2009年 03月 26日
チェーザレ 破壊の創造者 第1巻 |
先日読んだ星野之宣の「妖女伝説 第2巻」に収録されていた「ボルジア家の毒薬」からボルジア家とチェーザレ・ボルジアに興味を持ったのだが、ちょうど古本屋で惣領冬実の漫画「チェーザレ 破壊の創造者」の第1巻を見つけたので入手し読んでみた。
15世紀のイタリア。メディチ家のロレンツォの支援でサピエンツァ大学に通える事になったカノッサはロレンツォの息子であるジョヴァン二を中心とするフィレオンティーナ団に入る事になるが世間ズレしていないカノッサは大学内でも革新的だが危うい意見を次々述べ、妙な注目を浴び始める・・・・そんな中カノッサはある馬がきっかけでスペイン団の中心人物であるチェーザレ・ボルジアと関わる事になり、彼の先を見据えた考え方やカノッサが知らなかった世の中の実情を見たりとどんどん親密になっていく・・・といったストーリー。
カノッサという人物を狂言回し的役にして当時のイタリアの情勢やそこにいる人間たち、そしてチェーザレという人物を深く掘り下げて描いている感じであるが、この段階でのチェーザレは聡明で人徳のある人物であり「ボルジア家の毒薬」で読んだような恐るべき野心家のような人物像とは全く違うが、あとがきによるとそもそもそういうチェーザレの恐ろしい人物像は後に歪められた史実と違うものであり、この「チェーザレ 破壊の創造者」では作者自身が自ら資料を調べあげた新説チェーザレ伝として表現しているらしい。
では何故人物像が歪められてしまったのか?実際はどういう人物だったのか?といった新たな興味も湧くし、ジョヴァン二やメディチ家との関係、メディチ家と対立するサヴォナローラ率いるドメニコ会などとの関係がどうなっていくのかなど登場人物ぞれぞれの成長や変貌、対立などドラマティックな展開を予感させてもっと続きを読んでみたい。
そういえば数年前に単館系で公開されていたが見逃してしまった「ジョヴァン二」というメディチ家を題材にした映画があって何故か今だにDVD化されてないのだが、このタイトルはおそらく漫画に登場するジョヴァン二にの事だろうし、漫画ではチェーザレに比べるとちょっと考えが足らないような人物に描かれているが、こちらを主人公に据えた視点で描かれた物語というのもどういうものになっているのか気になる感じ。
15世紀のイタリア。メディチ家のロレンツォの支援でサピエンツァ大学に通える事になったカノッサはロレンツォの息子であるジョヴァン二を中心とするフィレオンティーナ団に入る事になるが世間ズレしていないカノッサは大学内でも革新的だが危うい意見を次々述べ、妙な注目を浴び始める・・・・そんな中カノッサはある馬がきっかけでスペイン団の中心人物であるチェーザレ・ボルジアと関わる事になり、彼の先を見据えた考え方やカノッサが知らなかった世の中の実情を見たりとどんどん親密になっていく・・・といったストーリー。
カノッサという人物を狂言回し的役にして当時のイタリアの情勢やそこにいる人間たち、そしてチェーザレという人物を深く掘り下げて描いている感じであるが、この段階でのチェーザレは聡明で人徳のある人物であり「ボルジア家の毒薬」で読んだような恐るべき野心家のような人物像とは全く違うが、あとがきによるとそもそもそういうチェーザレの恐ろしい人物像は後に歪められた史実と違うものであり、この「チェーザレ 破壊の創造者」では作者自身が自ら資料を調べあげた新説チェーザレ伝として表現しているらしい。
では何故人物像が歪められてしまったのか?実際はどういう人物だったのか?といった新たな興味も湧くし、ジョヴァン二やメディチ家との関係、メディチ家と対立するサヴォナローラ率いるドメニコ会などとの関係がどうなっていくのかなど登場人物ぞれぞれの成長や変貌、対立などドラマティックな展開を予感させてもっと続きを読んでみたい。
そういえば数年前に単館系で公開されていたが見逃してしまった「ジョヴァン二」というメディチ家を題材にした映画があって何故か今だにDVD化されてないのだが、このタイトルはおそらく漫画に登場するジョヴァン二にの事だろうし、漫画ではチェーザレに比べるとちょっと考えが足らないような人物に描かれているが、こちらを主人公に据えた視点で描かれた物語というのもどういうものになっているのか気になる感じ。

by lucifuge
| 2009-03-26 21:37
| 本/漫画