2009年 04月 02日
ドラゴンボール EVOLUTION |
週刊少年ジャンプに連載された鳥山明の人気漫画を原作とし、ハリウッドで実写映画化された「ドラゴンボール EVOLUTION」を観た。
遠い昔に地球を滅亡寸前にまで破壊したピッコロ大魔王と配下の大猿・・・だがピッコロは7人の老師たちによって何とか封印され大猿は行方不明になった・・・何千年後ピッコロは甦りは配下のマイとともに地球に復讐するため7つ集めれば願いが叶うという「ドラゴンボール」を探し求めて破壊を繰り返す。
一方武術の達人である祖父に鍛えられた高校生の悟空は祖父からドラゴンボールのひとつを貰い受けるが18歳の誕生日、彼が不在の時にドラゴンボールを求めてやってきたピッコロによって祖父は殺され、翌日自らも持っていたドラゴンボールを盗まれたというブルマと出会い、悟空の祖父の師匠である亀仙人こと武天老師も交えてドラゴンボール探しの旅が始まるが・・・といった内容。
観終わった感じ原作と比べだすとキリがないくらいツッコミ所満載なトンデモ映画に仕上がっていたが、印象としては原作の一部設定とキャラクターの名前やヴィジュアルを使って作った全く別のハリウッド映画という感じ。
大体原作の悟空をイメージするなら高校生という設定自体どうかと思うし、技の鍛錬で「そんなの無理だ」とかひたすら無邪気に強さを求める悟空がそんな台詞言うとは思えない。
また実際は強いのに周囲に馴染めず浮いた存在でいじめられているなんてちょっと暗い設定であるきっかけによって自分も人生も変えていくというような展開はどちらかというと「スパイダーマン」とか「トランスフォーマー」とかに近いハリウッド映画の特撮大作の王道の設定というかいかにもアメリカ的。
それに亀仙人役のチョウ・ユンファは原作のヴィジュアルイメージからすると若過ぎる感じでやはりツルッ禿げに亀の甲羅をしょっていてほしかったし、ちょっとスケベな性格は再現していたが漫画ほど露骨じゃなかったのは中途半端な印象。
敵役のピッコロにしても肌の色は原作通り緑色ながら一番大事な特徴である触覚がないのはデザイン的にいただけないし、あのヴィジュアルではピッコロというより「スターウォーズ」のダースモールなんかに近い印象。
ピッコロの配下マイにしても本来はピラフの部下でもう一人シュウっていう相棒とセットなはずなのに何でわざわざマイだけ?とか悟空が憧れるチチが全然魅力的じゃないキャスティングとかどれもこれも無難に映画用に処理してしまって物足りない感じ。
原作別にしてもドラゴンボールが結構簡単にさっさと揃ってしまったり、クライマックスの戦いでも意外にピッコロがあっけなかったり拍子抜けな感じだし、地球を滅亡に追い込むほどのピッコロの配下がマイ一人だけというのも不可解。
それに有名技のひとつである「かめはめ波」が回復医療技みたいに使われたりもう無茶苦茶な感じで原作が好きな人間には「何じゃこりゃ?」な作品になってしまっている。
まあカプセルがバイクに変化するヴィジュアルとかは面白いし特撮をふんだんに使ったアクションシーン、クライマックスでの亀印のコスチュームを着た悟空の姿とか戦ううちに髪型が原作みたいに爆発カットっぽくなったり多少原作っぽい映像部分もあってハリウッドなりの楽しみ方は出来るし、原作とはまったく別物という頭で見ればそれなりの「よくある」ファンタジー系大作映画になってた感じもする。
それにしても公開前に原作の鳥山明が『脚本やキャラクター造りは原作者として「えっ?」って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、スタッフなど現場は優秀な人達ばかりです。ボクやファンの皆さんは別次元の「新ドラゴンボール」として鑑賞するのが正解かもしれません。もしかしたら現場のパワーで大傑作になってるかもしれませんよ。おおいに期待しています!!』というコメントを寄せていたが一応肩書きとして彼はこの映画の「製作総指揮」なのに「もしかしたら現場のパワーで大傑作になってるかもしれませんよ。」って・・・・その言い方はアンタ本編観てないでしょう!ってツッコミも入れてみたり裏話的な部分の想像でもある意味楽しめるかも?
そういえば主題歌は浜崎あゆみだったがドラゴンボール的には「影山ヒロノブ」に歌って欲しかった!
それにラストに少しオマケ映像があるのだが続編を予感させる作りで1作目がこの出来で続編作るつもりなのか・・・開き直ってとことん違う異様なドラゴンボールが展開されるなら逆に観てみたい気もするが(笑)
遠い昔に地球を滅亡寸前にまで破壊したピッコロ大魔王と配下の大猿・・・だがピッコロは7人の老師たちによって何とか封印され大猿は行方不明になった・・・何千年後ピッコロは甦りは配下のマイとともに地球に復讐するため7つ集めれば願いが叶うという「ドラゴンボール」を探し求めて破壊を繰り返す。
一方武術の達人である祖父に鍛えられた高校生の悟空は祖父からドラゴンボールのひとつを貰い受けるが18歳の誕生日、彼が不在の時にドラゴンボールを求めてやってきたピッコロによって祖父は殺され、翌日自らも持っていたドラゴンボールを盗まれたというブルマと出会い、悟空の祖父の師匠である亀仙人こと武天老師も交えてドラゴンボール探しの旅が始まるが・・・といった内容。
観終わった感じ原作と比べだすとキリがないくらいツッコミ所満載なトンデモ映画に仕上がっていたが、印象としては原作の一部設定とキャラクターの名前やヴィジュアルを使って作った全く別のハリウッド映画という感じ。
大体原作の悟空をイメージするなら高校生という設定自体どうかと思うし、技の鍛錬で「そんなの無理だ」とかひたすら無邪気に強さを求める悟空がそんな台詞言うとは思えない。
また実際は強いのに周囲に馴染めず浮いた存在でいじめられているなんてちょっと暗い設定であるきっかけによって自分も人生も変えていくというような展開はどちらかというと「スパイダーマン」とか「トランスフォーマー」とかに近いハリウッド映画の特撮大作の王道の設定というかいかにもアメリカ的。
それに亀仙人役のチョウ・ユンファは原作のヴィジュアルイメージからすると若過ぎる感じでやはりツルッ禿げに亀の甲羅をしょっていてほしかったし、ちょっとスケベな性格は再現していたが漫画ほど露骨じゃなかったのは中途半端な印象。
敵役のピッコロにしても肌の色は原作通り緑色ながら一番大事な特徴である触覚がないのはデザイン的にいただけないし、あのヴィジュアルではピッコロというより「スターウォーズ」のダースモールなんかに近い印象。
ピッコロの配下マイにしても本来はピラフの部下でもう一人シュウっていう相棒とセットなはずなのに何でわざわざマイだけ?とか悟空が憧れるチチが全然魅力的じゃないキャスティングとかどれもこれも無難に映画用に処理してしまって物足りない感じ。
原作別にしてもドラゴンボールが結構簡単にさっさと揃ってしまったり、クライマックスの戦いでも意外にピッコロがあっけなかったり拍子抜けな感じだし、地球を滅亡に追い込むほどのピッコロの配下がマイ一人だけというのも不可解。
それに有名技のひとつである「かめはめ波」が回復医療技みたいに使われたりもう無茶苦茶な感じで原作が好きな人間には「何じゃこりゃ?」な作品になってしまっている。
まあカプセルがバイクに変化するヴィジュアルとかは面白いし特撮をふんだんに使ったアクションシーン、クライマックスでの亀印のコスチュームを着た悟空の姿とか戦ううちに髪型が原作みたいに爆発カットっぽくなったり多少原作っぽい映像部分もあってハリウッドなりの楽しみ方は出来るし、原作とはまったく別物という頭で見ればそれなりの「よくある」ファンタジー系大作映画になってた感じもする。
それにしても公開前に原作の鳥山明が『脚本やキャラクター造りは原作者として「えっ?」って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、スタッフなど現場は優秀な人達ばかりです。ボクやファンの皆さんは別次元の「新ドラゴンボール」として鑑賞するのが正解かもしれません。もしかしたら現場のパワーで大傑作になってるかもしれませんよ。おおいに期待しています!!』というコメントを寄せていたが一応肩書きとして彼はこの映画の「製作総指揮」なのに「もしかしたら現場のパワーで大傑作になってるかもしれませんよ。」って・・・・その言い方はアンタ本編観てないでしょう!ってツッコミも入れてみたり裏話的な部分の想像でもある意味楽しめるかも?
そういえば主題歌は浜崎あゆみだったがドラゴンボール的には「影山ヒロノブ」に歌って欲しかった!
それにラストに少しオマケ映像があるのだが続編を予感させる作りで1作目がこの出来で続編作るつもりなのか・・・開き直ってとことん違う異様なドラゴンボールが展開されるなら逆に観てみたい気もするが(笑)

by lucifuge
| 2009-04-02 21:46
| 映画/洋画