2009年 04月 08日
トワイライト 初恋 |
ステファニー・メイヤーの大ヒット小説を映画化した「トワイライト 初恋」を観た。
母親の再婚を機にアリゾナから警官である父親と共にワシントン州の小さな町フォークスに引っ越してきた女子高生ベラは転入先の高校で周囲とは少し違う不思議な雰囲気を持った「カレン家」の面々と出会い、その中の一人エドワードに惹かれていくが・・・・実はカレン家の連中の正体は人間ではなくて・・・・といったストーリー。
まあネタばらししてしまうとカレン家の正体は「ヴァンパイア」でベラとエドワードはお互い愛し合いながらもヴァンパイアとしての習性からベラの血を吸いたくなってしまう誘惑にかられたり、人間を超えた存在や不死へのロマンもあり間違えば命を落とすというような状況もある危険な要素もあるラブストーリーという感じ。
最初は周囲に表面的しか接しようとしないベラやどこかミステリアスな雰囲気で謎が多いカレン家の連中とエドワードといった主要キャラクターをはじめ離婚でベラの環境を変えてしまった父親とベラの関係性やベラに気さくに接してくれるジェシカやアンジェラといったクラスメイト、ベラの幼馴染でネイティブアメリカンのジェイコブといった脇役たちとのやりとりは「学園ドラマ」としては等身大のティーンエイジャーの日常を結構繊細に描いている感じだが、これはそういう日常的部分に「ヴァンパイア」という要素を組み合わせた感じが設定として面白いながらどうもここに描かれる「ヴァンパイア」の作りがホラー好きの私にとってはヤワいというか物足りない感じ。
この作品のヴァンパイアはカレン家に関しては人間を襲わず動物の血を吸って生きているという大人しい設定に始まり、目の色は多少変わったりするものの恐ろしく光ったりはしないし何よりヴァンパイアにとって象徴的な「キバ」が無いというのがイメージ的にちょっと・・・な感じ。
それから太陽に当たっても灰にならず皮膚の感じがちょっと変わるだけというのも妙な感じだし太陽を克服してるって「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」の女王アカーシャ級の強さ?って感じで他の映画の設定で考えたらかなり異質だし、当然最近のヴァンパイアの傾向と同じくコウモリになったりもしない。
なので途中から他の一族の人間を襲うタイプのヴァンパイアに目をつけられたベラとカレン家が戦う事になるが両ヴァンパイアも同じ設定なので闘いがそんなにヴァンパイア的でもなくどっちかといえば超人的運動能力を使った超能力者の闘いのイメージに近くて「これヴァンパイア映画?」って感じだしラブストーリーメインなのでホラー要素が薄くなるのは仕方ないもののホラーとラブストーリーの融合では「バタリアン・リターンズ」みたいな名作もあるのでラブストーリーのみ好きな人には合ってるがホラー好きには多少消化不良な作品。
新しい設定についてはこのヴァンパイアは寝ないので部屋にベッドが無かったり(寝ないので当然棺桶などない)、超能力を利用した野球を好んでやったりする様子などは現代風解釈として面白かったが、ファッションや映像イメージの面ではそのまま普通の高校生でこれ系の映画では定番である「ゴス」の要素もないし、そういう面でもゴテゴテ装飾だったりレザーやメタルなどへヴィな衣装が好きな私には足らない感じ。
他には設定としてベラのネイティブの幼馴染の一族の先祖が狼でかってヴァンパイア族と対立していたという伝説話とかから「ライカン」の要素も期待させたり今後の展開も見せ方によっては多少面白くなりそうな片鱗もあるものの、既にシリーズの最後である4作目までの映画化が決定してるらしく続きはどうなるのかと多少気にもなるが・・・・。
結論としてホラーとして観るには全然物足らないがファンタジックなラブストーリーとして観るには十分な気もするし、セレブなヴァンパイアが転校生と恋するなんて設定はどちらかというと女性向きな感じで「ヴァンパイア 最後の聖戦」や「ブレイド」みたいなゴリゴリのヴァンパイア・アクションが好きな男性には向かない映画だと思った。
母親の再婚を機にアリゾナから警官である父親と共にワシントン州の小さな町フォークスに引っ越してきた女子高生ベラは転入先の高校で周囲とは少し違う不思議な雰囲気を持った「カレン家」の面々と出会い、その中の一人エドワードに惹かれていくが・・・・実はカレン家の連中の正体は人間ではなくて・・・・といったストーリー。
まあネタばらししてしまうとカレン家の正体は「ヴァンパイア」でベラとエドワードはお互い愛し合いながらもヴァンパイアとしての習性からベラの血を吸いたくなってしまう誘惑にかられたり、人間を超えた存在や不死へのロマンもあり間違えば命を落とすというような状況もある危険な要素もあるラブストーリーという感じ。
最初は周囲に表面的しか接しようとしないベラやどこかミステリアスな雰囲気で謎が多いカレン家の連中とエドワードといった主要キャラクターをはじめ離婚でベラの環境を変えてしまった父親とベラの関係性やベラに気さくに接してくれるジェシカやアンジェラといったクラスメイト、ベラの幼馴染でネイティブアメリカンのジェイコブといった脇役たちとのやりとりは「学園ドラマ」としては等身大のティーンエイジャーの日常を結構繊細に描いている感じだが、これはそういう日常的部分に「ヴァンパイア」という要素を組み合わせた感じが設定として面白いながらどうもここに描かれる「ヴァンパイア」の作りがホラー好きの私にとってはヤワいというか物足りない感じ。
この作品のヴァンパイアはカレン家に関しては人間を襲わず動物の血を吸って生きているという大人しい設定に始まり、目の色は多少変わったりするものの恐ろしく光ったりはしないし何よりヴァンパイアにとって象徴的な「キバ」が無いというのがイメージ的にちょっと・・・な感じ。
それから太陽に当たっても灰にならず皮膚の感じがちょっと変わるだけというのも妙な感じだし太陽を克服してるって「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」の女王アカーシャ級の強さ?って感じで他の映画の設定で考えたらかなり異質だし、当然最近のヴァンパイアの傾向と同じくコウモリになったりもしない。
なので途中から他の一族の人間を襲うタイプのヴァンパイアに目をつけられたベラとカレン家が戦う事になるが両ヴァンパイアも同じ設定なので闘いがそんなにヴァンパイア的でもなくどっちかといえば超人的運動能力を使った超能力者の闘いのイメージに近くて「これヴァンパイア映画?」って感じだしラブストーリーメインなのでホラー要素が薄くなるのは仕方ないもののホラーとラブストーリーの融合では「バタリアン・リターンズ」みたいな名作もあるのでラブストーリーのみ好きな人には合ってるがホラー好きには多少消化不良な作品。
新しい設定についてはこのヴァンパイアは寝ないので部屋にベッドが無かったり(寝ないので当然棺桶などない)、超能力を利用した野球を好んでやったりする様子などは現代風解釈として面白かったが、ファッションや映像イメージの面ではそのまま普通の高校生でこれ系の映画では定番である「ゴス」の要素もないし、そういう面でもゴテゴテ装飾だったりレザーやメタルなどへヴィな衣装が好きな私には足らない感じ。
他には設定としてベラのネイティブの幼馴染の一族の先祖が狼でかってヴァンパイア族と対立していたという伝説話とかから「ライカン」の要素も期待させたり今後の展開も見せ方によっては多少面白くなりそうな片鱗もあるものの、既にシリーズの最後である4作目までの映画化が決定してるらしく続きはどうなるのかと多少気にもなるが・・・・。
結論としてホラーとして観るには全然物足らないがファンタジックなラブストーリーとして観るには十分な気もするし、セレブなヴァンパイアが転校生と恋するなんて設定はどちらかというと女性向きな感じで「ヴァンパイア 最後の聖戦」や「ブレイド」みたいなゴリゴリのヴァンパイア・アクションが好きな男性には向かない映画だと思った。

by lucifuge
| 2009-04-08 21:48
| 映画/洋画