2009年 04月 11日
怖い噂 vol.1 |
昨日発売になって買っておいたミリオン出版発行のムック本「怖い噂 vol.1」を読んだ。
この「怖い噂」は以前出ていたオカルト系雑誌「不思議ナックルズ」が装い新たにリニューアルされて復活したものであるが、内容としては禁断の最恐スポットを巡る「日本“魔界”紀行」、人気ビデオシリーズ「ほんとにあった!呪いのビデオの真実」、世界を牛耳る支配者たちの正体「陰謀大全」、巷に流布する危険な噂の真相「ニッポン“タブー”伝説」、実録ホラー漫画「呪われた一族」、平山夢明の「カルマの国のアリスたち」、ホラー漫画界の巨匠「伊藤潤二」インタビュー、お薦め恐怖本セレクション「この“恐怖本”がすごい!」、病院の怖い話「黒い巨塔」、怪奇事件ルポ「美少女人骨黒焼き殺人事件」、「少女惨殺事件と一枚の心霊写真」、日本近代史最大のタブー「天皇の金塊」の真実、実録怪奇譚「最凶・怖い話」、ミステリー・ルポ「ブラジル霊能者・弘田亞聖」、「死化粧師の肖像」、検証ルポ「赤ん坊が捨てられたコインロッカーで心霊写真は撮れるのか?」、封印作品の謎「ドラえもん・最終回同人誌事件の謎」、日本怪人列伝「出口王仁三郎」といった感じ。
気になった記事としてはまず私も大好きなビデオシリーズである「ほんとにあった!呪いのビデオ」についての検証であるが、フェイクありきでその恐怖映像表現の実験的な場でもあったこのシリーズの有名作のテクニックを考察しているのは面白かったし、最近のこのシリーズの映像を「本物」として垂れ流すテレビ局の姿勢に関しての批判も最もだと思った。
しかしながら映像考察の見本写真に再現モデルとして私の知り合いで「映画秘宝」などで活躍されているライターのギンティ小林さんが出ていたのだが、途中の文から何故か彼をバカ呼ばわりしていたのにはちょっといただけない・・・・。
「陰謀大全」では「伊勢神宮“ダビデ紋”の謎の真相」が興味深かったし、ジャーナリストであるベンジャミン・フルフォード氏が語る「爬虫類的異星人(=レプティリアン)の真実」という話でのレプティリアンのスケッチが昔観たSF映画「第五惑星」に登場したエイリアンにソックリな印象も受ける。
「ニッポン“タブー”伝説」では飯島愛の怪死に関連するような芸能人秘密クラブの話からまだまだこの先不審な死に方をする人間が出てきそうな気もするし、明治時代に起こった「肝取り勝太郎」の事件の記事では殺人の猟奇性の先にあった人間の生き胆を高値で取引して商売が成り立っていたという当時の日本にあったカニバリズム文化の一端を知った気がするし、これは「美少女“人骨黒焼き”事件」の記事とも関連して興味深い。
平山氏が毎回様々なダークな体験を持つ人々に話を聞く「カルマの国のアリス」では今回は看護師をしていたさくらさんの体験談であるが、病院の中って「東京伝説」と「超怖い話」を一緒にしたような異様な世界が展開されていて驚きだったし、平山氏の「チュパ王だねぇ」とか何ともいえない受け答えもなかなか笑えて面白かった☆
それから何といっても「伊藤潤二」のインタビューは貴重!
彼がどういう漫画や本を読んで影響を受けたか、彼にとっての「富江」と女性観、それから彼の意外な最近の日常などなかなか聞けないような話が載ってたし、あの町内会の話が活かされた恐怖新作が出来たら面白そう♪
各界著名人が薦める「この“恐怖本”がすごい!」ではドキュメンタリー監督の松江哲明氏が推薦していた「殺人者はそこにいる」という本が一番気になったが、妻と娘を殺して自殺した男の「自殺実況テープ」を文章としておこしたという衝撃の内容にビックリした・・・・。
医療界の闇を追った「黒い巨塔」も一部医療関係者の人命に対する常識というものが一般人とかけ離れているという怖さとか異常としか言いようが無い「胎児ビジネス」の実態など世の中狂ってきてると思えてくる。
それから「天皇の金塊」の記事は今回の記事の中で最も衝撃的で興味深い記事だった。
もしこれが事実であれば一般に思われる「戦争」というものの考え方が全く違うものになってしまうし、その背後にある巨大な金融ビジネスの存在とか広島に落とされた爆弾が実はナチス製だったという普通考えれば不可解な考察など本当の歴史は全く別の次元から一般人の目に見えないカラクリで動いてるのかもしれないと思わせる。
「最凶怖い話」では関わった人間がほとんど不幸に陥っている「呪われたレリーフ」の話はストレートに怖いし、「老夫婦からのお願い」は世の中には知られざる独自の呪術がひっそりと生き続けているのを感じさせる。
「奇妙な柱」はちょっと悲しい不思議話だったし、「ワンマン社長 自社ビルと隠し扉」はこの不況の中で生き残ってる会社の中にはこういう生贄的な事を成して業績をあげている恐ろしい会社も存在してるかもしれないと思うとゾッとするし、以前読んだ諸星大二郎の漫画「夢の木の下で」に収録されていた「鰯の埋葬」を思い出させる話でもあった。
今回リニューアルされて「不思議ナックルズ」の時には毎回楽しみにしていた画家・七戸優さんの描く表紙絵ではなくなってしまったのは残念だが、今回の表紙はどちらかというと「別冊ナックルズ vol.6 日本“怪”伝説」に近い印象のものでこれはこれで悪くはないし、記事内容的にも以前のカラーを失っておらず面白い記事も多かったので結構良かったと思う。
この「怖い噂」は以前出ていたオカルト系雑誌「不思議ナックルズ」が装い新たにリニューアルされて復活したものであるが、内容としては禁断の最恐スポットを巡る「日本“魔界”紀行」、人気ビデオシリーズ「ほんとにあった!呪いのビデオの真実」、世界を牛耳る支配者たちの正体「陰謀大全」、巷に流布する危険な噂の真相「ニッポン“タブー”伝説」、実録ホラー漫画「呪われた一族」、平山夢明の「カルマの国のアリスたち」、ホラー漫画界の巨匠「伊藤潤二」インタビュー、お薦め恐怖本セレクション「この“恐怖本”がすごい!」、病院の怖い話「黒い巨塔」、怪奇事件ルポ「美少女人骨黒焼き殺人事件」、「少女惨殺事件と一枚の心霊写真」、日本近代史最大のタブー「天皇の金塊」の真実、実録怪奇譚「最凶・怖い話」、ミステリー・ルポ「ブラジル霊能者・弘田亞聖」、「死化粧師の肖像」、検証ルポ「赤ん坊が捨てられたコインロッカーで心霊写真は撮れるのか?」、封印作品の謎「ドラえもん・最終回同人誌事件の謎」、日本怪人列伝「出口王仁三郎」といった感じ。
気になった記事としてはまず私も大好きなビデオシリーズである「ほんとにあった!呪いのビデオ」についての検証であるが、フェイクありきでその恐怖映像表現の実験的な場でもあったこのシリーズの有名作のテクニックを考察しているのは面白かったし、最近のこのシリーズの映像を「本物」として垂れ流すテレビ局の姿勢に関しての批判も最もだと思った。
しかしながら映像考察の見本写真に再現モデルとして私の知り合いで「映画秘宝」などで活躍されているライターのギンティ小林さんが出ていたのだが、途中の文から何故か彼をバカ呼ばわりしていたのにはちょっといただけない・・・・。
「陰謀大全」では「伊勢神宮“ダビデ紋”の謎の真相」が興味深かったし、ジャーナリストであるベンジャミン・フルフォード氏が語る「爬虫類的異星人(=レプティリアン)の真実」という話でのレプティリアンのスケッチが昔観たSF映画「第五惑星」に登場したエイリアンにソックリな印象も受ける。
「ニッポン“タブー”伝説」では飯島愛の怪死に関連するような芸能人秘密クラブの話からまだまだこの先不審な死に方をする人間が出てきそうな気もするし、明治時代に起こった「肝取り勝太郎」の事件の記事では殺人の猟奇性の先にあった人間の生き胆を高値で取引して商売が成り立っていたという当時の日本にあったカニバリズム文化の一端を知った気がするし、これは「美少女“人骨黒焼き”事件」の記事とも関連して興味深い。
平山氏が毎回様々なダークな体験を持つ人々に話を聞く「カルマの国のアリス」では今回は看護師をしていたさくらさんの体験談であるが、病院の中って「東京伝説」と「超怖い話」を一緒にしたような異様な世界が展開されていて驚きだったし、平山氏の「チュパ王だねぇ」とか何ともいえない受け答えもなかなか笑えて面白かった☆
それから何といっても「伊藤潤二」のインタビューは貴重!
彼がどういう漫画や本を読んで影響を受けたか、彼にとっての「富江」と女性観、それから彼の意外な最近の日常などなかなか聞けないような話が載ってたし、あの町内会の話が活かされた恐怖新作が出来たら面白そう♪
各界著名人が薦める「この“恐怖本”がすごい!」ではドキュメンタリー監督の松江哲明氏が推薦していた「殺人者はそこにいる」という本が一番気になったが、妻と娘を殺して自殺した男の「自殺実況テープ」を文章としておこしたという衝撃の内容にビックリした・・・・。
医療界の闇を追った「黒い巨塔」も一部医療関係者の人命に対する常識というものが一般人とかけ離れているという怖さとか異常としか言いようが無い「胎児ビジネス」の実態など世の中狂ってきてると思えてくる。
それから「天皇の金塊」の記事は今回の記事の中で最も衝撃的で興味深い記事だった。
もしこれが事実であれば一般に思われる「戦争」というものの考え方が全く違うものになってしまうし、その背後にある巨大な金融ビジネスの存在とか広島に落とされた爆弾が実はナチス製だったという普通考えれば不可解な考察など本当の歴史は全く別の次元から一般人の目に見えないカラクリで動いてるのかもしれないと思わせる。
「最凶怖い話」では関わった人間がほとんど不幸に陥っている「呪われたレリーフ」の話はストレートに怖いし、「老夫婦からのお願い」は世の中には知られざる独自の呪術がひっそりと生き続けているのを感じさせる。
「奇妙な柱」はちょっと悲しい不思議話だったし、「ワンマン社長 自社ビルと隠し扉」はこの不況の中で生き残ってる会社の中にはこういう生贄的な事を成して業績をあげている恐ろしい会社も存在してるかもしれないと思うとゾッとするし、以前読んだ諸星大二郎の漫画「夢の木の下で」に収録されていた「鰯の埋葬」を思い出させる話でもあった。
今回リニューアルされて「不思議ナックルズ」の時には毎回楽しみにしていた画家・七戸優さんの描く表紙絵ではなくなってしまったのは残念だが、今回の表紙はどちらかというと「別冊ナックルズ vol.6 日本“怪”伝説」に近い印象のものでこれはこれで悪くはないし、記事内容的にも以前のカラーを失っておらず面白い記事も多かったので結構良かったと思う。
by lucifuge
| 2009-04-11 23:23
| 本/雑誌・増刊