2008年 11月 23日
ボロボロな人/日の出アパートの青春 |
何週か前から日本テレビ系列で深夜に不定期に放送になった「よしもとディレクターズ100」の第1回目放送分を録画してあったので観てみた。
「よしもとディレクターズ100」というのは吉本興業に所属する様々な芸人たち100人がそれぞれ監督や出演などで作った40分くらいの短編映画企画であるが、今回の放送分としては「ボロボロな人」と「日の出アパートの青春」の2編。
「ボロボロな人」は視聴率の取れないテレビマンがヤラセ行為の発覚からクビ宣告され、追いつめられた末に思いついた企画が自らの家に隠しカメラをセットし、ひきこもりで働かず暴力を振るう息子と自分の関わりの様子をドキュメンタリーとして撮り続けるというものだった・・・・・といった感じのストーリー。
監督は毒舌女芸人として知られるだいたひかるだけあってとことんダメで格好悪い男の姿を皮肉げに描きながら、彼自身に隠された「毒」の部分の見せていき方など、ちょっとホラー風フェイクドキュメンタリードラマ「放送禁止」にも通ずるサスペンスフルな面白さがあった。
主人公を演じるリットン調査団の水野はこれ以上ないといったダメ人間なハマリ役だったし、息子を演じたポイズンガールバンドの阿部もサイコな不気味満点でリアルにこういう人たちがいそうという感覚も伝わってくるし、ラストのちょっとした余韻の残る気持ち悪さも良い感じ。

「日の出アパートの青春」は夢破れたアイドルが住む安アパートを舞台にそのアイドルを追ってアパートに住み込んだファン、そのファンと友達になった新居人、作曲家、ボケた大家、ブサイクなカップルなどの個性豊かな住人が織り成す人間模様を描いた作品。
アイドルのファンと仲良くなった新居人も実はアイドルのファンだった事からアイドルの気をひこうと様々な作戦を展開するが作戦の失敗や偶然、住民たちの勘違いなどで事態は妙な方向へ・・・・といった緻密に交錯していくドタバタで笑える展開が面白いし、何か三谷幸喜的なテイストも感じられるようなセンスの良さがあったと思う。
監督・脚本はキングコングの西野であるが、正直キングコングの漫才はあんまり面白いと思えないものの、この映画に関しては凄く面白かったし監督や脚本の才能は大いにあると思う。
それにアイドルのファン役を演じた南海キャンディーズの山ちゃんがあらゆる偶然が重なった末、パンツ一丁で手にティッシュとエロ本を持ったまま鍵がなくて部屋に入れずアタフタしてる所を憧れのアイドルに目撃され・・・といったギャグ漫画風のシチュエーションで作り出す笑いはおかしかったり「山ちゃん」というキャラクター性を活かした面白さを持つ作品でもあった。
最初ニュースなどでこの芸人が撮る映画企画を知った時はそんなに期待してなかったのだが、芸人たちの持つそれぞれの独特な世界観や表現方法がうまく出た作品として侮れないし、素直に面白いので今後のシリーズにも期待出来そう♪
ちなみに映画前と後の解説は「キング・オブ・コント」で優勝を果たしたバッファロー吾郎であるが、彼等の軽くおちゃらけた感じの解説は普通の映画番組の解説にはない楽しさがあったし、番組としても面白かったと思う。
「よしもとディレクターズ100」というのは吉本興業に所属する様々な芸人たち100人がそれぞれ監督や出演などで作った40分くらいの短編映画企画であるが、今回の放送分としては「ボロボロな人」と「日の出アパートの青春」の2編。
「ボロボロな人」は視聴率の取れないテレビマンがヤラセ行為の発覚からクビ宣告され、追いつめられた末に思いついた企画が自らの家に隠しカメラをセットし、ひきこもりで働かず暴力を振るう息子と自分の関わりの様子をドキュメンタリーとして撮り続けるというものだった・・・・・といった感じのストーリー。
監督は毒舌女芸人として知られるだいたひかるだけあってとことんダメで格好悪い男の姿を皮肉げに描きながら、彼自身に隠された「毒」の部分の見せていき方など、ちょっとホラー風フェイクドキュメンタリードラマ「放送禁止」にも通ずるサスペンスフルな面白さがあった。
主人公を演じるリットン調査団の水野はこれ以上ないといったダメ人間なハマリ役だったし、息子を演じたポイズンガールバンドの阿部もサイコな不気味満点でリアルにこういう人たちがいそうという感覚も伝わってくるし、ラストのちょっとした余韻の残る気持ち悪さも良い感じ。

「日の出アパートの青春」は夢破れたアイドルが住む安アパートを舞台にそのアイドルを追ってアパートに住み込んだファン、そのファンと友達になった新居人、作曲家、ボケた大家、ブサイクなカップルなどの個性豊かな住人が織り成す人間模様を描いた作品。
アイドルのファンと仲良くなった新居人も実はアイドルのファンだった事からアイドルの気をひこうと様々な作戦を展開するが作戦の失敗や偶然、住民たちの勘違いなどで事態は妙な方向へ・・・・といった緻密に交錯していくドタバタで笑える展開が面白いし、何か三谷幸喜的なテイストも感じられるようなセンスの良さがあったと思う。
監督・脚本はキングコングの西野であるが、正直キングコングの漫才はあんまり面白いと思えないものの、この映画に関しては凄く面白かったし監督や脚本の才能は大いにあると思う。
それにアイドルのファン役を演じた南海キャンディーズの山ちゃんがあらゆる偶然が重なった末、パンツ一丁で手にティッシュとエロ本を持ったまま鍵がなくて部屋に入れずアタフタしてる所を憧れのアイドルに目撃され・・・といったギャグ漫画風のシチュエーションで作り出す笑いはおかしかったり「山ちゃん」というキャラクター性を活かした面白さを持つ作品でもあった。
最初ニュースなどでこの芸人が撮る映画企画を知った時はそんなに期待してなかったのだが、芸人たちの持つそれぞれの独特な世界観や表現方法がうまく出た作品として侮れないし、素直に面白いので今後のシリーズにも期待出来そう♪
ちなみに映画前と後の解説は「キング・オブ・コント」で優勝を果たしたバッファロー吾郎であるが、彼等の軽くおちゃらけた感じの解説は普通の映画番組の解説にはない楽しさがあったし、番組としても面白かったと思う。

by lucifuge
| 2008-11-23 21:32
| 映画/邦画