2009年 01月 28日
感染列島 |
妻夫木聡主演の映画「感染列島」を観た。
2011年正月明けの日本。いずみ野市病院に運び込まれたある患者はインフルエンザに似た症状を起こすも何かが違っており、やがて患者は死んでしまう・・・・それを発端に未知の感染症は日本中に広がり・・・・といったストーリー。
未知の感染症患者を最初に看た救命救急医の松岡、彼のかっての恋人でありWHO(世界保健機関)のメディカル・オフィサーとして帰ってきた栄子、感染症にかかってしまう医師の安藤や看護士の多佳子、最初の患者の妻で何らかの手がかりを知っていると思われる麻美、ウィルスの正体を突き止めようとする無名の研究者鈴木、鳥インフルエンザの被害を受けた事から未知の感染症との関連を疑われ苦悩する養鶏所の経営者神倉とその娘茜などといった登場人物がパニック状況の中どう事態に対して挑んでいくかといった人間ドラマが見所であるし、WHOの介入によって病院内での力関係ばかり心配し対立する医師や医療現場での信頼関係、鳥インフルエンザが原因とのマスコミ報道によって周囲から疎外される養鶏業者親子、感染が広がる中パニックになっていく人々など色んな状況を想定しての未知のウィルスが日本を襲った場合をシュミレーションしたような映画となっている。
まあ娯楽映画としての出来はまあまあといったところであるが、ベタに考えたストーリー展開なら助かりそうな登場人物も容赦なく死んでいったりするウィルスの非情さを表現したような所はなかなか良かったし、パニックや暴動で廃墟と化した大都市の映像なんかはちょっと昔観た映画「ドラゴンヘッド」なんかも思い出した。
関西的には道頓堀のグリコ看板の周辺が廃墟化した映像など面白い。
しかしながら元々のウィルスの発生源が東南アジアのある島にあると突き止め、松岡たちが調査に行ったシーンで家の中で無残に倒れて死んでいるかのような感染者たちが突如立ち上がり松岡に向かってくるシーンままるでゾンビ映画にしか見えなかったし、そういうウィルス山盛りあるような場所や病院内でも無防備にマスクや防護用具をつけずウロウロしているシーンとか結構あったり観ていて変というか多少リアルさに欠ける。
リアルじゃないといえば感染拡大を防ぐため町を封鎖したりする中、車で無理に人で混雑する場所を抜けバリケードを破って逃げようとする連中の描写もあったものの、うまく人をよけて乱暴運転してるのが不自然だし、こういう場合何人かはねるような危ないのも絶対いる気がする。
それにそういう危険行為で感染を広げるような真似する連中に対して銃を持ちながら全く発砲もしないし、「せめて車のタイヤくらい撃てよ~!」とか映像の作り的にあんまりパニックの緊迫感が伝わらないショボい出来。
「宇宙戦争」や「クローバーフィールド」くらい人間の混乱状態をリアルに見せてくれたらもっとウィルスの恐怖や緊迫感もゾクゾク伝わるパニック映画になってたかもしれないのに残念。
キャスティングにしても壇れいが栄子役を演じている事が何か「金麦~!」とか叫びそうに思えたり、WHO海外支局員役にダンテ・カーヴァーというのもソフトバンク携帯持って「お父さん!」とか言いそうだし、安藤医師役の佐藤浩市が途中で患者ほったらかして競馬に行ったらどうしよう?とか最近のCMイメージが強い俳優を出し過ぎてる感じなのも妙な印象を受ける。
しかしながらこういう未知のウィルスを原因としたパニックというのは実際有り得る事だけに想像してみるとゾッとするし、映画を観ている最中に近くに座って観ているオッサンとかが突然咳込んだりすると映画の内容が内容だけにやたら気になって何かちょっと不安になってしまった・・・・(笑)
2011年正月明けの日本。いずみ野市病院に運び込まれたある患者はインフルエンザに似た症状を起こすも何かが違っており、やがて患者は死んでしまう・・・・それを発端に未知の感染症は日本中に広がり・・・・といったストーリー。
未知の感染症患者を最初に看た救命救急医の松岡、彼のかっての恋人でありWHO(世界保健機関)のメディカル・オフィサーとして帰ってきた栄子、感染症にかかってしまう医師の安藤や看護士の多佳子、最初の患者の妻で何らかの手がかりを知っていると思われる麻美、ウィルスの正体を突き止めようとする無名の研究者鈴木、鳥インフルエンザの被害を受けた事から未知の感染症との関連を疑われ苦悩する養鶏所の経営者神倉とその娘茜などといった登場人物がパニック状況の中どう事態に対して挑んでいくかといった人間ドラマが見所であるし、WHOの介入によって病院内での力関係ばかり心配し対立する医師や医療現場での信頼関係、鳥インフルエンザが原因とのマスコミ報道によって周囲から疎外される養鶏業者親子、感染が広がる中パニックになっていく人々など色んな状況を想定しての未知のウィルスが日本を襲った場合をシュミレーションしたような映画となっている。
まあ娯楽映画としての出来はまあまあといったところであるが、ベタに考えたストーリー展開なら助かりそうな登場人物も容赦なく死んでいったりするウィルスの非情さを表現したような所はなかなか良かったし、パニックや暴動で廃墟と化した大都市の映像なんかはちょっと昔観た映画「ドラゴンヘッド」なんかも思い出した。
関西的には道頓堀のグリコ看板の周辺が廃墟化した映像など面白い。
しかしながら元々のウィルスの発生源が東南アジアのある島にあると突き止め、松岡たちが調査に行ったシーンで家の中で無残に倒れて死んでいるかのような感染者たちが突如立ち上がり松岡に向かってくるシーンままるでゾンビ映画にしか見えなかったし、そういうウィルス山盛りあるような場所や病院内でも無防備にマスクや防護用具をつけずウロウロしているシーンとか結構あったり観ていて変というか多少リアルさに欠ける。
リアルじゃないといえば感染拡大を防ぐため町を封鎖したりする中、車で無理に人で混雑する場所を抜けバリケードを破って逃げようとする連中の描写もあったものの、うまく人をよけて乱暴運転してるのが不自然だし、こういう場合何人かはねるような危ないのも絶対いる気がする。
それにそういう危険行為で感染を広げるような真似する連中に対して銃を持ちながら全く発砲もしないし、「せめて車のタイヤくらい撃てよ~!」とか映像の作り的にあんまりパニックの緊迫感が伝わらないショボい出来。
「宇宙戦争」や「クローバーフィールド」くらい人間の混乱状態をリアルに見せてくれたらもっとウィルスの恐怖や緊迫感もゾクゾク伝わるパニック映画になってたかもしれないのに残念。
キャスティングにしても壇れいが栄子役を演じている事が何か「金麦~!」とか叫びそうに思えたり、WHO海外支局員役にダンテ・カーヴァーというのもソフトバンク携帯持って「お父さん!」とか言いそうだし、安藤医師役の佐藤浩市が途中で患者ほったらかして競馬に行ったらどうしよう?とか最近のCMイメージが強い俳優を出し過ぎてる感じなのも妙な印象を受ける。
しかしながらこういう未知のウィルスを原因としたパニックというのは実際有り得る事だけに想像してみるとゾッとするし、映画を観ている最中に近くに座って観ているオッサンとかが突然咳込んだりすると映画の内容が内容だけにやたら気になって何かちょっと不安になってしまった・・・・(笑)
by lucifuge
| 2009-01-28 21:42
| 映画/邦画