2009年 02月 09日
てのひら怪談 |
オンライン書店ビーケーワンがインターネット上で2003年から公募を開始し、上限800字以内で怖い話、不思議な話、奇妙な話を集めた「ビーケーワン怪談大賞」の中から選りすぐりの作品100話を掲載したという本「てのひら怪談」を読んだ。
内容としては壊れたラジオから妙な声が聴こえる「歌舞伎」、河童の目撃談のような「ムグッチョの唄」、ちょっとボケた爺さんにまつわる怪奇話「吉田爺」、エアギターならぬエア階段みたいな「階段」、奇妙な儀式と呪い、鬼にまつわる不思議な話「薫糖」、保健所の安楽死に関する奇怪な話「ガス室」、ちょっと日本昔話にありそうな「連れていくわ」、子供の頃の不思議な記憶エピソード「のほうさん」、日常の意識しないちょっとした事が人を助けることもあるという「恩人」、何だったのか気になってしまう「祖父のカセットテープ」、何故「砂の器」なのか謎だらけな「半券」、死に関わるものを引き寄せるアイテムだったのかと思わせる「傘を拾った話」、因果応報めいた「出目金」、霊も個人情報を気にするのかとちょっと笑えた「ご時世」、ぞろ目が不気味に感じてくる「時計」、何てことない話だが怪談の作り方として面白かった「怪談サイトの怪」、よくあるパターンだが語り方が面白かった「足切り女」、霊なのか頭のおかしいストーカーなのかどちらにしても気持ち悪い「電話」、リアルにこんな状況に遭遇したら困ってしまう「浄霊中」、ちょっとトワイライトゾーンっぽい「怪段」、霊も慣れられるとこんな扱いなのかと思ってしまう「日々のつみかさね」、案外世間で起きる動機があやふやな凶悪事件にはこういう真相があるのかも?と思った「テスト」、展開はありがちだが話の設定が面白かった「人を喰ったはなし」、都市伝説的な「東京駅の質問」、ちょっとイイ話な「朧車」、霊というか陰謀や秘密結社的な奇妙さの「見あげる二人」、こちらも奇妙な集団の奇妙な行動が不気味な「生ゴムマニア」、その食堂で一体何があったのか気になる「食堂にて」、怖い童謡のような「カオリちゃん」、描写はグロいながら悲しい話でもある「止まない雨」、映画「ゴースト ニューヨークの幻」を思い出した「お化けの学校」、中国の怪異な昔話「魚怪」、アメリカの都市伝説的な「ボコバキ」、UMA的な面白さもある「寄り来るモノ」、ほのぼのした描写ながらシーン的にはグロい「あめ玉」など様々なタイプの「怪談」が載っているが、私がこれまで読んできたようなリアルな実体験感を感じさせる実話怪談系の本とは違い、実話風のものも勿論あるものの、実話フィクション織り交ぜられた昔話的、寓話的、詩的な表現のものがあったり文学的な雰囲気で一風変わってるのが面白い。
話として特に印象に残ったのは怪現象のヴィジュアル的描写の独特さが絵に描いたら面白そうに思えた「ガス室」、方言の使い方のリアルさや後をひくものを残す「祖父のカセットテープ」や私自身映画好き、古本好きであるために有り得そうなシチュエーションが妙にゾッとした「半券」、話のつくりは面白いながらリアルな怪奇現象のほとんどというのはこういうなんて事ない話なのかもしれないと思った「怪談サイトの怪」、もしこんなダイエット方法が本当にあってこういう禁断の事を試すのが流行ってしまったら怖いと想像した「人を喰ったはなし」、実話とすれば是非「不思議ナックルズ」なんかで調査して欲しい「見あげる二人」といった感じの話で考えれば考えるほどミステリアスな気分になるしそういう謎を想像する楽しさもあるエピソードの数々だった。
内容としては壊れたラジオから妙な声が聴こえる「歌舞伎」、河童の目撃談のような「ムグッチョの唄」、ちょっとボケた爺さんにまつわる怪奇話「吉田爺」、エアギターならぬエア階段みたいな「階段」、奇妙な儀式と呪い、鬼にまつわる不思議な話「薫糖」、保健所の安楽死に関する奇怪な話「ガス室」、ちょっと日本昔話にありそうな「連れていくわ」、子供の頃の不思議な記憶エピソード「のほうさん」、日常の意識しないちょっとした事が人を助けることもあるという「恩人」、何だったのか気になってしまう「祖父のカセットテープ」、何故「砂の器」なのか謎だらけな「半券」、死に関わるものを引き寄せるアイテムだったのかと思わせる「傘を拾った話」、因果応報めいた「出目金」、霊も個人情報を気にするのかとちょっと笑えた「ご時世」、ぞろ目が不気味に感じてくる「時計」、何てことない話だが怪談の作り方として面白かった「怪談サイトの怪」、よくあるパターンだが語り方が面白かった「足切り女」、霊なのか頭のおかしいストーカーなのかどちらにしても気持ち悪い「電話」、リアルにこんな状況に遭遇したら困ってしまう「浄霊中」、ちょっとトワイライトゾーンっぽい「怪段」、霊も慣れられるとこんな扱いなのかと思ってしまう「日々のつみかさね」、案外世間で起きる動機があやふやな凶悪事件にはこういう真相があるのかも?と思った「テスト」、展開はありがちだが話の設定が面白かった「人を喰ったはなし」、都市伝説的な「東京駅の質問」、ちょっとイイ話な「朧車」、霊というか陰謀や秘密結社的な奇妙さの「見あげる二人」、こちらも奇妙な集団の奇妙な行動が不気味な「生ゴムマニア」、その食堂で一体何があったのか気になる「食堂にて」、怖い童謡のような「カオリちゃん」、描写はグロいながら悲しい話でもある「止まない雨」、映画「ゴースト ニューヨークの幻」を思い出した「お化けの学校」、中国の怪異な昔話「魚怪」、アメリカの都市伝説的な「ボコバキ」、UMA的な面白さもある「寄り来るモノ」、ほのぼのした描写ながらシーン的にはグロい「あめ玉」など様々なタイプの「怪談」が載っているが、私がこれまで読んできたようなリアルな実体験感を感じさせる実話怪談系の本とは違い、実話風のものも勿論あるものの、実話フィクション織り交ぜられた昔話的、寓話的、詩的な表現のものがあったり文学的な雰囲気で一風変わってるのが面白い。
話として特に印象に残ったのは怪現象のヴィジュアル的描写の独特さが絵に描いたら面白そうに思えた「ガス室」、方言の使い方のリアルさや後をひくものを残す「祖父のカセットテープ」や私自身映画好き、古本好きであるために有り得そうなシチュエーションが妙にゾッとした「半券」、話のつくりは面白いながらリアルな怪奇現象のほとんどというのはこういうなんて事ない話なのかもしれないと思った「怪談サイトの怪」、もしこんなダイエット方法が本当にあってこういう禁断の事を試すのが流行ってしまったら怖いと想像した「人を喰ったはなし」、実話とすれば是非「不思議ナックルズ」なんかで調査して欲しい「見あげる二人」といった感じの話で考えれば考えるほどミステリアスな気分になるしそういう謎を想像する楽しさもあるエピソードの数々だった。

by lucifuge
| 2009-02-09 22:46
| 本/文学・小説