2009年 01月 07日
恐怖箱 超-1怪コレクション 黄昏の章 |
実話怪談集「超」怖い話シリーズの後継者候補を探すという企画「超-1」にはじまり、その2007年大会での怪談傑作選として出版された「恐怖箱 超-1怪コレクション 黄昏の章」を読んだ。
60話あまりの数々の怪談が収録された本書であるが、世の中の経済もこういう何か目の見えないものの存在によって影響を受けているのかもしれないと感じた「お気に入り」、謎だらけで得体の知れない怖さが残る「手遅れ」、ある意味怖いが場面を想像したら何か笑える「ごす」、何が駄目なのか?霊は何をしようとしていたのか気になる「品定め」、同じく″だから何が?″と思わせる「念押し」など霊の行動は本当に不可解・・・・。
それから「逢魔」は来る人来る人がそんな体験をするような場所なんて不気味だったし、「サッカー」は昔から怪談系の話によく登場するネタだが、ラストが何とも爽快な感じで怪談にしては妙な所が面白い。
ちょっと詩的でシュールな雰囲気を感じさせた「昭和の景色」やこんなうどん屋は絶対イヤ!って感じの「毛うどん」、まるで邦画ホラー映画のクライマックスシーンみたいな「連続攻撃」、怖いというより不思議で絵的にそのシーンを想像してもちょっと面白い「ジェイムシーズ」、見てはいけないものの存在を垣間見るような「泣き女」、ちょっと諸星大二郎の漫画をイメージしてしまった「海神祭」、お金に対する人の念の強さを感じさせる「賽銭」、本来人が入るべきではない所というのはどこか人間をおかしくさせてしまうエネルギーがある場所なのかもしれないと思わせる「禁域」、その土地や家にまつわるものというのは何かしら意味があるものなんだと思った「鳥居」や「大岩騒動記」、何でそんな現象が起こったのかわからないが焼けた髪の毛とか人形とか気になる要素が印象に残る「窓の外から」、そして「自動販売機」の人間の世界に紛れ込む人間じゃない存在の目撃談というのは面白かったし、「樹海」に登場した″牛″は一体何だったのだろう・・・?
呼吸法によって何かがよってきたりするという「座る爺」の話も興味深く、「黒玉」の見た事もない生き物とは何なのか?、「指輪」のバケツの中で踊る手の話も本当に不思議だったり、「襖」はそんなにムキにならんでも・・・という小学生ノリな霊の幼稚さにちょっと笑えた!
はたして狂人だったのか霊だったのかどちらにしても怖い「ぱさりぱさり」、描写が気持ち悪い「じぞう」、せっかく新車にしたのにかなり災難な「奇禍」、ドロドロした怖さが残る「蔵の中」、凄く短い話だが読後にゾッとした「啓示」、彼の頭がおかしいのか何らかの者の仕業なのかとにかく異様な「がんほどき」、因縁めいた怖さを感じる「袖引き」、神秘的でもあり怖い部分もあるリアルに他人の家の秘密を覗いたような印象も受けた「境涯」などいずれもそれぞれ様々な怖さや不思議さ、面白さをもった話がいっぱいで結構楽しめた。
この本の続編「夜明けの章」も入手してあるのでまた読むのが楽しみ☆
60話あまりの数々の怪談が収録された本書であるが、世の中の経済もこういう何か目の見えないものの存在によって影響を受けているのかもしれないと感じた「お気に入り」、謎だらけで得体の知れない怖さが残る「手遅れ」、ある意味怖いが場面を想像したら何か笑える「ごす」、何が駄目なのか?霊は何をしようとしていたのか気になる「品定め」、同じく″だから何が?″と思わせる「念押し」など霊の行動は本当に不可解・・・・。
それから「逢魔」は来る人来る人がそんな体験をするような場所なんて不気味だったし、「サッカー」は昔から怪談系の話によく登場するネタだが、ラストが何とも爽快な感じで怪談にしては妙な所が面白い。
ちょっと詩的でシュールな雰囲気を感じさせた「昭和の景色」やこんなうどん屋は絶対イヤ!って感じの「毛うどん」、まるで邦画ホラー映画のクライマックスシーンみたいな「連続攻撃」、怖いというより不思議で絵的にそのシーンを想像してもちょっと面白い「ジェイムシーズ」、見てはいけないものの存在を垣間見るような「泣き女」、ちょっと諸星大二郎の漫画をイメージしてしまった「海神祭」、お金に対する人の念の強さを感じさせる「賽銭」、本来人が入るべきではない所というのはどこか人間をおかしくさせてしまうエネルギーがある場所なのかもしれないと思わせる「禁域」、その土地や家にまつわるものというのは何かしら意味があるものなんだと思った「鳥居」や「大岩騒動記」、何でそんな現象が起こったのかわからないが焼けた髪の毛とか人形とか気になる要素が印象に残る「窓の外から」、そして「自動販売機」の人間の世界に紛れ込む人間じゃない存在の目撃談というのは面白かったし、「樹海」に登場した″牛″は一体何だったのだろう・・・?
呼吸法によって何かがよってきたりするという「座る爺」の話も興味深く、「黒玉」の見た事もない生き物とは何なのか?、「指輪」のバケツの中で踊る手の話も本当に不思議だったり、「襖」はそんなにムキにならんでも・・・という小学生ノリな霊の幼稚さにちょっと笑えた!
はたして狂人だったのか霊だったのかどちらにしても怖い「ぱさりぱさり」、描写が気持ち悪い「じぞう」、せっかく新車にしたのにかなり災難な「奇禍」、ドロドロした怖さが残る「蔵の中」、凄く短い話だが読後にゾッとした「啓示」、彼の頭がおかしいのか何らかの者の仕業なのかとにかく異様な「がんほどき」、因縁めいた怖さを感じる「袖引き」、神秘的でもあり怖い部分もあるリアルに他人の家の秘密を覗いたような印象も受けた「境涯」などいずれもそれぞれ様々な怖さや不思議さ、面白さをもった話がいっぱいで結構楽しめた。
この本の続編「夜明けの章」も入手してあるのでまた読むのが楽しみ☆
by lucifuge
| 2009-01-07 20:27
| 本/文学・小説