2009年 03月 04日
13日の金曜日(リメイク版) |
「悪魔のいけにえ」を「テキサスチェーンソー」として現代に蘇らせたプロデューサーのマイケル・ベイと監督マーカス・ニーベルが今度はホラー映画界で最も有名なキャラクター「ジェイソン」が登場するスプラッターホラーの名作をリメイク版として作り上げた「13日の金曜日」を観た。
「13日の金曜日」とはクリスタルレイクのキャンプ場を舞台にかってそこで監視員のサボりのせいで溺死した息子ジェイソンの復讐のためキャンプに来る若者たちを皆殺しにしたボーヒーズ夫人が被害者の一人に逆に殺され事件は終わったように思えたが、実はジェイソンは生きていて今度は母に代わってキャンプに来る連中を色んな手段で殺しまくるという基本ストーリーにジェイソンに関わって病んでしまった少年トミーとか超能力少女との対決、ジェイソンがニューヨークに行ったり宇宙に行ったりと様々なバリエーションを経て(10作まで作られた)番外編として「エルム街の悪夢」のフレディと対決した「フレディvsジェイソン」があったり様々なネタと工夫で楽しませてくれたシリーズだが、今回のリメイクは一体どういう風に作ったのか?テキサスチェーンソー系のリアルで本当に狂気を感じさせるような怖さを見せてくれるのか?など予告を観た段階では色々思っていたが、色々観た人の話など情報を聞く感じからそういう志向ではなく素直に昔の13金らしい感じを追ったというのも知っていたので、まああんまり期待せずにとりあえずは観てみようという感じで観てみた。
ストーリーとしては1980年を舞台に前述の母親であるボーヒーズ夫人が被害者の反撃で死ぬ所から始まり、その後現在になってクリスタルレイクに生えている大麻目的にやってきたボンクラどもがとりあえずジェイソンに血祭りにあげられ、それから次にやってきたのは金持ちボンボンを中心とするボンクラグループと同時に前回血祭りにされたグループ内にいた妹を探しにきていた兄ちゃんが登場するがジェイソンの存在を知らない彼等に恐ろしい運命が待ち受けてようとは知る由もなかった・・・・といった感じでこれまでと違う視点や演出の目新しさは無く昔と全く同じ単純明快さ!
しかしながらこういう系のホラーとしては殺しの手口の面白さ、残虐シーンにつながるあからさまなネタふり、いかにもなお色気シーン、いかにも死にそうな奴が死ぬ展開などホラーでありがちというか伝統ともいえるセオリーを外さず押さえる所は押さえたのはホラーファンとしては嬉しい。
それにメタルファンとしては劇中かっての80年代L.A.メタルの名バンドであるNightRangerのSisterChristeinがかかっていたのも嬉しい所。
一応新しい要素としてはクリスタルレイクに大麻が生えていてそれ目的にボンクラがやってくる設定とか今回初めてレイク周辺の近所の家や人々の様子が見せられていたり(いかにも怪しい人たちだったが:笑)、ちょっとそういう部分も面白い。
また道徳を乱し、目先の欲望に溺れる不埒なガキどもをバッタバッタ皆殺しにしていくジェイソンはある意味正しく観ている側は気持ちよくて、通常殺人鬼が登場するサスペンス系映画の場合は殺人鬼は脅威の存在なのだが、この映画の場合ジェイソン側に視点になって「今度はどんな方法で殺るのか?」「いつこいつが血祭りにあげられるのか?」と妙にワクワクする楽しさがある。
まあ出てくる連中のほとんどは死んでもしょうがないような最低の根性の悪さだし、ラスト近くでは多少ボンクラでない良心がある連中が残るがそれすら容赦しない「えっ!このキャラも殺されるの?」という展開にはちょっと意外だったが。
でもそういう一見良い人物像でもボンクラな人物と交際してるのが「何で?」って感じだし、そういう時点でジェイソンの標的に入ったのかも?
そういう不埒な輩に罰を下すようなジェイソンの存在であるが、私は観ていて何か彼の存在が自らの聖地に勝手に入って汚した者どもに天罰を下すような祟り神に近いような存在にも思えた。
作品としては予告観た時に思っていたマニア向けの「変化球」とは違いストレートに「王道」できた感じだったが単純にホラーとして楽しめる要素は満載だったし、グロさや残虐度は大した事ないながらホラー苦手な人でも観られるレベルの80年代的なライトなスプラッター表現で幅広い観客にホラーを楽しんでもらえるものになっていたと思う。
そうは言ってもリメイク作品として私のようなマニア的にはロブ・ゾンビ版「ハロウィン」の方が好みに合っていた感じではあるが。
13金リメイクといえばマイケル・ベイの話が出る前にタランティーノがやるって話も出ていたが、もし彼が13金を作っていたらどんなものになっていたかも気になる所だし、彼のセンスでどういう風にジェイソンが描かれ、どんな殺害シーンが展開されるのか?というのも興味深いのでもしシリーズが続くなら是非今度は彼に撮ってもらいたい♪
残念な部分をいえばこの映画のパンフを買おうとしたら「作ってません」と言われた事であるが、映画パンフレットのコレクターである私としてはこれだけ長く続く名シリーズの新作なのに「何で?」といった感じ。
昔はシリーズ中パンフでジェイソンのマスクの形をした変形パンフとか色んな遊びもあったし、パンフも映画の楽しみのひとつなので作られてないのは本当にガッカリだった(確かにホラー系の映画ではないのもよくあるが)
「13日の金曜日」とはクリスタルレイクのキャンプ場を舞台にかってそこで監視員のサボりのせいで溺死した息子ジェイソンの復讐のためキャンプに来る若者たちを皆殺しにしたボーヒーズ夫人が被害者の一人に逆に殺され事件は終わったように思えたが、実はジェイソンは生きていて今度は母に代わってキャンプに来る連中を色んな手段で殺しまくるという基本ストーリーにジェイソンに関わって病んでしまった少年トミーとか超能力少女との対決、ジェイソンがニューヨークに行ったり宇宙に行ったりと様々なバリエーションを経て(10作まで作られた)番外編として「エルム街の悪夢」のフレディと対決した「フレディvsジェイソン」があったり様々なネタと工夫で楽しませてくれたシリーズだが、今回のリメイクは一体どういう風に作ったのか?テキサスチェーンソー系のリアルで本当に狂気を感じさせるような怖さを見せてくれるのか?など予告を観た段階では色々思っていたが、色々観た人の話など情報を聞く感じからそういう志向ではなく素直に昔の13金らしい感じを追ったというのも知っていたので、まああんまり期待せずにとりあえずは観てみようという感じで観てみた。
ストーリーとしては1980年を舞台に前述の母親であるボーヒーズ夫人が被害者の反撃で死ぬ所から始まり、その後現在になってクリスタルレイクに生えている大麻目的にやってきたボンクラどもがとりあえずジェイソンに血祭りにあげられ、それから次にやってきたのは金持ちボンボンを中心とするボンクラグループと同時に前回血祭りにされたグループ内にいた妹を探しにきていた兄ちゃんが登場するがジェイソンの存在を知らない彼等に恐ろしい運命が待ち受けてようとは知る由もなかった・・・・といった感じでこれまでと違う視点や演出の目新しさは無く昔と全く同じ単純明快さ!
しかしながらこういう系のホラーとしては殺しの手口の面白さ、残虐シーンにつながるあからさまなネタふり、いかにもなお色気シーン、いかにも死にそうな奴が死ぬ展開などホラーでありがちというか伝統ともいえるセオリーを外さず押さえる所は押さえたのはホラーファンとしては嬉しい。
それにメタルファンとしては劇中かっての80年代L.A.メタルの名バンドであるNightRangerのSisterChristeinがかかっていたのも嬉しい所。
一応新しい要素としてはクリスタルレイクに大麻が生えていてそれ目的にボンクラがやってくる設定とか今回初めてレイク周辺の近所の家や人々の様子が見せられていたり(いかにも怪しい人たちだったが:笑)、ちょっとそういう部分も面白い。
また道徳を乱し、目先の欲望に溺れる不埒なガキどもをバッタバッタ皆殺しにしていくジェイソンはある意味正しく観ている側は気持ちよくて、通常殺人鬼が登場するサスペンス系映画の場合は殺人鬼は脅威の存在なのだが、この映画の場合ジェイソン側に視点になって「今度はどんな方法で殺るのか?」「いつこいつが血祭りにあげられるのか?」と妙にワクワクする楽しさがある。
まあ出てくる連中のほとんどは死んでもしょうがないような最低の根性の悪さだし、ラスト近くでは多少ボンクラでない良心がある連中が残るがそれすら容赦しない「えっ!このキャラも殺されるの?」という展開にはちょっと意外だったが。
でもそういう一見良い人物像でもボンクラな人物と交際してるのが「何で?」って感じだし、そういう時点でジェイソンの標的に入ったのかも?
そういう不埒な輩に罰を下すようなジェイソンの存在であるが、私は観ていて何か彼の存在が自らの聖地に勝手に入って汚した者どもに天罰を下すような祟り神に近いような存在にも思えた。
作品としては予告観た時に思っていたマニア向けの「変化球」とは違いストレートに「王道」できた感じだったが単純にホラーとして楽しめる要素は満載だったし、グロさや残虐度は大した事ないながらホラー苦手な人でも観られるレベルの80年代的なライトなスプラッター表現で幅広い観客にホラーを楽しんでもらえるものになっていたと思う。
そうは言ってもリメイク作品として私のようなマニア的にはロブ・ゾンビ版「ハロウィン」の方が好みに合っていた感じではあるが。
13金リメイクといえばマイケル・ベイの話が出る前にタランティーノがやるって話も出ていたが、もし彼が13金を作っていたらどんなものになっていたかも気になる所だし、彼のセンスでどういう風にジェイソンが描かれ、どんな殺害シーンが展開されるのか?というのも興味深いのでもしシリーズが続くなら是非今度は彼に撮ってもらいたい♪
残念な部分をいえばこの映画のパンフを買おうとしたら「作ってません」と言われた事であるが、映画パンフレットのコレクターである私としてはこれだけ長く続く名シリーズの新作なのに「何で?」といった感じ。
昔はシリーズ中パンフでジェイソンのマスクの形をした変形パンフとか色んな遊びもあったし、パンフも映画の楽しみのひとつなので作られてないのは本当にガッカリだった(確かにホラー系の映画ではないのもよくあるが)
by lucifuge
| 2009-03-04 22:53
| 映画/洋画