世界最強虫王決定戦 |
このDVDは様々な「虫」を対決させて「最強」を決めるという単純ながらかって虫取りに熱中した男なら誰しも興味があるようなコンセプトをストレートにやってしまったという企画。
この第1回の登場虫としてはまず我らが日本の誇る「国産カブトムシ」をはじめ、世界最大のヘラクレス、三つの巨大な角が勇壮なコーカサスといったカブトムシ類、ヒラタクワガタとしては世界最大といわれるパラワンオオヒラタクワガタや大きなアゴが迫力のリノケロスフタマタクワガタといったクワガタ類、タランチュラの1種キングバブーンや黒く大きなダイオウサソリ、いかにも不気味なベトナムオオムカデといった毒虫たちといった8匹の虫たちによって繰り広げられるトーナメント戦である。
まず国産カブトムシとコーカサスの対決が行なわれるが、これがなかなかの見ごたえであり、明らかに体格的にも巨大で角の大きさにしても圧倒的にコーカサスの方が有利に見えるのだが、国産カブトの死線の間合いをとるような慎重な動きや角の技巧的な使い方、そして何といっても「一撃必殺」なキメ技には驚かされたし、小さいながらもそこに秘めた「強さ」はまさに「サムライ」そのもので格好良かった!
それから期待外れだったのがヘラクレスとリノケロスの対戦で巨大カブト・クワガタ対決という夢の戦いながらヘラクレスのあまりのふがいなさにガックリな感じ。
パラワンとダイオウサソリの対決に関しては毒虫系の強さと甲虫系の強さは本来質が全く違う感じだし、毒針が刺さらない甲虫に対処できないサソリは明らかに不利で思ったとおりの結果だった。
しかしながらキングバブーンとベトナムオオムカデの毒虫同士の対決は絵的にかなりなグロテスクさながら毒虫らしい戦いで面白かったし、その後トーナメントが進むに連れて様々なパターンでの対決が行なわれたが国産カブトムシが意外に強く決勝まで行ったのが嬉しい感じ。
ただ、やはりこういう自然のものは人間の都合で動かないものだし、戦う意志を突然無くしてしまったり意味不明な行動とか「スタッフのさじ加減だろ~!」とツッコミたくなるような曖昧な対戦結果など結構グダグダした所もあったりするのはある意味虫ならではの面白さ(笑)
オマケ映像ではトーナメントに参加しなかったミヤマクワガタと国産カブトの対決も入っており、私的にはキバやアゴ、頭のゴワゴワいかつい形が格好良くてクワガタの中でも特に好きなミヤマクワガタが登場したのは嬉しかったものの、案外あっけなかったり「何やってんの?」的動きが笑える感じで見せ場的には少なかったがちょっと面白かった。
他に続編もいっぱい出ているらしく、まだまだ色んな虫たちが様々な対戦を行なっているようなのでこのシリーズはまた観てみたい♪
