2009年 03月 15日
恐怖卵~サイクリング婆ちゃん |
ブックオフの100円コーナーで入手したリイド社発行のコンビニコミック「恐怖卵~サイクリング婆ちゃん」を読んだ。
この「恐怖卵」シリーズはオカルト研究家の山口敏太郎が監修した様々な都市伝説系の話を漫画として収録したものであり、私もいくつか読んだ事があるが、今回の内容としては全身濡れた婆さんが追いかけてくる表題作「サイクリング婆ちゃん」をはじめ、別世界に迷いこむような「防空壕の向こう側」、橋の上で目撃される幽霊を描いた「裸の女」、会社の怪談「オフィスの妖怪」、水木しげるの漫画で見た事あるような「あの世の列車」、遭遇した人から何かを奪う系の怨霊話「転がるもの」、水の怪談「赤子渕」、まるでエドガー・アラン・ポーの「早すぎた埋葬」か映画「ゾンビ伝説」みたいな「開けてくれ」(タイトルからするとウルトラQにもそんなのがあったような・・・)、学校にまつわる怪談「3年0組」、「赤いリボンタイの女」、「先生のいる教室」、山の怪談「鈴の音」、宅配にまつわる奇妙な話「宅配便」、歴史的事件とある将棋盤にまつわる怪談「赤穂浪士の不思議」といった14編の作品が掲載されている。
感想としては多くはどこかで読んだりしたようなもので、大してネタ的に驚くようなものはなかったが漫画としての表現で見ると「転がるもの」と「先生のいる教室」を描いた吠夢の絵柄はわりと好きな感じだったし、漫画以外に載っていた山口敏太郎が都市伝説を考察するページも面白い。
この考察の今回のテーマとしては昔から日本の都市伝説では有名な「カシマレイコ」とよばれる存在についてのものだったのだが、現代におけるこういう話が実は調べていくにつれて鹿島神宮との関連が浮かび上がり、さらに古代史にさかのぼって日本史における重要人物である中臣鎌足につながって大化の改新で蘇我入鹿が足を切られたのという話との関連、「足切り」という行為の呪術的意味など「カシマレイコ」というものの意外なルーツを独自の推理で大胆に展開していたのが面白かった。
漫画全体としてはちょっとイマイチ感があるが、この「カシマレイコ」考察だけでも結構楽しめたと思う。
この「恐怖卵」シリーズはオカルト研究家の山口敏太郎が監修した様々な都市伝説系の話を漫画として収録したものであり、私もいくつか読んだ事があるが、今回の内容としては全身濡れた婆さんが追いかけてくる表題作「サイクリング婆ちゃん」をはじめ、別世界に迷いこむような「防空壕の向こう側」、橋の上で目撃される幽霊を描いた「裸の女」、会社の怪談「オフィスの妖怪」、水木しげるの漫画で見た事あるような「あの世の列車」、遭遇した人から何かを奪う系の怨霊話「転がるもの」、水の怪談「赤子渕」、まるでエドガー・アラン・ポーの「早すぎた埋葬」か映画「ゾンビ伝説」みたいな「開けてくれ」(タイトルからするとウルトラQにもそんなのがあったような・・・)、学校にまつわる怪談「3年0組」、「赤いリボンタイの女」、「先生のいる教室」、山の怪談「鈴の音」、宅配にまつわる奇妙な話「宅配便」、歴史的事件とある将棋盤にまつわる怪談「赤穂浪士の不思議」といった14編の作品が掲載されている。
感想としては多くはどこかで読んだりしたようなもので、大してネタ的に驚くようなものはなかったが漫画としての表現で見ると「転がるもの」と「先生のいる教室」を描いた吠夢の絵柄はわりと好きな感じだったし、漫画以外に載っていた山口敏太郎が都市伝説を考察するページも面白い。
この考察の今回のテーマとしては昔から日本の都市伝説では有名な「カシマレイコ」とよばれる存在についてのものだったのだが、現代におけるこういう話が実は調べていくにつれて鹿島神宮との関連が浮かび上がり、さらに古代史にさかのぼって日本史における重要人物である中臣鎌足につながって大化の改新で蘇我入鹿が足を切られたのという話との関連、「足切り」という行為の呪術的意味など「カシマレイコ」というものの意外なルーツを独自の推理で大胆に展開していたのが面白かった。
漫画全体としてはちょっとイマイチ感があるが、この「カシマレイコ」考察だけでも結構楽しめたと思う。
by lucifuge
| 2009-03-15 22:17
| 本/コンビニ本