2008年 10月 17日
僕らのミライへ逆回転 |
ミシェル・ゴンドリー監督、ジャック・ブラック主演の映画「僕らのミライへ逆回転」を観た。
アメリカ・ニュージャージーのある町にあるビデオレンタル店はいまだにVHSしか置いておらず、建物の様子もいかにもオンボロで都市再開発を進める役所から取り壊し通告を受けており閉店も時間の問題な状態・・・その場所は町にとって1930年代にスターだったジャズピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家であり店主フレッチャーは何とか店を残したいとある調査に出かけ、店員のマイクが店を任されることになるがマイクの親友で廃品回収屋をやっているジェリーがある理由で磁気を身体に帯びたまま店に入った事から店内のビデオが全滅!2人はパニックになりながらも苦し紛れに思いついたビデオパッケージの映画の自分たちの手による「リメイク」を作り始め、それを客に貸し出すが・・・・といったストーリー。
ジェリーやマイクのおバカで下品な日常に始まり、レンタル店が置かれている危機的な状況などシリアスさも混じった笑いから映画製作の中で女優として参加する事になったクリーニング屋のアルマ、レンタル屋の常連客であるファレヴィチさん他、町の住民たちたちと手作り映画の関わりなどコメディとしてだけでなくヒューマンドラマとしても面白いしドラマティックに描かれるラストの展開は感動的ですらある。
またこの映画の見所である彼等の「手作り映画」制作のシーンは色んなゴミまがいのものをうまく工夫してそれっぽく見せていたり元の映画を知っているとそのイメージも重なってさらに楽しめるし、特に「ゴーストバスターズ」や「ロボコップ」、「ライオンキング」、「ラッシュアワー2」のシーンは面白い!
ジェリーを演じたジャック・ブラックは自身が得意とするイメージのちょっとダメ人間ながら何かにはマニアックに熱い男を演じていて彼無しではこの映画の面白さは成り立たないし、マイク役のモス・デフやアルマ役のメロニー・ディアスとのやりとりも面白い☆
それに店長フレッチャー役に「リーサルウエポン」のダニー・グローヴァー、ファレヴィチさん役に「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファローという映画通が喜びそうなキャスティングに加え、ハリウッドの弁護士役がこの映画の中で手作りリメイクされている「ゴーストバスターズ」にも出演していたシガニー・ウィーバーといのもシャレが効いていてイイ!
それにこの映画は「映画」本来の持つ面白さというか、何も大金かけたハリウッドの大作ばかりが面白いわけでなく、どんなチャチな映画でも自分たちが楽しんで作って自分たちが出演した映画というのは1番だろうし、そういう町の人々を巻き込んでの映画作りの様子なんかは凄く楽しそうでこんな町があったら映画好きには最高だな~とも思ったり、そういう民衆の感情を無視した行政の対応とか、単純に著作権侵害としてビデオを廃棄処分させようとするハリウッドの弁護士など「楽しさ」だけでは片付けられない現実のシビアさなども描いていたり、様々な名作映画のオマージュを含めて「映画」について楽しませたり考えさせてくれる深い作品だったと思うし、これはある意味21世紀版の「ニューシネマパラダイス」とも呼べる作品かもしれないとも思った。
アメリカ・ニュージャージーのある町にあるビデオレンタル店はいまだにVHSしか置いておらず、建物の様子もいかにもオンボロで都市再開発を進める役所から取り壊し通告を受けており閉店も時間の問題な状態・・・その場所は町にとって1930年代にスターだったジャズピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家であり店主フレッチャーは何とか店を残したいとある調査に出かけ、店員のマイクが店を任されることになるがマイクの親友で廃品回収屋をやっているジェリーがある理由で磁気を身体に帯びたまま店に入った事から店内のビデオが全滅!2人はパニックになりながらも苦し紛れに思いついたビデオパッケージの映画の自分たちの手による「リメイク」を作り始め、それを客に貸し出すが・・・・といったストーリー。
ジェリーやマイクのおバカで下品な日常に始まり、レンタル店が置かれている危機的な状況などシリアスさも混じった笑いから映画製作の中で女優として参加する事になったクリーニング屋のアルマ、レンタル屋の常連客であるファレヴィチさん他、町の住民たちたちと手作り映画の関わりなどコメディとしてだけでなくヒューマンドラマとしても面白いしドラマティックに描かれるラストの展開は感動的ですらある。
またこの映画の見所である彼等の「手作り映画」制作のシーンは色んなゴミまがいのものをうまく工夫してそれっぽく見せていたり元の映画を知っているとそのイメージも重なってさらに楽しめるし、特に「ゴーストバスターズ」や「ロボコップ」、「ライオンキング」、「ラッシュアワー2」のシーンは面白い!
ジェリーを演じたジャック・ブラックは自身が得意とするイメージのちょっとダメ人間ながら何かにはマニアックに熱い男を演じていて彼無しではこの映画の面白さは成り立たないし、マイク役のモス・デフやアルマ役のメロニー・ディアスとのやりとりも面白い☆
それに店長フレッチャー役に「リーサルウエポン」のダニー・グローヴァー、ファレヴィチさん役に「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファローという映画通が喜びそうなキャスティングに加え、ハリウッドの弁護士役がこの映画の中で手作りリメイクされている「ゴーストバスターズ」にも出演していたシガニー・ウィーバーといのもシャレが効いていてイイ!
それにこの映画は「映画」本来の持つ面白さというか、何も大金かけたハリウッドの大作ばかりが面白いわけでなく、どんなチャチな映画でも自分たちが楽しんで作って自分たちが出演した映画というのは1番だろうし、そういう町の人々を巻き込んでの映画作りの様子なんかは凄く楽しそうでこんな町があったら映画好きには最高だな~とも思ったり、そういう民衆の感情を無視した行政の対応とか、単純に著作権侵害としてビデオを廃棄処分させようとするハリウッドの弁護士など「楽しさ」だけでは片付けられない現実のシビアさなども描いていたり、様々な名作映画のオマージュを含めて「映画」について楽しませたり考えさせてくれる深い作品だったと思うし、これはある意味21世紀版の「ニューシネマパラダイス」とも呼べる作品かもしれないとも思った。

by lucifuge
| 2008-10-17 19:34
| 映画/洋画