2009年 02月 21日
呪匣 実録怪話集 |
一水社発行の怪談本「呪匣 実録怪話集」を読んだ。
100話の実話怪談話に加え、怪奇漫画、世間の様々な怪奇な噂や場所にまつわるレポートや心霊写真などといった構成の本でレポートの中では特に東京・千代田区の公園で実際に目撃されているという「七つ目の男」の記事が気になった。
七つの目を描いた紙袋のようなものをかぶった妙な男がじっと座っているという話だが、その男に後をついていかれた通行人がトイレに入って行方不明になったりという不気味な話も載っていたり何なのか気持ち悪い感じ・・・・。
また「実在した呪いのビデオ」や「呪怨の家」、「廃墟に棲むモノ」、「幽霊廃墟」などのレポートも興味深かったし、妖怪「濡れ女」のような異界の存在に関する話「異形」は何故か悪魔「ルキフグス」の名前が登場したり、あっち側の世界ではこっち側の人間の理解では片付けられないような彼等なりの決まり事があるように感じさせるエピソードだったり、ある通り魔事件に関する不可解な事実を語った「ミッフィーナイフ」はその犯人の行動の意味不明さがかなりリアルに不気味で印象に残る話だった。
漫画ではちょっと映画「THE EYE」を連想した「カラーコンタクト」や電車に関する怪異話「不可解な電車」は面白かったし、特に「不可解な電車」は通常の霊話とはまた違う何とも異様な奇妙なエピソードが新鮮で怖いながらも面白い。
それからメインの100話の実話怪談であるが、どこかで聞いたような都市伝説系の話も多かったものの、その中でも印象に残ったのは「マラソン大会」、「初夢」、「nanako」、「DVD100枚組」、「お夜食」、「D・し・ん・だ」、「お地蔵さん」、「お兄ちゃん」、「わすれもの」、「海から来るもの」、「壷」、「タイムカプセル」、「テトラポット」、「オイルライター」、「マッサージ師」、「呪いのお守り」、「朱塗り」、「資源ゴミ」、「身代わり」、「引きずり女」、「貴重な御馳走」といった感じであるが、「DVD100枚組」はよく録画用DVDディスクをまとめ買いする私にとってはリアルに気持ち悪いし、古本好きでもあるから「資源ゴミ」の話もただごとではない・・・。
それから「言霊」というか言葉の持つ力の怖さを感じさせる「D・し・ん・だ」とか神社のお守りの中には多くの厄を祓う代償として一部そんなものがあえて混ぜてあるという恐ろしい話を知ったのは衝撃的だったし、「引きずり女」はそのタイトルからして間寛平のギャグキャラクターを連想してしまったが(笑)、内容的には結構不気味でありヴィジュアル的に想像しても伊藤潤二の漫画にいそうなキャラで強烈だった。
「お夜食」や「テトラポット」、「マッサージ師」、「貴重な御馳走」などといった、まるで「ナックルズ」系の本に出てきそうなサイコで犯罪的なエピソードは人間自身の怖さを感じさせるものだったり、一見よくある安いコンビニ系の本っぽいがなかなか濃い内容で色んな恐怖をゾクゾクと楽しませてくれて結構面白かった。
100話の実話怪談話に加え、怪奇漫画、世間の様々な怪奇な噂や場所にまつわるレポートや心霊写真などといった構成の本でレポートの中では特に東京・千代田区の公園で実際に目撃されているという「七つ目の男」の記事が気になった。
七つの目を描いた紙袋のようなものをかぶった妙な男がじっと座っているという話だが、その男に後をついていかれた通行人がトイレに入って行方不明になったりという不気味な話も載っていたり何なのか気持ち悪い感じ・・・・。
また「実在した呪いのビデオ」や「呪怨の家」、「廃墟に棲むモノ」、「幽霊廃墟」などのレポートも興味深かったし、妖怪「濡れ女」のような異界の存在に関する話「異形」は何故か悪魔「ルキフグス」の名前が登場したり、あっち側の世界ではこっち側の人間の理解では片付けられないような彼等なりの決まり事があるように感じさせるエピソードだったり、ある通り魔事件に関する不可解な事実を語った「ミッフィーナイフ」はその犯人の行動の意味不明さがかなりリアルに不気味で印象に残る話だった。
漫画ではちょっと映画「THE EYE」を連想した「カラーコンタクト」や電車に関する怪異話「不可解な電車」は面白かったし、特に「不可解な電車」は通常の霊話とはまた違う何とも異様な奇妙なエピソードが新鮮で怖いながらも面白い。
それからメインの100話の実話怪談であるが、どこかで聞いたような都市伝説系の話も多かったものの、その中でも印象に残ったのは「マラソン大会」、「初夢」、「nanako」、「DVD100枚組」、「お夜食」、「D・し・ん・だ」、「お地蔵さん」、「お兄ちゃん」、「わすれもの」、「海から来るもの」、「壷」、「タイムカプセル」、「テトラポット」、「オイルライター」、「マッサージ師」、「呪いのお守り」、「朱塗り」、「資源ゴミ」、「身代わり」、「引きずり女」、「貴重な御馳走」といった感じであるが、「DVD100枚組」はよく録画用DVDディスクをまとめ買いする私にとってはリアルに気持ち悪いし、古本好きでもあるから「資源ゴミ」の話もただごとではない・・・。
それから「言霊」というか言葉の持つ力の怖さを感じさせる「D・し・ん・だ」とか神社のお守りの中には多くの厄を祓う代償として一部そんなものがあえて混ぜてあるという恐ろしい話を知ったのは衝撃的だったし、「引きずり女」はそのタイトルからして間寛平のギャグキャラクターを連想してしまったが(笑)、内容的には結構不気味でありヴィジュアル的に想像しても伊藤潤二の漫画にいそうなキャラで強烈だった。
「お夜食」や「テトラポット」、「マッサージ師」、「貴重な御馳走」などといった、まるで「ナックルズ」系の本に出てきそうなサイコで犯罪的なエピソードは人間自身の怖さを感じさせるものだったり、一見よくある安いコンビニ系の本っぽいがなかなか濃い内容で色んな恐怖をゾクゾクと楽しませてくれて結構面白かった。
by lucifuge
| 2009-02-21 23:11
| 本/コンビニ本