2009年 01月 19日
ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます |
週刊少年ジャンプに連載中のうすた京介原作の漫画「ピューと吹く!ジャガー」の劇場版「ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます」を観た。
「ピューと吹く!ジャガー」はミュージシャンを目指し、芸能事務所に入るも何故か「ふえ科」に所属してしまったピヨ彦がふえ科の講師である謎の笛吹き男ジャガージュン市にさんざん振り回されるようなギャグ漫画であるが、アイドル志望の高菜やヒップホップ妄想忍者のハマー、お金持ちのお坊ちゃまなのに存在感がやたら薄い不動などといった個性的なレギュラーキャラクターなどを交えて毎回おかしな世界が展開される。
劇場版ではピヨ彦がフリーマーケットでミュージシャンが首からぶらさげてそうなアクセサリーを買ったものの、実はそれは6つ集めると竜が現われて願いが叶うという笛の一部であり、その笛をめぐって異世界からやってきたアルト王女と家来のステンベルゲンたちと笛を狙う闇の一族たちの争いにジャガーたちが加わり、おかしな事になっていきながら笛の部品を探し様々な異世界を旅するというようなストーリー。
ちょうど去年この「ピューと吹く!ジャガー」の実写映画版を観てそのバカバカしい世界観が結構気に入っていたのだが、実写版の劇中でアニメを使ったシーンがあり、それを担当していたのが「秘密結社 鷹の爪」などこれまた独特なおバカ世界観のアニメ作り上げているFROGMANがやっていたので「どういうつながり?」と思えばこの漫画のOVAを制作していたのがFROGMANらしく、この劇場版もFROGMANが作っていてうすた京介の奇妙な笑いとFROGMANの独特なギャグセンスがうまく融合した作品であるともいえる。
劇中でのジャガーやピヨ彦の変な部分へのしつこいこだわり方や高菜にサイコなキレ具合、ハマーの変態的妄想などレギュラーキャラの面白さもよく出ていたし、劇場版新キャラのアルト王女はどこか宮崎アニメに出てきそうなデザインながらある意味それをおちょくったような変さだし、歯並びが悪すぎて何を言っているかわからない敵ボスや鈍臭い大小コンビ、全部住人が坂東英二というある意味怖い異世界とか変な動物のいる世界、廃校の世界などちょっとシュールさも感じられる設定の数々は面白かった。
また主要レギュラーキャラ以外にも少しずつ漫画でおなじみのキャラが登場するも結局最後まで何もしなくて意味なかったり、出たからといって無理やり何かの役割をさせようとする強引な展開がまたギャグになっていたり、クライマックスでの腰砕けなバカバカしさやいい加減な作りも楽しめた!
前回観た「チェ 28歳の革命」と比べると何にも中身がないような映画だが、何も考えずこういうバカな気分で気軽に楽しめる映画も良いと思うし、「そこでそうくるか!」という意表をつく笑いやシュールにくる笑いなどサスペンス映画にも通ずるような「意外性」は結構ワクワクさせてくれる面白さがある作品だったと思う。
オマケとして本編前に上映された同じくうすた京介原作の短編アニメ「ETO」は地球に降りてきて何かの任務を遂行しようとしている落ちこぼれな宇宙人と子供たちの触れ合いを描いたうすた版「E.T.」みたいな作品だが、こちらも世界観はシュールだったものの、ジャガーに比べるとギャグは押さえ気味な「ちょっとイイ話」でこれはこれで面白かった。
ただ、元々のうすた京介の絵とFROGMANのアニメには押井守や宮崎駿のような緻密さは全くないしアート的な凄い部分とか大画面ならではの良さというのは全然感じなかったので中身的にはよく出来たギャグアニメ映画だったが、わざわざ劇場で観なくてもテレビ画面のDVDで十分な気もする。
FROGMANのこのこだわりまくったギャグセンスなら今度は「漫☆画太郎」の作品なんかをアニメ化しても面白そう♪
「ピューと吹く!ジャガー」はミュージシャンを目指し、芸能事務所に入るも何故か「ふえ科」に所属してしまったピヨ彦がふえ科の講師である謎の笛吹き男ジャガージュン市にさんざん振り回されるようなギャグ漫画であるが、アイドル志望の高菜やヒップホップ妄想忍者のハマー、お金持ちのお坊ちゃまなのに存在感がやたら薄い不動などといった個性的なレギュラーキャラクターなどを交えて毎回おかしな世界が展開される。
劇場版ではピヨ彦がフリーマーケットでミュージシャンが首からぶらさげてそうなアクセサリーを買ったものの、実はそれは6つ集めると竜が現われて願いが叶うという笛の一部であり、その笛をめぐって異世界からやってきたアルト王女と家来のステンベルゲンたちと笛を狙う闇の一族たちの争いにジャガーたちが加わり、おかしな事になっていきながら笛の部品を探し様々な異世界を旅するというようなストーリー。
ちょうど去年この「ピューと吹く!ジャガー」の実写映画版を観てそのバカバカしい世界観が結構気に入っていたのだが、実写版の劇中でアニメを使ったシーンがあり、それを担当していたのが「秘密結社 鷹の爪」などこれまた独特なおバカ世界観のアニメ作り上げているFROGMANがやっていたので「どういうつながり?」と思えばこの漫画のOVAを制作していたのがFROGMANらしく、この劇場版もFROGMANが作っていてうすた京介の奇妙な笑いとFROGMANの独特なギャグセンスがうまく融合した作品であるともいえる。
劇中でのジャガーやピヨ彦の変な部分へのしつこいこだわり方や高菜にサイコなキレ具合、ハマーの変態的妄想などレギュラーキャラの面白さもよく出ていたし、劇場版新キャラのアルト王女はどこか宮崎アニメに出てきそうなデザインながらある意味それをおちょくったような変さだし、歯並びが悪すぎて何を言っているかわからない敵ボスや鈍臭い大小コンビ、全部住人が坂東英二というある意味怖い異世界とか変な動物のいる世界、廃校の世界などちょっとシュールさも感じられる設定の数々は面白かった。
また主要レギュラーキャラ以外にも少しずつ漫画でおなじみのキャラが登場するも結局最後まで何もしなくて意味なかったり、出たからといって無理やり何かの役割をさせようとする強引な展開がまたギャグになっていたり、クライマックスでの腰砕けなバカバカしさやいい加減な作りも楽しめた!
前回観た「チェ 28歳の革命」と比べると何にも中身がないような映画だが、何も考えずこういうバカな気分で気軽に楽しめる映画も良いと思うし、「そこでそうくるか!」という意表をつく笑いやシュールにくる笑いなどサスペンス映画にも通ずるような「意外性」は結構ワクワクさせてくれる面白さがある作品だったと思う。
オマケとして本編前に上映された同じくうすた京介原作の短編アニメ「ETO」は地球に降りてきて何かの任務を遂行しようとしている落ちこぼれな宇宙人と子供たちの触れ合いを描いたうすた版「E.T.」みたいな作品だが、こちらも世界観はシュールだったものの、ジャガーに比べるとギャグは押さえ気味な「ちょっとイイ話」でこれはこれで面白かった。
ただ、元々のうすた京介の絵とFROGMANのアニメには押井守や宮崎駿のような緻密さは全くないしアート的な凄い部分とか大画面ならではの良さというのは全然感じなかったので中身的にはよく出来たギャグアニメ映画だったが、わざわざ劇場で観なくてもテレビ画面のDVDで十分な気もする。
FROGMANのこのこだわりまくったギャグセンスなら今度は「漫☆画太郎」の作品なんかをアニメ化しても面白そう♪

by lucifuge
| 2009-01-19 23:34
| 映画/邦画