2009年 01月 29日
エレジー |
アメリカ文学の巨匠フィリップ・ロスの短編「ダイング・アニマル」を原作に「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督が映画化した「エレジー」を観た。
初老の大学教授であるデイヴィッドは自由な恋愛を楽しむスタイルでこれまでの人生を生きてきたが、授業で出会った生徒のコンスエラの魅力にとりつかれ、30の歳以上の年の差を超えて交際を始めるも、やがて彼等自身とその関係性に変化が訪れていき・・・・といった内容。
私は基本的にこういったラブストーリー系はあまり観ないが、フリーパス期間という事でとりあえずチェック。
年老いながらも性に奔放で過去の結婚を失敗と言い切り、かっての息子との関係もうまくいっておらず、20年来の体の関係だけの交際をしている愛人もいるという普通に考えたらちょっととんでもない大学教授が自分を揺さぶる魅力を持った若い女性によって自らを変えられていく姿が描かれているが、デイヴィッド役のベン・キングスレーは「ガンジー」の名優ながらホラー好きな私にとっては「サスペクト・ゼロ」の超能力殺人者のイメージが強くて、あのスキンヘッドの顔もかなり怖く劇中ストーカーまがいの事をはじめるシーンなんかはちょっとサスペンス的なものも期待してみたり・・・・まあそういう展開はなかったけど(笑)
それにコンスエラ役は「バニラ・スカイ」や「ゴシカ」のペネロペ・クルスとこちらもミステリアスだし、他にもデイヴィッドの友人の詩人役としてデニス・ホッパーが意外にインテリな眼鏡姿で出ていて、途中からデニスがハーレー乗って拳銃ぶっ放してくれないかな~?とか思ったり、おまけにデニスの妻役にはH.R.ギーガーのアートワークを使ったアルバムでも有名なミュージシャンであり、ホラー系ではクローネンバーグの「ヴィデオドローム」に出演していたデボラ・ハリーという個性的なキャスティングの仕方が何ともいわくありげでダークな映画好きにはストーリー中に色々と勝手で余計なストーリー展開の妄想を浮かばせてしまった!
内容的には色ボケしたオッサンが若い女にハマって結局別れるも、しばらくして再会した時には女性の方は乳癌になっていて・・・という病気の要素を加えたちょっと悲しい韓国ドラマにありそうな展開だったり、私的にはキャスティングの面白さ以外は大して楽しめるものでもなかったが、劇中出てくる詩的な表現の台詞は良かったし、音楽面でもベートーベンやバッハ、ビバルディ、サティなどクラッシックの曲がうまく使われていた部分は良かったと思う。
特にサティのピアノ曲は印象的♪
初老の大学教授であるデイヴィッドは自由な恋愛を楽しむスタイルでこれまでの人生を生きてきたが、授業で出会った生徒のコンスエラの魅力にとりつかれ、30の歳以上の年の差を超えて交際を始めるも、やがて彼等自身とその関係性に変化が訪れていき・・・・といった内容。
私は基本的にこういったラブストーリー系はあまり観ないが、フリーパス期間という事でとりあえずチェック。
年老いながらも性に奔放で過去の結婚を失敗と言い切り、かっての息子との関係もうまくいっておらず、20年来の体の関係だけの交際をしている愛人もいるという普通に考えたらちょっととんでもない大学教授が自分を揺さぶる魅力を持った若い女性によって自らを変えられていく姿が描かれているが、デイヴィッド役のベン・キングスレーは「ガンジー」の名優ながらホラー好きな私にとっては「サスペクト・ゼロ」の超能力殺人者のイメージが強くて、あのスキンヘッドの顔もかなり怖く劇中ストーカーまがいの事をはじめるシーンなんかはちょっとサスペンス的なものも期待してみたり・・・・まあそういう展開はなかったけど(笑)
それにコンスエラ役は「バニラ・スカイ」や「ゴシカ」のペネロペ・クルスとこちらもミステリアスだし、他にもデイヴィッドの友人の詩人役としてデニス・ホッパーが意外にインテリな眼鏡姿で出ていて、途中からデニスがハーレー乗って拳銃ぶっ放してくれないかな~?とか思ったり、おまけにデニスの妻役にはH.R.ギーガーのアートワークを使ったアルバムでも有名なミュージシャンであり、ホラー系ではクローネンバーグの「ヴィデオドローム」に出演していたデボラ・ハリーという個性的なキャスティングの仕方が何ともいわくありげでダークな映画好きにはストーリー中に色々と勝手で余計なストーリー展開の妄想を浮かばせてしまった!
内容的には色ボケしたオッサンが若い女にハマって結局別れるも、しばらくして再会した時には女性の方は乳癌になっていて・・・という病気の要素を加えたちょっと悲しい韓国ドラマにありそうな展開だったり、私的にはキャスティングの面白さ以外は大して楽しめるものでもなかったが、劇中出てくる詩的な表現の台詞は良かったし、音楽面でもベートーベンやバッハ、ビバルディ、サティなどクラッシックの曲がうまく使われていた部分は良かったと思う。
特にサティのピアノ曲は印象的♪
by lucifuge
| 2009-01-29 23:10
| 映画/洋画