2008年 10月 19日
貝原浩の鉛筆画展 |
京都・寺町三条にある画廊「ギャラリー・ヒルゲート」2Fで行なわれている「貝原浩の鉛筆画展」を見に行ってきた。
貝原氏の作品は何かの足を口にくわえた擬人化されたウサギ、宙を飛ぶ列車、髑髏の面をつけた犬など、不思議で幻想的なのに加え毒っぽさやグロテスクさ、エロティシズムを含んでいたりで非常に面白い。
またそういった幻想作品だけでなく雑誌などの挿絵に使われていた時事を風刺した作品群も奇妙であり、単なる風刺という感じで終わらず政治家や芸能人、スポーツ選手などをモチーフにまるで妖怪みたいにデフォルメされていたり独特な表情の豊かさ、そしてある意味日本のタブーのひとつともいえる昭和天皇ですらモチーフにして珍妙な姿で描いているなどとことん強烈に皮肉った作品は笑えるだけでなく深く印象にも残る。
それに作品の内容だけでなく緻密に描かれた鉛筆の描線やグラデーションの技術も魅力的だったし、貝原氏の白黒の異世界に魅了された時間だった。
しかしながら貝原氏は既に3年前に亡くなっておられて今回は「遺作展」という事であり、実際にお会いできなかったのは残念だったが、画廊には奥さんがおられたのでお話させてもらった所、貝原氏が好んで描いたモチーフが馬と裸体だった事とか、最初はペン画をよく描いておられたのが途中から鉛筆画にハマって1日中描いていたという話とか貴重な話を色々聞かせてもらえたり、作品自体の素晴らしさだけでなく実際に貝原氏のそばにいた方からその作品に関わる側面も知る事が出来たようでちょっと得した気分。
こういうひとつひとつの作品をじっくり見て回れる展覧会というのは多少時間をさいても心に残る分行って良かったと思えるし、私も見に来た人にそう思ってもらえるような展覧会が出来たらいいな~と思う。
貝原氏の作品は何かの足を口にくわえた擬人化されたウサギ、宙を飛ぶ列車、髑髏の面をつけた犬など、不思議で幻想的なのに加え毒っぽさやグロテスクさ、エロティシズムを含んでいたりで非常に面白い。
またそういった幻想作品だけでなく雑誌などの挿絵に使われていた時事を風刺した作品群も奇妙であり、単なる風刺という感じで終わらず政治家や芸能人、スポーツ選手などをモチーフにまるで妖怪みたいにデフォルメされていたり独特な表情の豊かさ、そしてある意味日本のタブーのひとつともいえる昭和天皇ですらモチーフにして珍妙な姿で描いているなどとことん強烈に皮肉った作品は笑えるだけでなく深く印象にも残る。
それに作品の内容だけでなく緻密に描かれた鉛筆の描線やグラデーションの技術も魅力的だったし、貝原氏の白黒の異世界に魅了された時間だった。
しかしながら貝原氏は既に3年前に亡くなっておられて今回は「遺作展」という事であり、実際にお会いできなかったのは残念だったが、画廊には奥さんがおられたのでお話させてもらった所、貝原氏が好んで描いたモチーフが馬と裸体だった事とか、最初はペン画をよく描いておられたのが途中から鉛筆画にハマって1日中描いていたという話とか貴重な話を色々聞かせてもらえたり、作品自体の素晴らしさだけでなく実際に貝原氏のそばにいた方からその作品に関わる側面も知る事が出来たようでちょっと得した気分。
こういうひとつひとつの作品をじっくり見て回れる展覧会というのは多少時間をさいても心に残る分行って良かったと思えるし、私も見に来た人にそう思ってもらえるような展覧会が出来たらいいな~と思う。

by lucifuge
| 2008-10-19 20:16
| 芸術・アート/展覧会