STUDIO VOICE/オカルト、ホラー&ミステリー |
内容としてはドキュメンタリー作家森達也とフォトジャーナリスト佐藤健寿のオカルトについての対談、その佐藤健寿が紹介する「UFO年表」や「世界のUMA」かって超能力少年として世間を賑わせた清田少年こと清田益章のインタビュー、不思議ナックルズでもよく記事が載っている怪奇探偵こと小池壮彦が怪談の背景にある真実に迫った「怪談抑圧都市の風景」や報道の裏にある隠されたタブーに迫る「裏読み事件簿」、ホラー作家平山夢明と黒史郎の怪談をめぐる対談、その黒史郎が紹介する横浜市鶴見の異界散歩地図やコンビニ系オカルト本色々、それから辛酸なめ子の変なスピリチュアルグッズについての面白記事やロブ・ゾンビ版「ハロウィン」についての分析、「おろち」の監督である鶴田法男のインタビュー、映画監督古澤健と映画ライター真魚八重子のホラー映画についての対談、怪談関連本や英米ホラー小説、海外のホラー系グラフィックノベルの紹介など結構様々な角度からオカルトやホラーについての記事が色々載っていてなかなか面白い。
特に小池氏の怪談や事件の裏側にある話は興味深かったし(佐世保銃乱射事件については結構意外で驚いた)、イベントでも面白い話がいっぱいだった平山氏の「面白い怪談」についての考え方とか黒氏のリアルに不気味なお面の話も印象深い。
それから紹介されていたオカルト系コンビニ本については私自身がほとんど持っているものばっかり載っていたり「あ、これ読んだ!」とか個人的に楽しめたしUFO年表や世界UMAは絵のネタというか資料としても使えそう♪
映画や文学など文化面からのオカルトやホラーを考察したような記事についてはいかにもSTUDIO VOICEらしい感じだったが、こちらの記事もホラー映画を好きで色々観ている私にとっては「なるほど」と思える部分もあったり、対談ではマニアックな部分にまでつっこんでいたり、そういうちょっと「映画秘宝」的な臭いも少しあったのは好きな感じ。
まあオカルトメインなのは前半分くらいで後は相変わらずなオシャレでいかにも現代アート風な写真や記事が多いがそれでも濃い内容だったし、オカルトやホラーに興味のある人なら十分楽しめるものだったように思う。
次号は「連続殺人鬼」とか「悪魔と魔術」とか・・・・STUDIO VOICEがこのままこれ系のダークさにまみれていってくれたら私には嬉しいが、それはないか・・・(笑)