られたそれぞれ独自の世界が展開されていて圧倒される。
その後受付席に座って知り合いであるメンバーの方々と色々お話したりしていたが、見に来るお客さんの反応などを見ていたら、自分の作品の所で立ち止まってじっくり見てくれる人もいたりで、そういうのを見ると励みになるしもっと頑張って制作していこうと思う。
私の展示作品としてはテンペラ画とペン画の2点を出品していたが、去年あたりから始めたテンペラがはやはり技術的にもまだまだなようで完成度が低かったし、一方ペン画の方は大学院の頃からやり始めて、一時絵画制作を中断して漫画制作していた時もペンを使って描いていたし、白黒表現の感覚とかタッチの使い方など長く続けているものにはそれなりに技術もついてきていると思うし、作品を見た人に感想を聞いてみた所ではこちらの方が評価は良かった感じ。
なので今度11月にある青木画廊での個展ではテンペラ画も出すが、作品の割合としてはペン画の方をメインにもっていこうかとも考え中。
今回、このグループの展覧会に初めて参加してみて、他のメンバーさんたちの作品にもそれぞれ刺激を受けたり、貴重な話も聞いたりで得るものも多かったし、私自身の作品世界も広がってわざわざ世田谷まで行ったかいがあったと思う。
それにしてもメンバーの方々は絵も独特ながら本人のキャラクターも独特な人が多くて、いつもお世話になっている大竹茂夫さんは会場に来る前にちょっと寄り道して珍しいキノコを採集してきたり、坂本智史さんは京都展でお会いした時も変わった夢の話をされていたが、今回はちょっとホラーな夢の話とか自分の実験的な制作方法などを話してくれたり、今回初めてお会いした小山哲夫さんはちょっと見ただけでも何といもいえない強烈な方で、後で他のメンバーからこの人の過去の凄い「伝説」を聞いて驚いたりで、何だか自分は凄いグループの中に入ってしまった気もする・・・。
この日の展示が終わったあと懇親会もあって会場ではそんなに話さなかった人とも話したりで楽しかったが、私は電車の時間もあったので本格的に料理が出てくる前に早々に切り上げた。
日帰りで東京というのは結構疲れたが行って良かったと思えるし、次回またこのグループでの展示に参加する時はさらに面白い作品が展示出来るよう頑張ろうと思う。
