2009年 03月 19日
アンダーワールド ビギンズ |
ヴァンパイア族とライカン(=人狼)族の戦いを描くゴシックホラー映画「アンダーワールド」シリーズの第3作「アンダーワールド ビギンズ」を観た。
不死者マーカスの一族であるヴァンパイアたちはマーカスの兄弟であり対立するウィリアムの一族である狼男との戦いを続け長き時が過ぎた頃、変身したら人間に戻れないそれまでの狼男とは違い自らの意志で変身し知性もある新たな種族=ライカンとしてルシアンが誕生し、ヴァンパイアたちはルシアンの血を使って自らの城内で警備や労働をさせる奴隷としてライカンを利用し始める・・・・最初はヴァンパイアに従順だったルシアンだが、実はヴァンパイアの姫であるソーニャと密かに愛し合うという許されない関係であったり、元は同じ血だったはずのものが奴隷扱いされるというライカン達の悲惨な境遇に怒り、城で反乱を起こして脱出を謀るが・・・といったストーリー。
作品の作りとしては前のシリーズでチラっとだけ描かれていたヴァンパイアとライカンの戦いの原因となったエピソードを大きく広げて作った前日談的ストーリーであるが、第1作では両種族の戦いの中、ヴァイパイアの女戦士セリーンが両族の始祖の血を受け継ぐためライカンに狙われた人間マイケルと出会い恋に落ち・・・といった世界が違う者たちの「ロミオとジュリエット」的な許されないラブストーリーの側面が描かれており、今回の第3作でもそれに共通する要素をルシアンとソーニャの物語という形でドラマティックに描いてる。
前はどちらかというとセリーンがヴァンパイアであったためヴァンパイア側の視点(ヴァンパイア側にも色々汚い陰謀とか出てくるが)でライカンは敵といった見せ方をしていた感じだが今回はライカンを主役にライカン側から見た世界となっており、圧制に苦しむライカンたちが自由のために立ち上がるような革命的ストーリーとしても面白い。
またホラーとしてはグロ度や残虐度は2作目の方が派手だった気もするが、ライカンをメインに扱ってる分変身シーンや素早く野蛮な動き、ゴツイ体型にデザインされた風貌などライカンらしい格好良さが存分に表現されていたし、最近のヴァンパイアが出てくる映画ってコウモリにもならないしスタイリッシュでダークなのは良いにしても「モンスター映画」としては不満な感じなのでとことんライカンのモンスター性を見せてくれたこの映画は結構楽しめた。
まあこの映画の設定として始祖マーカス以外はコウモリ型のバケモノには変身出来ないというヴァンパイアの設定(身体能力は高いが)はちょっと不満だが。
映像としてはほぼ夜ばかりなこのシリーズの映画のゴスっぽさはちゃんと保たれていて好きな感じだし、城の内装にしてもいかにもゴシックではなくシチリアの山盛り骸骨で作ったような地下墓地をモチーフにしたようなデザインとか古めかしさと不気味さがうまく合わさったようなイメージは面白かったり、黒っぽさを基調にした衣装、ローマ兵を思わせるヴァンパイア兵の鎧などコスチュームデザインの面でも私の趣味に合っていてビジュアルだけでも十分楽しめた。
この映画で様々な因縁や原点がこの作品で明かされたりで、昔に戻った話を観ると再び1、2作を観てみたくもなったが、2のラストから今度はどういう展開があるのかもまた改めて気になるし、もし4作目があるなら今度は戻らず未来の話をやってほしい。
不死者マーカスの一族であるヴァンパイアたちはマーカスの兄弟であり対立するウィリアムの一族である狼男との戦いを続け長き時が過ぎた頃、変身したら人間に戻れないそれまでの狼男とは違い自らの意志で変身し知性もある新たな種族=ライカンとしてルシアンが誕生し、ヴァンパイアたちはルシアンの血を使って自らの城内で警備や労働をさせる奴隷としてライカンを利用し始める・・・・最初はヴァンパイアに従順だったルシアンだが、実はヴァンパイアの姫であるソーニャと密かに愛し合うという許されない関係であったり、元は同じ血だったはずのものが奴隷扱いされるというライカン達の悲惨な境遇に怒り、城で反乱を起こして脱出を謀るが・・・といったストーリー。
作品の作りとしては前のシリーズでチラっとだけ描かれていたヴァンパイアとライカンの戦いの原因となったエピソードを大きく広げて作った前日談的ストーリーであるが、第1作では両種族の戦いの中、ヴァイパイアの女戦士セリーンが両族の始祖の血を受け継ぐためライカンに狙われた人間マイケルと出会い恋に落ち・・・といった世界が違う者たちの「ロミオとジュリエット」的な許されないラブストーリーの側面が描かれており、今回の第3作でもそれに共通する要素をルシアンとソーニャの物語という形でドラマティックに描いてる。
前はどちらかというとセリーンがヴァンパイアであったためヴァンパイア側の視点(ヴァンパイア側にも色々汚い陰謀とか出てくるが)でライカンは敵といった見せ方をしていた感じだが今回はライカンを主役にライカン側から見た世界となっており、圧制に苦しむライカンたちが自由のために立ち上がるような革命的ストーリーとしても面白い。
またホラーとしてはグロ度や残虐度は2作目の方が派手だった気もするが、ライカンをメインに扱ってる分変身シーンや素早く野蛮な動き、ゴツイ体型にデザインされた風貌などライカンらしい格好良さが存分に表現されていたし、最近のヴァンパイアが出てくる映画ってコウモリにもならないしスタイリッシュでダークなのは良いにしても「モンスター映画」としては不満な感じなのでとことんライカンのモンスター性を見せてくれたこの映画は結構楽しめた。
まあこの映画の設定として始祖マーカス以外はコウモリ型のバケモノには変身出来ないというヴァンパイアの設定(身体能力は高いが)はちょっと不満だが。
映像としてはほぼ夜ばかりなこのシリーズの映画のゴスっぽさはちゃんと保たれていて好きな感じだし、城の内装にしてもいかにもゴシックではなくシチリアの山盛り骸骨で作ったような地下墓地をモチーフにしたようなデザインとか古めかしさと不気味さがうまく合わさったようなイメージは面白かったり、黒っぽさを基調にした衣装、ローマ兵を思わせるヴァンパイア兵の鎧などコスチュームデザインの面でも私の趣味に合っていてビジュアルだけでも十分楽しめた。
この映画で様々な因縁や原点がこの作品で明かされたりで、昔に戻った話を観ると再び1、2作を観てみたくもなったが、2のラストから今度はどういう展開があるのかもまた改めて気になるし、もし4作目があるなら今度は戻らず未来の話をやってほしい。
by lucifuge
| 2009-03-19 22:40
| 映画/洋画