Sincerely×Sucre 若草物語

京都・寺町三条西にある「うずらギャラリー」で行なわれている「Sincerely×Sucre 若草物語」に行ってきた。
この展示は先週も「同時代ギャラリー」で二人展をやっておられた友人のイラストレーター・CandyJaneさんが編集として参加している乙女雑誌「Sucre」と19世紀の洋装服を作るSincerelyさんが｢若草物語」をイメージした作品世界をコラボして展示しており、服飾品だけでなく実際に若草物語のキャラクターをイメージして作られた服を着用したSucreのモデルの方々、CandyJaneさんのイラストやT.Uedaさんの作品、様々なアンティーク品や小道具などでギャラリー内はさながら19世紀の優雅さが漂う別世界のよう。
私はここ数年ゴシック・ロリータ的な要素やそれに伴う装飾的要素を作品に取り込んでいてこういう文化に興味があるし、服の資料などは雑誌の写真などでしか見た事がなかったが、実際に着用しゃれているのや実物の構造を見てみると違うし参考になったり、またSincerelyさんが持ってきていた私物の洋書は「アリス」や「19世紀の文化や服飾」、「女性をテーマとした版画本」など興味深いものがいろいろあって気に入ったところ、安く譲ってもらえたり色々収穫もあった。
今回のCandyJaneさんの作品は｢若草物語」の4姉妹をSincerelyさんが姉妹たちをイメージした服と同じ設定で描くというものでそれぞれのキャラクターの個性が感じられる面白さがあったが、この人の作品はいつもながらちょっと毒があるかわいさという雰囲気もあるので純粋な姉妹たちというより何か小悪魔っぽいワルさも感じた。
それから声楽をされているLyraさんによる生歌の披露もあったりでクリスマス・ソングをはじめサティの曲などとても良かったし、前日にデスメタルのライブを聴いて今日はクラッシックを楽しむという我ながらな極端な趣味だが、どういうジャンルにせよやはり音楽は生で聴くのが一番だとも思った。
でも意外にLyraさんは「ソウ」とか「キューブ」とか知的でエグいスリラー映画が好きとの事で話が合ったりしたのが面白かったし、優雅な空間で様々に充実した時間が過ごせて楽しかった。