2008年 11月 22日
怪奇事件はなぜ起こるのか |
「奇跡体験アンビリバボー」の怪奇探偵として知られる小池壮彦氏の著書「怪奇事件はなぜ起こるのか」を読んでみた。
この本は雑誌「不思議ナックルズ」に掲載されたものを加筆・再編集しまとめたものであるが、「四谷怪談」、「かぐや姫コンサートの怪」、「山の上のホテル」、「神隠し」、「真説・生き人形」など怪談にまつわる話や「酒鬼薔薇事件」、「宮崎勤事件」、「歯科医一家バラバラ殺人事件」、「川崎マンション投げ落とし事件」など世間を騒がせた重大事件にまつわる話、「高松塚古墳五人怪死事件」、「皇室を巡る謀略の裏面史」、「東武皇帝の真実とタブー」、「天皇晴れ」など天皇と歴史にまつわる話などが収録されている。
「怪談の章」で気になった話としては「四谷怪談」にまつわる話はこれまで起こった事実を並び立てるだけで何か得体の知れない恐ろしさの存在を感じずにはいられないし、稲川淳二の話で有名な「生き人形」の一人歩きし始めた恐怖のイメージと本来の事実の検証が面白かった。
それから小池氏自身の体験である「「夏川ミサエ」の話も印象深い。
私的には最も興味をひいたのが「事件の章」であるが、先日読んだ「STUDIO VOICE」での小池氏の記事みたいに意外な話がいっぱいで面白い。
酒鬼薔薇事件や宮崎勤事件についての数々の疑惑部分、何かの形で事件に関わっている可能性は高いが単独犯ではなく真犯人ではなかった可能性を示唆するという驚きの考察と事件が起こった時期に政府にとってあまりメインに報道されたくない事が起こっているという附合性などは本当に何かキナ臭い真実が隠されている気がする。
また「川崎マンション投げ落とし事件」のような何かの目的のために起こされる「プログラム殺人」など陰謀めいた話は恐ろしいし、そう考えると最近起こった「元厚生労働省官僚の殺人事件」などは何かありそうな気もしてくるし、それに対する報道やテレビの事件の報じ方についても何かの意図に沿って動いているのでは?とか色々考えてしまう。
最後の「歴史の章」では天皇家と歴史にまつわるタブーが様々に展開されるが、ここでは現実の陰謀めいた話から呪いや昭和天皇が起こした「天皇晴れ」の奇跡などオカルトめいた話など日本人にとっての「天皇」は特別な感覚があるだけに驚くべき話が多い。
小泉政権時代に騒がれた「皇室典範」や「女系天皇」論争の裏にあった天皇利権を巡る陰謀などを知ると日本の現状が危うい所に立たされているという事実にちょっと恐ろしくもなるし、歴史的な話では「孝明天皇暗殺説」から「明治天皇替え玉説」への展開、それに関わるある呪い話など重い内容ながら教科書では絶対知りえない隠された部分を知ったようで満足のいく1冊だった。
オカルトや歴史の裏側、未解決事件などに興味がある人には必読だし、絶対読んで損がない1冊だと思う。
この本は雑誌「不思議ナックルズ」に掲載されたものを加筆・再編集しまとめたものであるが、「四谷怪談」、「かぐや姫コンサートの怪」、「山の上のホテル」、「神隠し」、「真説・生き人形」など怪談にまつわる話や「酒鬼薔薇事件」、「宮崎勤事件」、「歯科医一家バラバラ殺人事件」、「川崎マンション投げ落とし事件」など世間を騒がせた重大事件にまつわる話、「高松塚古墳五人怪死事件」、「皇室を巡る謀略の裏面史」、「東武皇帝の真実とタブー」、「天皇晴れ」など天皇と歴史にまつわる話などが収録されている。
「怪談の章」で気になった話としては「四谷怪談」にまつわる話はこれまで起こった事実を並び立てるだけで何か得体の知れない恐ろしさの存在を感じずにはいられないし、稲川淳二の話で有名な「生き人形」の一人歩きし始めた恐怖のイメージと本来の事実の検証が面白かった。
それから小池氏自身の体験である「「夏川ミサエ」の話も印象深い。
私的には最も興味をひいたのが「事件の章」であるが、先日読んだ「STUDIO VOICE」での小池氏の記事みたいに意外な話がいっぱいで面白い。
酒鬼薔薇事件や宮崎勤事件についての数々の疑惑部分、何かの形で事件に関わっている可能性は高いが単独犯ではなく真犯人ではなかった可能性を示唆するという驚きの考察と事件が起こった時期に政府にとってあまりメインに報道されたくない事が起こっているという附合性などは本当に何かキナ臭い真実が隠されている気がする。
また「川崎マンション投げ落とし事件」のような何かの目的のために起こされる「プログラム殺人」など陰謀めいた話は恐ろしいし、そう考えると最近起こった「元厚生労働省官僚の殺人事件」などは何かありそうな気もしてくるし、それに対する報道やテレビの事件の報じ方についても何かの意図に沿って動いているのでは?とか色々考えてしまう。
最後の「歴史の章」では天皇家と歴史にまつわるタブーが様々に展開されるが、ここでは現実の陰謀めいた話から呪いや昭和天皇が起こした「天皇晴れ」の奇跡などオカルトめいた話など日本人にとっての「天皇」は特別な感覚があるだけに驚くべき話が多い。
小泉政権時代に騒がれた「皇室典範」や「女系天皇」論争の裏にあった天皇利権を巡る陰謀などを知ると日本の現状が危うい所に立たされているという事実にちょっと恐ろしくもなるし、歴史的な話では「孝明天皇暗殺説」から「明治天皇替え玉説」への展開、それに関わるある呪い話など重い内容ながら教科書では絶対知りえない隠された部分を知ったようで満足のいく1冊だった。
オカルトや歴史の裏側、未解決事件などに興味がある人には必読だし、絶対読んで損がない1冊だと思う。
by lucifuge
| 2008-11-22 20:00
| 本/文学・小説