2008年 10月 28日
第72回新制作展/渡邊恂三一座 |
今日は京都市美術館まで「第72回新制作展」を見に行ってきた。
私が京都芸大時代に教えていただいていた渡辺恂三さんから展覧会の招待状が来ていたので行ったのであるが、入り口入ってすぐに渡邊さんの作品があり、その極彩色で鮮やかな色使いと不可思議なモチーフの造形はかなりなインパクト!
この作品は大阪成蹊大学芸術学部の学生とのコラボ作品らしいが、渡邊さん以外の手が入っていながらうまく調和もしており新たな世界を構築した面白い作品になっていると思う。
この展覧会で特に印象に残った作家の作品を挙げてみると、小島隆三氏の作品は独特な人物の顔の表現から様々なガラクタや異様なモチーフが工業的、宗教的要素が入り混じるように描かれ、レリーフ状に半立体的に盛り上げられた画面のテクスチャなど退廃的ながら魅力的。
石坂春生氏の作品は女性、人形、装飾、樹木など色んな要素が混然と構成されながら繊細でもある。
竹本義子氏の作品はキッチンでの料理の様子を激しく絵本的な印象の画風で描き、スピード感や熱い空気のある臨場感などその場にいるような迫力も感じさせる。
小野仁良氏の作品はモチーフ的に幻想的要素はないのだが、どこか記憶の一瞬を切り取ったような雰囲気があり幻想的世界を感じさせる不思議さを持った作品。
田中亮平氏の作品は前近代的で未来的でもあるような建造物が存在するダークな光景が描かれてvいるが、その重量感や圧迫感が強烈に視界に迫ってくるような恐さも感じる。
ギャラリー・ベルンアートでもよくお会いする河村雅文氏の作品はこないだ見に行った「風景と植物の表現展」でもてんじされていたような日常的風景にあるちょっとした幻想のイメージを発展させたような作品で箪笥の引出しに草が生えているなど自然世界になっていたり、室内が宇宙になっていたり大画面なりのスケールで考えられたような彼の独自の世界の表現が展開されている。
また以前同じくベルンアートでお会いした田村研一氏の作品もあり、医学やメカ、子供や老人などの要素が不思議に構成されている日常とSF映画が交錯したような世界ながら、どこか昔の少年向き科学雑誌の挿絵のような懐かしさも感じさせる雰囲気のある絵で面白かった。
他にちょっと気になった作家としては馬渕哲、佐々木宗實、中島昌也、中井英夫、坂口卓平、馬蝶紀子、稲垣敏彦、本家浩一、四宮敏行、岡本富有子、高堀正俊、右山夕紀子、森晴秀、飯田四郎、一居孝明などどこか幻想的要素を持つ作品世界も楽しめた。

その後今日から寺町三条の画廊「ギャラリー・ヒルゲート」で渡邊恂三さんが大阪成蹊大学の学生たちと一緒に展覧会「渡邊恂三一座」もされているので見に行ってみた。
渡邊さんのタッチで描かれた何とも言えない龍の作品とかの他に美術館にあったような学生とのコラボ作品をはじめ、この展覧会は五角形と六角形をテーマにしているらしく、それに沿ったカラフルなタッチの作品とか人物画、抽象画、絵本のキャラクターのようなかわいいもの、私好みな細密に描かれた白黒作品、立体作品など様々な世界が展開されていたのも面白かった。
それから今日は展覧会のパーティも兼ねていたので多くの人が会場にいたが大阪成蹊大学の先生や学生さんたちと話してみたり、現代美術家のやなぎみわさんが来られて少し話してもらえる機会があったりと色んな人々との交流も楽しかった。
私が京都芸大時代に教えていただいていた渡辺恂三さんから展覧会の招待状が来ていたので行ったのであるが、入り口入ってすぐに渡邊さんの作品があり、その極彩色で鮮やかな色使いと不可思議なモチーフの造形はかなりなインパクト!
この作品は大阪成蹊大学芸術学部の学生とのコラボ作品らしいが、渡邊さん以外の手が入っていながらうまく調和もしており新たな世界を構築した面白い作品になっていると思う。
この展覧会で特に印象に残った作家の作品を挙げてみると、小島隆三氏の作品は独特な人物の顔の表現から様々なガラクタや異様なモチーフが工業的、宗教的要素が入り混じるように描かれ、レリーフ状に半立体的に盛り上げられた画面のテクスチャなど退廃的ながら魅力的。
石坂春生氏の作品は女性、人形、装飾、樹木など色んな要素が混然と構成されながら繊細でもある。
竹本義子氏の作品はキッチンでの料理の様子を激しく絵本的な印象の画風で描き、スピード感や熱い空気のある臨場感などその場にいるような迫力も感じさせる。
小野仁良氏の作品はモチーフ的に幻想的要素はないのだが、どこか記憶の一瞬を切り取ったような雰囲気があり幻想的世界を感じさせる不思議さを持った作品。
田中亮平氏の作品は前近代的で未来的でもあるような建造物が存在するダークな光景が描かれてvいるが、その重量感や圧迫感が強烈に視界に迫ってくるような恐さも感じる。
ギャラリー・ベルンアートでもよくお会いする河村雅文氏の作品はこないだ見に行った「風景と植物の表現展」でもてんじされていたような日常的風景にあるちょっとした幻想のイメージを発展させたような作品で箪笥の引出しに草が生えているなど自然世界になっていたり、室内が宇宙になっていたり大画面なりのスケールで考えられたような彼の独自の世界の表現が展開されている。
また以前同じくベルンアートでお会いした田村研一氏の作品もあり、医学やメカ、子供や老人などの要素が不思議に構成されている日常とSF映画が交錯したような世界ながら、どこか昔の少年向き科学雑誌の挿絵のような懐かしさも感じさせる雰囲気のある絵で面白かった。
他にちょっと気になった作家としては馬渕哲、佐々木宗實、中島昌也、中井英夫、坂口卓平、馬蝶紀子、稲垣敏彦、本家浩一、四宮敏行、岡本富有子、高堀正俊、右山夕紀子、森晴秀、飯田四郎、一居孝明などどこか幻想的要素を持つ作品世界も楽しめた。

その後今日から寺町三条の画廊「ギャラリー・ヒルゲート」で渡邊恂三さんが大阪成蹊大学の学生たちと一緒に展覧会「渡邊恂三一座」もされているので見に行ってみた。
渡邊さんのタッチで描かれた何とも言えない龍の作品とかの他に美術館にあったような学生とのコラボ作品をはじめ、この展覧会は五角形と六角形をテーマにしているらしく、それに沿ったカラフルなタッチの作品とか人物画、抽象画、絵本のキャラクターのようなかわいいもの、私好みな細密に描かれた白黒作品、立体作品など様々な世界が展開されていたのも面白かった。
それから今日は展覧会のパーティも兼ねていたので多くの人が会場にいたが大阪成蹊大学の先生や学生さんたちと話してみたり、現代美術家のやなぎみわさんが来られて少し話してもらえる機会があったりと色んな人々との交流も楽しかった。

by lucifuge
| 2008-10-28 23:04
| 芸術・アート/展覧会