もっとも恐いサイコの画像 |
この本は怪奇、異常、狂気、グロテスクを感じさせるような画像を集めたものであるが、今回の内容としては変死体で発見された失踪した神父の残したキノコだらけの聖書、幼児を殺した11歳少女のメモ、意味不明なお願いが書かれた絵馬、男児の乳首を吸うプーチン元大統領、見るからにオカシイ謎の卵子バンク業者、監視カメラに映されたビル内で脱糞するオッサン、老いた殺人鬼チャールズ・マンソン、奴隷誓約書、子供の肉を削いで食べた女など様々な人間の狂気を感じさせる現実的に恐ろしい画像や、ヤフオクに出品された死を呼ぶ謎の市松人形、「悪魔の棲む家」ことアミティビル・ハウスに現われた男児の幽霊、見ると殺されるビデオテープ、ウィンブルドンに現われた謎の顔なし夫婦など心霊系、怪奇系の画像、麻原彰光やネオむぎちゃ、田代まさしを主人公にしたゲームや窪塚洋介飛び降りゲーム、あびる優窃盗ゲームなど不謹慎を感じさせるゲーム画像、民衆に虐殺された中世オランダの指導者やガイ・フォークス火刑祭り、ロマノフ王女生き残り説の結末、江戸時代の牢獄や残酷な処刑方法、17世紀の四川省を支配した虐殺王こと張献忠の石碑、10世紀にブルガリア人1万4千人の目を抉り出したマケドニアの王バシレイオス2世など歴史における狂気画像、自らの血で描いた絵や本物に見える人皮素材で作った異様な製品、音楽家ジョン・スタンプによって作られた現実にありえない楽譜、タイガーバームガーデンの奇妙なオブジェ、チューインガムによて作られた奇怪な人形、アルカイダの拷問を描いた絵、ネズミのES細胞で作られた「生きた」現代アート、ラヴクラフトの魔道書「ネクロノミコン」の再現、自殺パフォーマンスアート、野崎コンビーフ氏の絵、特殊音楽家ジョン・ゾーンの作品における奇妙なアートワークやゴア・ブルータル、グラインド、デスなど過激な音楽における異常なアートワーク、ヴォーカリストが精神病患者というメタルバンド「サイレンサー」や秘密結社「インナーサークル」に属し、本気で悪魔を崇拝する北欧ブラックメタルバンド「メイへム」や「バーズム」などの殺人事件も絡んだエピソードや写真などアート/音楽世界における狂気の画像、奇怪なナマズが入ったロシアのダイエットフードや小さな人形しか食べられない男、胎盤料理など奇食の画像など様々に内容も濃い画像がタップリで前作もなかなか面白かったが今回はアート面の充実やロック系記事もあったりでなかなか不気味で楽しい☆
特にロック系では前述したブラックメタル系の他にライブで異常なパフォーマンスをするという「バッドラック13」は文章読んだだけでも衝撃的なライブそうだし、どんなに凄いのか一度映像を見てみたい気もした。
またチョコを好き過ぎてチョコを頭から浴びる少女とか全身に納豆を塗りたくる少年など珍妙なものもあったが、この納豆少年に関しては以前「探偵ナイトスクープ」でやってたネタだし、ある意味恐いといえば恐いかもしれないがどっちかというとバカ画像っぽい気もする。
それに額に虎の刺青をした警官殺しの男が通称「デコ寅」って・・・そのままギャグみたいな記事とか深海生物センジュナマコの見るからに奇妙な風貌の面白さ、インドネシアで村人に売春させられていたオランウータンなど動物の記事もあったが、その売春村の客は人間の売春婦もいるのにわざわざオランウータンを指名したがる者が多かったという事実も何とも異様な感じ。
こういった盛り沢山なサイコな内容で興味をそそられてもっと知りたいという記事とか見るだけでも強烈に印象に残る記事、素通りながらも面白い記事など色んなパターンで楽しませてくれる濃い本だったと思う。
