2009年 03月 16日
真夜中の手紙~怪奇探偵の超常レポート |
テレビ番組「奇跡体験アンビリバボー」などで知られる「怪奇探偵」こと小池壮彦氏の著書「真夜中の手紙~怪奇探偵の超常レポート」を読んだ。
この本は著者が実際に取材した数々の怪奇事件をまとめたものであるが、内容としてはある人から見せられたホームビデオにまつわる話「娘が見たもの」、ある旅館に関する怪異な話「おまえも連れていく」、ある妙な家に関する恐ろしい話「蔦の絡まる家」といった心霊現象的な話を集めた第1章をはじめ、奇妙な隣人を覗いた事から妙なグループに関わってしまう「車椅子の女」、ある町における特殊で奇妙な住民の状態を描いた「サイボーグ街」、ある屋敷で行なわれていた奇妙な事に関する話「奥座敷の人々」、お墓にまつわる怪奇な話「秘密の墓苑」といったオカルト要素のものもあるが主に現実世界の人間がやっている理解しがたい奇怪な行動や出来事を集めたような第2章、そしてある社の祠の中にある箱に関する怪異話「見るなの社」、何かいわくありげな自分の家で目撃した頭の大きな少女やそれに関連するような様々な怪奇現象を描く「アンバランスの少女」、ある男性から寄せられたかって彼が働いていたという病院に関する怪奇話と著者がそのデータから導き出した驚くべき真相を描く「孝子の姉」といった古くからの因縁や呪い、祟り的要素とそれにまつわる人間自身の闇を感じさせるような話を集めた第3章という構成をメインに「怪奇ルポルタージュ」コーナーとして「伊勢神トンネルに出る幽霊の正体」や「羽田空港 祟りの大鳥居伝説」、「それからのホテルニュージャパン」というテーマで筆者独自の取材と考察を行なった記事、「暗黒取材ノート」として幼少時に叔父が殺人、死体遺棄していたのを手伝っていたという少女を取材した「見殺し少女 アリサの告白」、一部の病院の異常な実態「看護助手・キミカの受難」、一見華やかなセレブの城に裏に隠された異様な出来事「六本木ヒルズの呪い」といった感じの凄く濃い1冊で「超」怖い話みたいな心霊的要素や「東京伝説」みたいなサイコ的要素、同じ小池氏が著した「怪奇事件はなぜ起こるのか」みたいな歴史や有名事件の裏的要素など幅広い楽しみ方が出来て面白かった。
特に心霊ネタでは「蔦の絡まる家」の描写がシーンとして想像してみたらかなり不気味な感じだったし、「見るなの社」は得体の知れない祟り的怖さがゾクっとくる感じ。
それから「孝子の姉」は幽霊的要素にサイコ的なドロドロした人間心理の怖さや秘密の実験的な要素が怪しさを増して事件のさらなる背景が気になってしまう。
サイコ的話ではどれも怪しくて気になったものの、「サイボーグ街」は何だか伊藤潤二が漫画家したらしっくりきそうな実に奇妙で歪んだ現実を描いていて話としてかなりインパクトがあったし、「車椅子の女」も世の中にはこういう意味のわからない事を真剣に実践しているカルト的グループがまだまだありそうと思うとリアルに気持ち悪い。
強烈といえば「見殺し少女 アリサの告白」にも驚かされたし、歴史的因縁や背景をじっくり考察した「羽田空港 祟りの大鳥居伝説」は結構読みごたえがあった。
以前読んだ「怪奇事件はなぜ起こるのか」も結構な内容の濃さで面白かったが、この本も期待通りの面白さで大満足☆
小池氏独特の冷静に状況を見つめじっくり分析していくような描写が「物語」的怪談とはまた違う恐ろしさの魅力があるし、また他の著書も読んでみたい♪
この本は著者が実際に取材した数々の怪奇事件をまとめたものであるが、内容としてはある人から見せられたホームビデオにまつわる話「娘が見たもの」、ある旅館に関する怪異な話「おまえも連れていく」、ある妙な家に関する恐ろしい話「蔦の絡まる家」といった心霊現象的な話を集めた第1章をはじめ、奇妙な隣人を覗いた事から妙なグループに関わってしまう「車椅子の女」、ある町における特殊で奇妙な住民の状態を描いた「サイボーグ街」、ある屋敷で行なわれていた奇妙な事に関する話「奥座敷の人々」、お墓にまつわる怪奇な話「秘密の墓苑」といったオカルト要素のものもあるが主に現実世界の人間がやっている理解しがたい奇怪な行動や出来事を集めたような第2章、そしてある社の祠の中にある箱に関する怪異話「見るなの社」、何かいわくありげな自分の家で目撃した頭の大きな少女やそれに関連するような様々な怪奇現象を描く「アンバランスの少女」、ある男性から寄せられたかって彼が働いていたという病院に関する怪奇話と著者がそのデータから導き出した驚くべき真相を描く「孝子の姉」といった古くからの因縁や呪い、祟り的要素とそれにまつわる人間自身の闇を感じさせるような話を集めた第3章という構成をメインに「怪奇ルポルタージュ」コーナーとして「伊勢神トンネルに出る幽霊の正体」や「羽田空港 祟りの大鳥居伝説」、「それからのホテルニュージャパン」というテーマで筆者独自の取材と考察を行なった記事、「暗黒取材ノート」として幼少時に叔父が殺人、死体遺棄していたのを手伝っていたという少女を取材した「見殺し少女 アリサの告白」、一部の病院の異常な実態「看護助手・キミカの受難」、一見華やかなセレブの城に裏に隠された異様な出来事「六本木ヒルズの呪い」といった感じの凄く濃い1冊で「超」怖い話みたいな心霊的要素や「東京伝説」みたいなサイコ的要素、同じ小池氏が著した「怪奇事件はなぜ起こるのか」みたいな歴史や有名事件の裏的要素など幅広い楽しみ方が出来て面白かった。
特に心霊ネタでは「蔦の絡まる家」の描写がシーンとして想像してみたらかなり不気味な感じだったし、「見るなの社」は得体の知れない祟り的怖さがゾクっとくる感じ。
それから「孝子の姉」は幽霊的要素にサイコ的なドロドロした人間心理の怖さや秘密の実験的な要素が怪しさを増して事件のさらなる背景が気になってしまう。
サイコ的話ではどれも怪しくて気になったものの、「サイボーグ街」は何だか伊藤潤二が漫画家したらしっくりきそうな実に奇妙で歪んだ現実を描いていて話としてかなりインパクトがあったし、「車椅子の女」も世の中にはこういう意味のわからない事を真剣に実践しているカルト的グループがまだまだありそうと思うとリアルに気持ち悪い。
強烈といえば「見殺し少女 アリサの告白」にも驚かされたし、歴史的因縁や背景をじっくり考察した「羽田空港 祟りの大鳥居伝説」は結構読みごたえがあった。
以前読んだ「怪奇事件はなぜ起こるのか」も結構な内容の濃さで面白かったが、この本も期待通りの面白さで大満足☆
小池氏独特の冷静に状況を見つめじっくり分析していくような描写が「物語」的怪談とはまた違う恐ろしさの魅力があるし、また他の著書も読んでみたい♪
by lucifuge
| 2009-03-16 23:15
| 本/文学・小説