本当にあった!超奇怪X事件ファイル108 |
この本は世界における様々な時代の説明できない不可解な事件などを関連写真や再現イラストとともに108集めて紹介したものであるが、内容としては有名な「水晶ドクロ」、「ヒマラヤの雪男イエティ」など有名なものをはじめ「メアリー・セレスト号事件」、「バミューダ・トライアングル」、「フィラディルフィア実験」、「コティングリーの妖精」など異次元現象を扱った章、「ノストラダムスの予言」や「ヒトラーの予言」、「マヤ文明の予言」、「ジュセリーノの予言」、「千里眼御船千鶴子」など予言や超能力を扱った章、「ダ・ヴィンチ超人説」、「サン・ジェルマン伯爵」、「ブラド・ツェペシュ公爵」、「メアリー・フローラ・ベル」、「シモ・ヘイへ」など歴史における超人・奇人・殺人鬼の章、「タイタン号とタイタニック号」、「現実となったポーの恐怖小説」、「リンカーンとケネディ」、「スーパーマンの呪い」など様々な偶然の一致を取り上げた章、「ロズウェル事件」や「ケネス・アーノルド事件」、「フラットウッズ事件」、「フライングヒューマノイド」などUFOや宇宙人を扱った未知との遭遇の章、「メリーランド悪霊憑依事件」や「呪われたウィンチェスターハウス」、「リジーボーデンハウス」、「ホープダイヤモンド」など呪いや悪霊に関する章、「アンデス山脈からの生還」、「ルルドの泉」、「ナポレオンからの手紙」、「64年間漂流し続けた男」など奇跡現象に関する章といった感じで構成されている。
内容としては様々に多くのものを紹介しているためそれぞれの記事の中身が浅い印象もあるが、オカルト好きにとっては有名なものも多いながら中にはあまり知らなかったり改めて興味が湧いた記事もあったりで「オカルト事件のカタログ」としては」なかなか楽しめる。
特に興味を持ったのが第二次大戦中に実在したフィンランドの伝説的狙撃手シモ・ヘイへの話で1年で505人のソ連兵を殺害し「白い死神」と恐れられたらしいが、狙撃用スコープを使わず数百メートル離れた敵に命中させたり尋常ではない能力はまさに悪魔的であり、人知を超えた超人的能力の持ち主だったと思う。
また映画にもなった事で知られる「カスパー・ハウザー少年の悲劇」は本当に不可解で一体彼の正体が何だったのかミステリーな想像力を刺激するし、「「現実となったポーの恐怖小説」など偶然の一致の話は不思議としか言いようがない。
それから「リジー・ボーデン・ハウス」であるがリジー・ボーデンというとメタル好きには80年代に活躍したLAメタルバンドを連想して懐かしい名前なのだがそもそもこの名前は19世紀に実在した女殺人鬼の名前であり、彼女が住んでいた所というのがこの家で今だに怪奇現象が起こるらしい。
ただそういういかにも怪しい家をアメリカでは商売として宿泊所にしてるのが何だか面白い☆
「ナポレオンの手紙」の話も時代を超えてつながった偶然が奇跡になった不思議な出来事だし、こういう別の時代なのに同じような状況が発生するという現象を知ると人間の行動は何かのパターンに沿って繰り返されるようになってるのかも?とか考えてしまう。
まあ一見よくあるオカルト系のコンビニ本ながら結構楽しめた1冊。