2009年 04月 14日
クローズZEROⅡ |
高橋ヒロシの漫画を原作にその世界観と設定を基にして原作以前のストーリーをオリジナルで作り上げ、小栗旬主演、三池崇史監督で実写映画化した「クローズZERO」の続編「クローズZEROⅡ」を観た。
多くの不良が集まり未だ誰もがその頂点に君臨した事がない「鈴蘭男子高等学校」・・・そこで鈴蘭統一に最も近い位置にいた三年の芹沢に転入生である源治が現われ新勢力を結成、芹沢と対立を深めるが遂に最終抗争で芹沢に勝つ・・・といったのが前作のストーリーであり今回は芹沢に勝つもまだ鈴蘭を一つに出来ずにいる源治に対し昔から鈴蘭と敵対関係にあるも休戦状態だった鳳仙高校がある因縁をきっかけに再び抗争関係に陥る事になる・・・・といったストーリー。
ハッキリ言って話的にはあんまり中身がないというか2時間以上ある上映時間のほとんどが喧嘩と怒号に溢れるようなハードな内容なのだが観ていて全く飽きさせないしかなり面白い!
何というか登場人物それぞれのキャラクターの面白さとか魅力が存分に活かされている感じだったし、不良同士の仲間意識や友情、熱い男気、不良だが不良なりの硬派なルール、卑しく裏切る奴、限度以上に暴力を楽しむサイコな奴など昔の少年漫画にありそうな正統派な硬派な不良の描き方だけでなく現代風のちょっとイカれた怖さを持った不良とか汚い奴を描いていたり、サイドストーリーとして鳳仙との休戦が破れるきっかけになったある人物のたどる運命と殺人や罪を背負って生きるという事、ヤクザの生き方など不良たちの闘いだけでなくその周辺の人間模様が幅広く描かれているのが面白いし群像劇としても楽しめる。
また喧嘩シーンがメインであるだけにさすがにアクションシーンは迫力満点だし血だらけで戦う不良たちの姿は映像としてかなりのインパクトがあった。
最近はちょっとコミカルでお上品で小ジャレたようなおとなしい邦画が多いがこの映画はそういった流れに全く逆行するスタイルだし、かってのおバカなヤンキー映画というよりは東映の実録ヤクザ路線に近いような野性的で激しいヴァイオレンス・イメージで見せるアウトローな魅力に溢れる映画だった。
ラストの展開あたりではまだキャラ的に余韻もあって作ろうと思えばまだまだ続編が作れそうだが「完結編」と銘打っただけあって源治や芹沢の物語は節目的にキッチリ終わらせているし良いラストだったと思う。
それにしても高校で放火騒ぎやらあれだけの大乱闘があるにも関わらず教職員が誰もいないし町にヤクザはいるのに警察はいないし一部オカシイ所はあるが、まあそこは映画の嘘というか熱いアウトローたちがこれだけ激しく暴れ回る映画はなかなかないし、そういう見せ場を存分に活かす娯楽に徹する為の嘘でもあったように思う。
こういうジャンルでこういう面白い作品が出てくるのなら今度はもっと本格的にヴァイオレンスなヤクザ映画なんかが色々登場してくれても面白そう☆
多くの不良が集まり未だ誰もがその頂点に君臨した事がない「鈴蘭男子高等学校」・・・そこで鈴蘭統一に最も近い位置にいた三年の芹沢に転入生である源治が現われ新勢力を結成、芹沢と対立を深めるが遂に最終抗争で芹沢に勝つ・・・といったのが前作のストーリーであり今回は芹沢に勝つもまだ鈴蘭を一つに出来ずにいる源治に対し昔から鈴蘭と敵対関係にあるも休戦状態だった鳳仙高校がある因縁をきっかけに再び抗争関係に陥る事になる・・・・といったストーリー。
ハッキリ言って話的にはあんまり中身がないというか2時間以上ある上映時間のほとんどが喧嘩と怒号に溢れるようなハードな内容なのだが観ていて全く飽きさせないしかなり面白い!
何というか登場人物それぞれのキャラクターの面白さとか魅力が存分に活かされている感じだったし、不良同士の仲間意識や友情、熱い男気、不良だが不良なりの硬派なルール、卑しく裏切る奴、限度以上に暴力を楽しむサイコな奴など昔の少年漫画にありそうな正統派な硬派な不良の描き方だけでなく現代風のちょっとイカれた怖さを持った不良とか汚い奴を描いていたり、サイドストーリーとして鳳仙との休戦が破れるきっかけになったある人物のたどる運命と殺人や罪を背負って生きるという事、ヤクザの生き方など不良たちの闘いだけでなくその周辺の人間模様が幅広く描かれているのが面白いし群像劇としても楽しめる。
また喧嘩シーンがメインであるだけにさすがにアクションシーンは迫力満点だし血だらけで戦う不良たちの姿は映像としてかなりのインパクトがあった。
最近はちょっとコミカルでお上品で小ジャレたようなおとなしい邦画が多いがこの映画はそういった流れに全く逆行するスタイルだし、かってのおバカなヤンキー映画というよりは東映の実録ヤクザ路線に近いような野性的で激しいヴァイオレンス・イメージで見せるアウトローな魅力に溢れる映画だった。
ラストの展開あたりではまだキャラ的に余韻もあって作ろうと思えばまだまだ続編が作れそうだが「完結編」と銘打っただけあって源治や芹沢の物語は節目的にキッチリ終わらせているし良いラストだったと思う。
それにしても高校で放火騒ぎやらあれだけの大乱闘があるにも関わらず教職員が誰もいないし町にヤクザはいるのに警察はいないし一部オカシイ所はあるが、まあそこは映画の嘘というか熱いアウトローたちがこれだけ激しく暴れ回る映画はなかなかないし、そういう見せ場を存分に活かす娯楽に徹する為の嘘でもあったように思う。
こういうジャンルでこういう面白い作品が出てくるのなら今度はもっと本格的にヴァイオレンスなヤクザ映画なんかが色々登場してくれても面白そう☆
by lucifuge
| 2009-04-14 22:10
| 映画/邦画