2008年 12月 18日
キャラクター・デザイン・バイブル vol.5 |
ブックオフで入手した雑誌「キャラクター・デザイン・バイブル vol.5 衣装デザイン」を読んだ。
この雑誌はアニメやゲーム、イラスト、フィギュア、映画などの分野で活躍するアーティストたちにスポットを当てた情報誌であり、これは特に「衣装デザイン」を特集した2004年発行のバックナンバーなのだが、まずはイラスト分野からは寺田克也、獅子猿、正子公也、増田幹生、司淳、木村俊幸、長澤真などの他、フィギュア作家としても有名な韮澤靖、「多重人格探偵サイコ」などで知られる漫画家田島昭宇といった厳選された一流の面々の作品とインタビュー、製作過程などが見られるのが面白かったし、特に私的には正子公也の描く東洋的ファンタジックな世界やクラッシックな絵画的でありながらモダンなセンスも感じさせる木村俊幸、異様な装飾やモンスターが登場するダーク世界を描く増田幹生などの作品が好みな感じ☆
また韮澤靖の作品はこれまでフィギュアしか見た事がなかったが手描きの作品が載っていたのは珍しかったし、それぞれの作家たちがキャラクターというものを作っていく過程の細かな設定とか進めていき方などもなるほどと思わせて勉強になる。
それから衣装デザインということで衣装が重要となる「人形」を作る作家や映画や舞台で衣装そのものを作る作家にも焦点を当て、辻村ジュサブローの世界や竹田団吾の世界も紹介されていたのも面白い。
辻村が作る独特な布人形の醸し出す雰囲気は美しいようでかなり奇怪な感じもするし、人形以外にも「王女メディア」などの舞台でデザインした衣装はまるでアングラ劇を思わせるようなダークさと禍禍しい美しさがあったり凄く個性的。
衣装デザイナーの竹田団吾は私が好きな「劇団☆新感線」の舞台やTVでは戦隊ヒーローもののデザインなどを手掛ける人であるが、新感線の「髑髏城の七人~アカドクロ」の衣装が紹介されていてそれについての裏話などが色々説明されていたのも嬉しかったし、この人の作る衣装はへヴィメタル的センスがうまく活かされていて本当に格好良い!
それに衣装作品を撮った作品も撮影したのが幻想的写真家の野波浩だったりと私好みの芸術家が色々つながっている感じで楽しい。
その次には当時は「エイリアンvsプレデター」の1作目公開時だったらしく、それにあわせてフィギュア作家の竹谷隆之がエイリアンのモデルを作ったページがあったが、塗装の順序など細かい製作過程を読むのも面白かったものの、このエイリアンは第1作のオリジナルに比べかなりスリムな体型に作られていたり、ギーガーの元デザインひとつからここまで様々なバリエーションが生まれ続けるエイリアンというのは本当に魅力的だし凄いモンスターだと改めて思った。
他には私も個展でお世話になっている「青木画廊」でも作品を扱っている画家で人形作家でもある山本じん氏のインタビューや彼の人形作品の制作過程が載っていたり、特殊メイクアップコンテストのレポートや美術解剖学、カスタムドールの記事、エロティックでメカニックな世界をエアブラシで描く画家空山基氏がいくつかの映画に対して言いたい邦題なコーナー、コラム風ショート漫画など様々に楽しめる記事がいっぱいの内容が濃い雑誌だった。
何気なく買ったが意外に面白かったのでまた見つけたら入手しておきたい♪
この雑誌はアニメやゲーム、イラスト、フィギュア、映画などの分野で活躍するアーティストたちにスポットを当てた情報誌であり、これは特に「衣装デザイン」を特集した2004年発行のバックナンバーなのだが、まずはイラスト分野からは寺田克也、獅子猿、正子公也、増田幹生、司淳、木村俊幸、長澤真などの他、フィギュア作家としても有名な韮澤靖、「多重人格探偵サイコ」などで知られる漫画家田島昭宇といった厳選された一流の面々の作品とインタビュー、製作過程などが見られるのが面白かったし、特に私的には正子公也の描く東洋的ファンタジックな世界やクラッシックな絵画的でありながらモダンなセンスも感じさせる木村俊幸、異様な装飾やモンスターが登場するダーク世界を描く増田幹生などの作品が好みな感じ☆
また韮澤靖の作品はこれまでフィギュアしか見た事がなかったが手描きの作品が載っていたのは珍しかったし、それぞれの作家たちがキャラクターというものを作っていく過程の細かな設定とか進めていき方などもなるほどと思わせて勉強になる。
それから衣装デザインということで衣装が重要となる「人形」を作る作家や映画や舞台で衣装そのものを作る作家にも焦点を当て、辻村ジュサブローの世界や竹田団吾の世界も紹介されていたのも面白い。
辻村が作る独特な布人形の醸し出す雰囲気は美しいようでかなり奇怪な感じもするし、人形以外にも「王女メディア」などの舞台でデザインした衣装はまるでアングラ劇を思わせるようなダークさと禍禍しい美しさがあったり凄く個性的。
衣装デザイナーの竹田団吾は私が好きな「劇団☆新感線」の舞台やTVでは戦隊ヒーローもののデザインなどを手掛ける人であるが、新感線の「髑髏城の七人~アカドクロ」の衣装が紹介されていてそれについての裏話などが色々説明されていたのも嬉しかったし、この人の作る衣装はへヴィメタル的センスがうまく活かされていて本当に格好良い!
それに衣装作品を撮った作品も撮影したのが幻想的写真家の野波浩だったりと私好みの芸術家が色々つながっている感じで楽しい。
その次には当時は「エイリアンvsプレデター」の1作目公開時だったらしく、それにあわせてフィギュア作家の竹谷隆之がエイリアンのモデルを作ったページがあったが、塗装の順序など細かい製作過程を読むのも面白かったものの、このエイリアンは第1作のオリジナルに比べかなりスリムな体型に作られていたり、ギーガーの元デザインひとつからここまで様々なバリエーションが生まれ続けるエイリアンというのは本当に魅力的だし凄いモンスターだと改めて思った。
他には私も個展でお世話になっている「青木画廊」でも作品を扱っている画家で人形作家でもある山本じん氏のインタビューや彼の人形作品の制作過程が載っていたり、特殊メイクアップコンテストのレポートや美術解剖学、カスタムドールの記事、エロティックでメカニックな世界をエアブラシで描く画家空山基氏がいくつかの映画に対して言いたい邦題なコーナー、コラム風ショート漫画など様々に楽しめる記事がいっぱいの内容が濃い雑誌だった。
何気なく買ったが意外に面白かったのでまた見つけたら入手しておきたい♪

by lucifuge
| 2008-12-18 22:42
| 本/雑誌・増刊