2009年 02月 11日
不安の種 |
ブックオフの100円コーナーで何となく見つけた中山昌亮の漫画「不安の種」の1巻「フタの章」と2巻「ぼーの章」を読んだ。
内容としては最近私がハマっている実話怪談系の話を漫画としてごく数ページで短くまとめて描いたような感じのものなのだが、日常にある何気ないような瞬間に潜む「怪異」な事をサクサクッとコンパクトに見せてくれる面白さがある。
印象に残ったエピソードとしては第1巻では「大きさが・・・」、「ミミチリボウジ」、「届けもの」、「訪問Ⅱ」、「送迎」、「メッセージ」、「散歩」などで第2巻では「スウィング」、「暗黙の了解」、「かくれんぼ」、「エックスデイ」、「目撃」、「接触」、「ヒマつぶし」、「ボクの町は・・・?」などといったところ。
ギョッとするような恐ろしさやジワジワくる不気味さといったホラーめいたものだけでなく「メッセージ」みたいなちょっと心温まる不思議さを感じる話もあったり、「散歩」みたいな単なる意味不明な珍景的なネタもあったりと色々見せてくれるのは面白い。
また絵柄としては楳図かずおや伊藤潤二、日野日出志などいかにもホラー漫画といった強烈な絵柄ではなくて、いかにも最近の漫画によくありそうな普通なタッチながら、出てくる「異形のモノ」のシーンはそういう普通な絵柄の構成要素のバランスをちょっと崩したような奇妙な気持ち悪さ、「人間に似ているけど人間ではない何か」といった得体の知れない不安をリアルに感じさせる内容にピッタリな感じで「実話怪談」的「「都市伝説」的ホラー漫画というひとつのジャンルとしてちゃんと個性を持っているとも思う。
ショートショートな構成なので飽きさせず読ませるし、他にもいくつかシリーズが出ているようなのでまた読んでみたい。

内容としては最近私がハマっている実話怪談系の話を漫画としてごく数ページで短くまとめて描いたような感じのものなのだが、日常にある何気ないような瞬間に潜む「怪異」な事をサクサクッとコンパクトに見せてくれる面白さがある。
印象に残ったエピソードとしては第1巻では「大きさが・・・」、「ミミチリボウジ」、「届けもの」、「訪問Ⅱ」、「送迎」、「メッセージ」、「散歩」などで第2巻では「スウィング」、「暗黙の了解」、「かくれんぼ」、「エックスデイ」、「目撃」、「接触」、「ヒマつぶし」、「ボクの町は・・・?」などといったところ。
ギョッとするような恐ろしさやジワジワくる不気味さといったホラーめいたものだけでなく「メッセージ」みたいなちょっと心温まる不思議さを感じる話もあったり、「散歩」みたいな単なる意味不明な珍景的なネタもあったりと色々見せてくれるのは面白い。
また絵柄としては楳図かずおや伊藤潤二、日野日出志などいかにもホラー漫画といった強烈な絵柄ではなくて、いかにも最近の漫画によくありそうな普通なタッチながら、出てくる「異形のモノ」のシーンはそういう普通な絵柄の構成要素のバランスをちょっと崩したような奇妙な気持ち悪さ、「人間に似ているけど人間ではない何か」といった得体の知れない不安をリアルに感じさせる内容にピッタリな感じで「実話怪談」的「「都市伝説」的ホラー漫画というひとつのジャンルとしてちゃんと個性を持っているとも思う。
ショートショートな構成なので飽きさせず読ませるし、他にもいくつかシリーズが出ているようなのでまた読んでみたい。


by lucifuge
| 2009-02-11 17:43
| 本/漫画