2009年 01月 22日
三本足のサリー・画 |
去年の個展で見に来てくれた人の何人かが「挿絵の仕事とかやってないの?」とか「これなら挿絵とか十分出来そう」とか言ってくれたのであるが、私自身はこれまで全くそういった挿絵の仕事の経験もなく、今後そういう仕事もやってみたいという思いはあるものの、かといってどういう方法でそういう仕事を得るのかも、ファイル持って出版社に売り込みに行くのか、小説家の人に独自に売り込みに行くのかとかイマイチよくわからない。
それにこれまでは自分独自の世界の絵しか描いた事がないので、そういう仕事を得るにしてもまずは「挿絵というものがどういうものか?」という所から考えてみると、挿絵は自分の世界よりはその物語を書いた作家の世界の忠実な再現をメインとするものだし、私の尊敬するペン画の巨匠椛島勝一氏の著書によれば挿絵について「どこまでも説明図らしく正確な描写をいとなんでいるのが無難」だそうで、本を読むのは美術家でも何でもない人が読むのがほとんどなのだからそこには芸術的表現よりは写実をメインにした説明図であるべきという事らしい。
そういう基本があった上で画家個人のタッチというか個性がエッセンス程度に出せれば私なりの「挿絵」が作っていけるかもしれない。
とりあえずは練習として私が描きやすいジャンルであるホラー系の好きな本の話を題材にいくつか描いていこうと思い、私が去年読んだ本の中で特に気に入ったギンティ小林氏著の「新耳袋大逆転」の中に登場する「三本足のサリー」という怪人物の話からイメージを作って描いてみた。

今から20年くらい前に小田急江ノ島線の中央林間駅周辺から東京町田近辺に出没したらしい、セーラー服姿に松葉杖をついた片足の怪人物で、金髪のカツラに化粧をした夜店でよく売っているような安物のお面をかぶっており、そのお面が「魔法使いサリー」もしくは「ひみつのアッコちゃん」のようだったというものなのだが、ある目撃証言によるとその面の下の顔はゾウの皮膚のようで声もオッサンのようだったとか、その目玉は白目が無く真っ黒いビー玉のようだったとか謎の多い存在であり、現在もその真相は知れないらしい。
そういった数々の要素をイメージして描いてみたものの、まだまだうまく表現しきれてない気もするし、今後はもっとモチーフとして様々なものも描けないといけないと思うので併行して素材スケッチの練習なども重ねていきたい。
それにこれまでは自分独自の世界の絵しか描いた事がないので、そういう仕事を得るにしてもまずは「挿絵というものがどういうものか?」という所から考えてみると、挿絵は自分の世界よりはその物語を書いた作家の世界の忠実な再現をメインとするものだし、私の尊敬するペン画の巨匠椛島勝一氏の著書によれば挿絵について「どこまでも説明図らしく正確な描写をいとなんでいるのが無難」だそうで、本を読むのは美術家でも何でもない人が読むのがほとんどなのだからそこには芸術的表現よりは写実をメインにした説明図であるべきという事らしい。
そういう基本があった上で画家個人のタッチというか個性がエッセンス程度に出せれば私なりの「挿絵」が作っていけるかもしれない。
とりあえずは練習として私が描きやすいジャンルであるホラー系の好きな本の話を題材にいくつか描いていこうと思い、私が去年読んだ本の中で特に気に入ったギンティ小林氏著の「新耳袋大逆転」の中に登場する「三本足のサリー」という怪人物の話からイメージを作って描いてみた。

今から20年くらい前に小田急江ノ島線の中央林間駅周辺から東京町田近辺に出没したらしい、セーラー服姿に松葉杖をついた片足の怪人物で、金髪のカツラに化粧をした夜店でよく売っているような安物のお面をかぶっており、そのお面が「魔法使いサリー」もしくは「ひみつのアッコちゃん」のようだったというものなのだが、ある目撃証言によるとその面の下の顔はゾウの皮膚のようで声もオッサンのようだったとか、その目玉は白目が無く真っ黒いビー玉のようだったとか謎の多い存在であり、現在もその真相は知れないらしい。
そういった数々の要素をイメージして描いてみたものの、まだまだうまく表現しきれてない気もするし、今後はもっとモチーフとして様々なものも描けないといけないと思うので併行して素材スケッチの練習なども重ねていきたい。
by lucifuge
| 2009-01-22 22:57
| 芸術・アート/作品