2009年 03月 06日
20世紀少年 第2章 最後の希望 |
浦沢直樹の原作を堤幸彦が監督したシリーズ第2弾「20世紀少年 第2章 最後の希望」を観た。
1997年。失踪中の姉キリコの娘カンナの面倒を見ながら日々コンビニで地味に日々を送っていたケンヂは久々に出席した小学校の同窓会で最近世間で騒がれている「ともだち」なる人物が率いる謎の教団の予言やシンボルマークが、かって彼を中心とする仲間たちが小学校時代に原っぱの秘密基地で遊びで作ったものにソックリだという事を知る・・・その後「ともだち」の組織によって仲間だったドンキーを殺されたり、自宅を放火されて失ったケンヂはともだちと戦う事を決意し、オッチョ、ユキジ、マルオ、ヨシツネ、モンちゃんといったかっての仲間たちの協力を得て動き始めるが、逆にケンヂたちは恐ろしいテロリストとして世間に知れわたる事になる・・・・そして2000年の大晦日、ともだちは東京に巨大ロボットを出現させ細菌兵器を撒き散らし多大な被害が出る中、ケンヂはともだちと対峙しその真相に近づいた瞬間大爆発が起こった・・・・というのが第1章のストーリーで続く今回の話としては舞台が2015年になり、2000年のロボットによる細菌テロと大爆発はケンヂたちのせいにされ「ともだち」の勢力はさらに大きくなっていた・・・・高校生に成長したカンナは歌舞伎町の中華料理店でバイトする中で、あるいきさつから「ともだち」の重要情報を知って命を狙われているニューハーフのブリトニーをかくまう事になり、その捜査で知り合った新米刑事である蝶野も協力してくれる事になるも、ブリトニーは殺され、カンナはクラスメイトの小泉響子とともに矯正施設「ともだちランド」で研修を命じられてしまう・・・・といった感じ。
とにかく多くの登場人物と構成要素が複雑に絡みあっていたり、過去と未来のシーンの交錯とか謎へのヒントなど盛り沢山な内容で目が離せないし、私は原作は第1章くらいの部分しか読んでないので展開的にも全く知らないので面白かった。
パンフにはこの第2章は原作そのままではなく原作の世界観を壊さないよう映画用にかなり大幅にアレンジを加えた構成になっているらしく、もし原作を読んでいても映画なりの楽しみが出来るようになっているというのは良いと思うし、脚本を原作の浦沢直樹と共同制作者である長嶋尚志自身がやっているというのが、元々作った人間ならではの表現が出来るだろうし、そういうベースで堤監督が忠実に映像を再現していったのがうまく調和していて良かったと思う。
内容としても前回の世界観と人物紹介的な話からもっと様々な展開があって楽しめたし、ともだち化した太陽の塔やカルト教団のイメージをパロディ化したような「ともだちランド」と信者たちの描写、貧富の差が拡大し退廃した近未来都市を思わせる未来の新宿の様子など作品世界を構成する様々なヴィジュアル的要素の面白さとか、叔父であるケンヂを信じて強い意志と行動力を持つカンナ、それぞれ自分なりの戦いを貫くオッチョ、ヨシツネ、ユキジ、モンちゃん、全く普通の女子高生ながらどんどん事件に巻き込まれてしまう小泉響子などといったキャラ描写も魅力だし、サダキヨやヤマネといった人物の言動からハッキリとは明かされないながら「ともだち」の正体や過去の出来事の謎のヒントとなる部分もいくつかあって、「もしかしてこの人物がともだち?」と推測させたりさらに秋公開の完結編が気になる展開となっていた。
でももし私が推測した人物が「ともだち」だった場合「一体何のために?」って思うし、カンナなど戦ってきた連中がそれを知ったら「自分たちは今まで何をやっていたのか?」となってしまうだろうし、そもそもそう思わせるヒント自体がフェイクという可能性もあるが、それを完結編でどう見せてくれるのかも楽しみ♪
そういえば去年行ったラジオ番組「アシッド映画館」のイベント「映画学概論」で司会の一人である竹内義和が公開前に「この映画はコケる!」って言って興行収入のひどさから「シリーズは最後まで作られないかも」とか無茶苦茶言ってたが実際2作目まで観てみて内容的にも面白く、そうなるようは思えないし、あの人の予想は見事に外れたと思う。
1997年。失踪中の姉キリコの娘カンナの面倒を見ながら日々コンビニで地味に日々を送っていたケンヂは久々に出席した小学校の同窓会で最近世間で騒がれている「ともだち」なる人物が率いる謎の教団の予言やシンボルマークが、かって彼を中心とする仲間たちが小学校時代に原っぱの秘密基地で遊びで作ったものにソックリだという事を知る・・・その後「ともだち」の組織によって仲間だったドンキーを殺されたり、自宅を放火されて失ったケンヂはともだちと戦う事を決意し、オッチョ、ユキジ、マルオ、ヨシツネ、モンちゃんといったかっての仲間たちの協力を得て動き始めるが、逆にケンヂたちは恐ろしいテロリストとして世間に知れわたる事になる・・・・そして2000年の大晦日、ともだちは東京に巨大ロボットを出現させ細菌兵器を撒き散らし多大な被害が出る中、ケンヂはともだちと対峙しその真相に近づいた瞬間大爆発が起こった・・・・というのが第1章のストーリーで続く今回の話としては舞台が2015年になり、2000年のロボットによる細菌テロと大爆発はケンヂたちのせいにされ「ともだち」の勢力はさらに大きくなっていた・・・・高校生に成長したカンナは歌舞伎町の中華料理店でバイトする中で、あるいきさつから「ともだち」の重要情報を知って命を狙われているニューハーフのブリトニーをかくまう事になり、その捜査で知り合った新米刑事である蝶野も協力してくれる事になるも、ブリトニーは殺され、カンナはクラスメイトの小泉響子とともに矯正施設「ともだちランド」で研修を命じられてしまう・・・・といった感じ。
とにかく多くの登場人物と構成要素が複雑に絡みあっていたり、過去と未来のシーンの交錯とか謎へのヒントなど盛り沢山な内容で目が離せないし、私は原作は第1章くらいの部分しか読んでないので展開的にも全く知らないので面白かった。
パンフにはこの第2章は原作そのままではなく原作の世界観を壊さないよう映画用にかなり大幅にアレンジを加えた構成になっているらしく、もし原作を読んでいても映画なりの楽しみが出来るようになっているというのは良いと思うし、脚本を原作の浦沢直樹と共同制作者である長嶋尚志自身がやっているというのが、元々作った人間ならではの表現が出来るだろうし、そういうベースで堤監督が忠実に映像を再現していったのがうまく調和していて良かったと思う。
内容としても前回の世界観と人物紹介的な話からもっと様々な展開があって楽しめたし、ともだち化した太陽の塔やカルト教団のイメージをパロディ化したような「ともだちランド」と信者たちの描写、貧富の差が拡大し退廃した近未来都市を思わせる未来の新宿の様子など作品世界を構成する様々なヴィジュアル的要素の面白さとか、叔父であるケンヂを信じて強い意志と行動力を持つカンナ、それぞれ自分なりの戦いを貫くオッチョ、ヨシツネ、ユキジ、モンちゃん、全く普通の女子高生ながらどんどん事件に巻き込まれてしまう小泉響子などといったキャラ描写も魅力だし、サダキヨやヤマネといった人物の言動からハッキリとは明かされないながら「ともだち」の正体や過去の出来事の謎のヒントとなる部分もいくつかあって、「もしかしてこの人物がともだち?」と推測させたりさらに秋公開の完結編が気になる展開となっていた。
でももし私が推測した人物が「ともだち」だった場合「一体何のために?」って思うし、カンナなど戦ってきた連中がそれを知ったら「自分たちは今まで何をやっていたのか?」となってしまうだろうし、そもそもそう思わせるヒント自体がフェイクという可能性もあるが、それを完結編でどう見せてくれるのかも楽しみ♪
そういえば去年行ったラジオ番組「アシッド映画館」のイベント「映画学概論」で司会の一人である竹内義和が公開前に「この映画はコケる!」って言って興行収入のひどさから「シリーズは最後まで作られないかも」とか無茶苦茶言ってたが実際2作目まで観てみて内容的にも面白く、そうなるようは思えないし、あの人の予想は見事に外れたと思う。

by lucifuge
| 2009-03-06 22:58
| 映画/邦画