2009年 03月 14日
ジェネラル・ルージュの凱旋 |
海堂尊の原作を映画化した「チーム・バチスタの栄光」に続くシリーズ第2弾として作られた「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観た。
バチスタ事件後の東城大学医学部付属病院。事件の解決によって院内諸問題を扱う「倫理委員会」の委員長に望まずも任命されてしまった不定愁訴外来(=通称グチ外来)担当の女医である田口の元に一通の告発文書が届く・・・それは救急救命センター長の速水が医療メーカーと癒着しており、同僚の看護師長も共犯だという衝撃の内容だった・・・・田口は院長にその事を報告した事から告発についての調査を命ぜられ、相変わらずグダグダな調べ方をする中、告発文にあった病院に出入りしている医療メーカーの支店長が院内で飛び降り自殺するという事件が発生する・・・その後かって田口とともにバチスタ事件を解決に導いた厚生労働省の役人である白鳥が骨折で病院内に運び込まれ田口と再会を果たすが、実は白鳥の元にも同様の告発文が届いており・・・・といったストーリー。
おどおどして優柔不断な田口と自身満々で偉そうな白鳥という凸凹コンビ、それに対するジェネラル・ルージュこと救命救急センター長である速水も白鳥みたいな「オレ様」タイプの人間だったり、速水をサポートする花房看護師長、速水のやり方に反感を持つ救命センターの部下である佐藤、病院の再建のために経済政策最優先な三船事務局長、その事務局長と組んでいる沼田精神神経科部長、意外に結構事情通なグチ外来の看護師藤原などといった個性が強いキャラクターたちと複雑な人間関係がいかにも怪しくミステリーを盛り上げる。
告発文の内容は本当の事なのか?この告発文は誰が何の目的で田口や白鳥に送ったのか?医療メーカー支店長の自殺の原因、そもそも自殺なのか?速水がジェネラル・ルージュと呼ばれる本当の意味とは?などミステリーな要素がいっぱいだったし、病院というものの描き方にしても病院内の救急救命センターの知られざる現状と病院内の力関係、医師たちの患者に対する考え方、患者を「薬漬け」にして何度も通わせ「患者の治療」より「病院の儲け」を優先するという一部に医師たちの恐ろしいやり方など事件を通して病院の暗部にも切り込んだ描写はとリアルにゾッとした。
それから緊急時における病院の救命対応の描写、状況によって非情に選択を行なわなければならない場面などなかなか緊迫のドラマを見せていたり、ミステリー映画としては途中でカラクリが全部解明してしまうのでもうちょっと何か欲しかった部分もあるが、病院という特殊な空間で展開される人間ドラマとしてはとても熱く、一部ギャグもあって笑わせたり全体としては結構楽しめたと思う。
ただ、最近の邦画ってこういうシリアスな状況にちょこっとギャグを入れるような見せ方の作品がやたら多い気もするし、そういうのは確かに面白いのだが、どれもこれもそれ系に仕上げられてしまうと逆に見飽きてくる気もする。
多いといえば今日観た邦画の予告編でもテレビドラマを「劇場版」にしたものがやたら多くて目につく感じだし、もっとオリジナルで作ってくれてもいい気もするのだが・・・・・。
バチスタ事件後の東城大学医学部付属病院。事件の解決によって院内諸問題を扱う「倫理委員会」の委員長に望まずも任命されてしまった不定愁訴外来(=通称グチ外来)担当の女医である田口の元に一通の告発文書が届く・・・それは救急救命センター長の速水が医療メーカーと癒着しており、同僚の看護師長も共犯だという衝撃の内容だった・・・・田口は院長にその事を報告した事から告発についての調査を命ぜられ、相変わらずグダグダな調べ方をする中、告発文にあった病院に出入りしている医療メーカーの支店長が院内で飛び降り自殺するという事件が発生する・・・その後かって田口とともにバチスタ事件を解決に導いた厚生労働省の役人である白鳥が骨折で病院内に運び込まれ田口と再会を果たすが、実は白鳥の元にも同様の告発文が届いており・・・・といったストーリー。
おどおどして優柔不断な田口と自身満々で偉そうな白鳥という凸凹コンビ、それに対するジェネラル・ルージュこと救命救急センター長である速水も白鳥みたいな「オレ様」タイプの人間だったり、速水をサポートする花房看護師長、速水のやり方に反感を持つ救命センターの部下である佐藤、病院の再建のために経済政策最優先な三船事務局長、その事務局長と組んでいる沼田精神神経科部長、意外に結構事情通なグチ外来の看護師藤原などといった個性が強いキャラクターたちと複雑な人間関係がいかにも怪しくミステリーを盛り上げる。
告発文の内容は本当の事なのか?この告発文は誰が何の目的で田口や白鳥に送ったのか?医療メーカー支店長の自殺の原因、そもそも自殺なのか?速水がジェネラル・ルージュと呼ばれる本当の意味とは?などミステリーな要素がいっぱいだったし、病院というものの描き方にしても病院内の救急救命センターの知られざる現状と病院内の力関係、医師たちの患者に対する考え方、患者を「薬漬け」にして何度も通わせ「患者の治療」より「病院の儲け」を優先するという一部に医師たちの恐ろしいやり方など事件を通して病院の暗部にも切り込んだ描写はとリアルにゾッとした。
それから緊急時における病院の救命対応の描写、状況によって非情に選択を行なわなければならない場面などなかなか緊迫のドラマを見せていたり、ミステリー映画としては途中でカラクリが全部解明してしまうのでもうちょっと何か欲しかった部分もあるが、病院という特殊な空間で展開される人間ドラマとしてはとても熱く、一部ギャグもあって笑わせたり全体としては結構楽しめたと思う。
ただ、最近の邦画ってこういうシリアスな状況にちょこっとギャグを入れるような見せ方の作品がやたら多い気もするし、そういうのは確かに面白いのだが、どれもこれもそれ系に仕上げられてしまうと逆に見飽きてくる気もする。
多いといえば今日観た邦画の予告編でもテレビドラマを「劇場版」にしたものがやたら多くて目につく感じだし、もっとオリジナルで作ってくれてもいい気もするのだが・・・・・。
by lucifuge
| 2009-03-14 21:05
| 映画/邦画