ミーアキャット |
アフリカ・カラハリ砂漠に生きる動物「ミーアキャット」たちの生態を追った映画であるが、映画の構成としては主人公となる幼きミーアキャットをコロと名付け、その成長を追っていくといった感じ。
ミーアキャットという動物は体の大きさが7センチから30センチくらいしかないマングースの仲間で母系家族で集団生活し、その後ろ足で立つような独特のポーズが印象的でもある。
小さなコロが好奇心旺盛にサソリやカメなど様々な生物と関わり、また天敵であるワシやヘビの襲撃から何とか逃れるもコロの世話をしていた兄がワシに捕まったり、乾期で砂漠に雨が降らないという過酷な状況の中、食物を求めて他のミーアキャットの集団と様々な争いが起こる中はぐれてしまったコロ、飢えたライオンに見つからないように家族の元に帰ろうとするコロなど小さかったコロがだんだんとたくましく大人になっていく様子を映している。
穴の中を動くミーアキャットやヘビなどの映像は一体どうやって撮ったのかと思わせるし、見ていて本当に驚きの自然の生態の映像が観られるというのは面白い。
ただちょっと見せ方的にミーアキャットを擬人化し過ぎてる感もあるので、何か様々に起こるドラマティックな状況がちょっとわざとらしく見える部分もある・・・・っていうか前半出てるコロは既に喰われてしまって後半のは違うミーアキャットなんじゃないか?とか動物モノの作品はちょっと色々余計な事も考えてしまったが(笑)
とはいっても映像としては「本物の自然」というのはかなり凄いものだし、映画の展開を別にしても動物好きなら結構楽しめる作品になってたと思う。
