ポルタス |
高校の美術教師ケイゴは美術部部員のあさみから同じく美術部員で彼女の親友である千春が学校に来なくなった事について相談を受けるが、千春はやがて自殺をする・・・・千春の死に「プレイすると死ぬ」という噂のあるゲーム「ポルタス」が関わっていて千春の部屋からそのゲームを見つけ持ち帰ったあさみは死の真相を解こうとするが、あさみ自身もおかしくなりはじめ・・・・といったストーリー。
ゲームを作った人物について調べるケイゴ、昔ポルタスのせいでで恋人を亡くした経験を持つ同じ学校の国語教師真由美、ゲームを作った人物が隠した恐ろしい何か、津山三十人殺しを連想するようなそれにまつわる閉鎖的な村で起こったある惨劇などホラー好きが喜びそうな謎や要素が色々ちりばめられていたのが楽しめた☆
「呪いのゲーム」という一見よくありそうな題材ながらそれそのものだけで終わってないし、呪いが連鎖していくような「リング的」怖さとかキーワードとなる「こけし」の存在など興味がそそられる怖さで先が気になっていく。
ストーリー的にもJホラー的スタンダードを踏襲しつつ、その辺のよくある安易な少女漫画的ホラー漫画と違ってよく考えられていると思うし、漫画としても表現的に何気ないコマに何かがいたり蠢いている感じで不気味に見せている、しヴィジュアル的に見てもそのまま映像化出来そうな感じで是非誰かに実写映画化してもらいたい♪
ラストシーンはまあホラーでは定番ながらこういう定番はホラー好きには嬉しいし、安心して終わるよりかはホラーは緊張感があるまま終わってくれた方が良いと思う。
全1巻の作品ながらなかなか内容の濃いホラー漫画だった。
