2009年 01月 13日
暗黒神話 |
諸星大二郎の漫画「暗黒神話」を読んだ。
諏訪盆地に何故か惹かれる少年、武はある時10年前に殺された父の友人だという小泉という男から父が諏訪で秘宝を探していたという話を聞き、一緒に調査に向かう事になる・・・しかしそこには宝などはなく蛇のような姿をした怪物に遭遇し何かを知る竹内という老人から日本の古代神話にまつわる話とそれにつながる暗黒の神の存在を語り、武がある大きな目的のため選ばれた存在である事を告げるが、その一方である一族が武の身柄を狙っており・・・・といったストーリー。
暗黒神スサノオの存在、ヤマトタケルや武内宿禰、ヤマタノオロチなど古事記や出雲神話など日本の神話伝説や古代史にまつわる話から邪馬台国の位置と滅びた原因、卑弥呼の末路についての独特な説、縄文人の生き残りとしての日本原住民の存在、馬頭観音から弥勒菩薩、餓鬼など密教的な話の要素が登場したりブラフマンやアートマンなどのバラモン教的要素、さらにそこから「馬」をキーワードに話が発展してオリオン座や暗黒星雲、歴史に隠された「8」や「3」という数字の意味など、どんどんスケールが大きくなっていく展開には圧倒されたし、こんなに多種多様で複雑な要素をうまく扱い、パズルのように組み合わせていく展開にも読んでいて夢中になってしまった!
また謎多き伝奇的ミステリー要素だけでなく結構殺人とか人が喰われたりなどショッキングなシーン、昔から続く一族の陰謀や欲に堕ちていく愚かな人間の姿とかサスペンスやホラーの要素もいっぱいでそういう面でも十分楽しませてくれる。
諸星大二郎原作の映画化では前に「奇談」というのがあったが、これも映像化したら原作が良いだけに凄いものが出来そうだし、「ノロイ」の白石晃士監督なんかがリアルなドキュメンタリー風要素なんかを取り入れて撮ってみたら面白そうだが・・・・と勝手な期待もしてしまうほど単に漫画を読むだけで終われない沢山の想像が広がっていく素晴らしい1冊だった。
諏訪盆地に何故か惹かれる少年、武はある時10年前に殺された父の友人だという小泉という男から父が諏訪で秘宝を探していたという話を聞き、一緒に調査に向かう事になる・・・しかしそこには宝などはなく蛇のような姿をした怪物に遭遇し何かを知る竹内という老人から日本の古代神話にまつわる話とそれにつながる暗黒の神の存在を語り、武がある大きな目的のため選ばれた存在である事を告げるが、その一方である一族が武の身柄を狙っており・・・・といったストーリー。
暗黒神スサノオの存在、ヤマトタケルや武内宿禰、ヤマタノオロチなど古事記や出雲神話など日本の神話伝説や古代史にまつわる話から邪馬台国の位置と滅びた原因、卑弥呼の末路についての独特な説、縄文人の生き残りとしての日本原住民の存在、馬頭観音から弥勒菩薩、餓鬼など密教的な話の要素が登場したりブラフマンやアートマンなどのバラモン教的要素、さらにそこから「馬」をキーワードに話が発展してオリオン座や暗黒星雲、歴史に隠された「8」や「3」という数字の意味など、どんどんスケールが大きくなっていく展開には圧倒されたし、こんなに多種多様で複雑な要素をうまく扱い、パズルのように組み合わせていく展開にも読んでいて夢中になってしまった!
また謎多き伝奇的ミステリー要素だけでなく結構殺人とか人が喰われたりなどショッキングなシーン、昔から続く一族の陰謀や欲に堕ちていく愚かな人間の姿とかサスペンスやホラーの要素もいっぱいでそういう面でも十分楽しませてくれる。
諸星大二郎原作の映画化では前に「奇談」というのがあったが、これも映像化したら原作が良いだけに凄いものが出来そうだし、「ノロイ」の白石晃士監督なんかがリアルなドキュメンタリー風要素なんかを取り入れて撮ってみたら面白そうだが・・・・と勝手な期待もしてしまうほど単に漫画を読むだけで終われない沢山の想像が広がっていく素晴らしい1冊だった。
by lucifuge
| 2009-01-13 21:59
| 本/漫画