2008年 12月 16日
レッドクリフ Part1 |
「ミッション・インポッシブル2」や「フェイス/オフ」のジョン・ウー監督が「三国志」を題材に二部作構成の大作映画として作り上げ、その前編である「レッドクリフ Part1」を観た。
西暦208年、崩壊したも同然な漢の皇帝を操り、自らは丞相として中国の覇権を狙う曹操は皇帝の遠縁であり漢の復興を願う劉備を80万の軍で攻撃するが、劉備軍営にいる勇猛な関羽、張飛、趙雲たち猛将や天才軍師諸葛孔明らの活躍によって劉備軍は敗退するも全滅は免れる。
劉備軍は同じく曹操の脅威にさらされている呉の孫権と手を組もうと孔明を差し向け、孫権の右腕である周瑜との交流などを経て同盟に成功するが、曹操の軍は徐々に迫り・・・といったストーリー。
「三国志」というと劉備、孫権、曹操をメインにしたストーリーを想像していたがこの映画ではどっちかというと孔明と周瑜、周瑜と孫権など男たちの友情を中心に周瑜の美しき妻である小喬の存在と曹操が戦争を起こした理由が実は小喬の美しさに心奪われ自らのものにしようという欲望からだったという要素などから周瑜を中心とした人間関係をメインに描いていた気がする。
さすがに「三国志」だけあってそれぞれのキャラクターたちの人物像は魅力的だったし、こういう系の話では醍醐味である戦闘シーンも孔明の考え込まれた戦略や陣形などの描き方が面白くて特にクライマックスシーンで登場する亀形のような「八卦の陣」の戦い方はワクワクさせたし、それに対する曹操軍の戦い方がまるで「300」のスパルタ軍みたいだったり、昔のアナログな戦いのシーンというのは非常に絵になる感じ。
またアクション一つ一つにしても剣や槍、騎馬状態での戦闘、素手での格闘など様々に見せてくれたり、これぞ中国ならではといった肉弾的でスピーディなアクロバティックなアクション要素も満載で楽しめるし、歴史大作として十分に楽しめるものに仕上がっていたと思う。
ただ、コスチュームデザイン面や装飾面に関してはそれぞれせっかく個性的なキャラクターばかりなのにみんな同じような鎧だったりキャラのイメージを活かしたデザインイメージが出ていない気がしたし、周瑜に至っては兜の上にチューリップが生えたみたいなダサいデザインでかなりイマイチ。
それに装飾面でもチャン・イーモウの映画みたいな気の配り方は一切ない感じでやっぱアクション中心で撮ってきた監督だな~と思わせる。
キャラクターとしては勿論トニー・レオン演じる周瑜と金城武演じる孔明が印象に残るが特別出演っぽい中村獅童演じる甘興将軍も結構活躍していて目立つし(ちょっと演技が大味な気もするが)、女性キャラではヴィジュアル面だけでいうとリン・チーリン演じる小喬が印象に残るのだが、物語の中では大した出番も無い感じでどっちかというとヴィッキー・チャオ演じる孫権の妹、尚香の方が大活躍で印象として強く残る。
話は前編ということで「赤壁の戦い」が始まる所で終わってしまうので、これからという所でおあずけをくってしまう感じだし、これだけ観ると多少中途半端なのだが、スケールの大きなアクションを存分に観せてくれたしエンターティメント作品としては結構良かったと思う。
西暦208年、崩壊したも同然な漢の皇帝を操り、自らは丞相として中国の覇権を狙う曹操は皇帝の遠縁であり漢の復興を願う劉備を80万の軍で攻撃するが、劉備軍営にいる勇猛な関羽、張飛、趙雲たち猛将や天才軍師諸葛孔明らの活躍によって劉備軍は敗退するも全滅は免れる。
劉備軍は同じく曹操の脅威にさらされている呉の孫権と手を組もうと孔明を差し向け、孫権の右腕である周瑜との交流などを経て同盟に成功するが、曹操の軍は徐々に迫り・・・といったストーリー。
「三国志」というと劉備、孫権、曹操をメインにしたストーリーを想像していたがこの映画ではどっちかというと孔明と周瑜、周瑜と孫権など男たちの友情を中心に周瑜の美しき妻である小喬の存在と曹操が戦争を起こした理由が実は小喬の美しさに心奪われ自らのものにしようという欲望からだったという要素などから周瑜を中心とした人間関係をメインに描いていた気がする。
さすがに「三国志」だけあってそれぞれのキャラクターたちの人物像は魅力的だったし、こういう系の話では醍醐味である戦闘シーンも孔明の考え込まれた戦略や陣形などの描き方が面白くて特にクライマックスシーンで登場する亀形のような「八卦の陣」の戦い方はワクワクさせたし、それに対する曹操軍の戦い方がまるで「300」のスパルタ軍みたいだったり、昔のアナログな戦いのシーンというのは非常に絵になる感じ。
またアクション一つ一つにしても剣や槍、騎馬状態での戦闘、素手での格闘など様々に見せてくれたり、これぞ中国ならではといった肉弾的でスピーディなアクロバティックなアクション要素も満載で楽しめるし、歴史大作として十分に楽しめるものに仕上がっていたと思う。
ただ、コスチュームデザイン面や装飾面に関してはそれぞれせっかく個性的なキャラクターばかりなのにみんな同じような鎧だったりキャラのイメージを活かしたデザインイメージが出ていない気がしたし、周瑜に至っては兜の上にチューリップが生えたみたいなダサいデザインでかなりイマイチ。
それに装飾面でもチャン・イーモウの映画みたいな気の配り方は一切ない感じでやっぱアクション中心で撮ってきた監督だな~と思わせる。
キャラクターとしては勿論トニー・レオン演じる周瑜と金城武演じる孔明が印象に残るが特別出演っぽい中村獅童演じる甘興将軍も結構活躍していて目立つし(ちょっと演技が大味な気もするが)、女性キャラではヴィジュアル面だけでいうとリン・チーリン演じる小喬が印象に残るのだが、物語の中では大した出番も無い感じでどっちかというとヴィッキー・チャオ演じる孫権の妹、尚香の方が大活躍で印象として強く残る。
話は前編ということで「赤壁の戦い」が始まる所で終わってしまうので、これからという所でおあずけをくってしまう感じだし、これだけ観ると多少中途半端なのだが、スケールの大きなアクションを存分に観せてくれたしエンターティメント作品としては結構良かったと思う。
by lucifuge
| 2008-12-16 19:56
| 映画/アジア映画