2009年 04月 16日
ある公爵夫人の生涯 |
アマンダ・フォアマンの書いた伝記小説「Georgiana,Duchess of Devonshire」を基にキーラ・ナイトレイ主演で映画化した「ある公爵夫人の生涯」を観た。
18世紀のイングランド。スペンサー伯爵家の娘ジョージアナはまだ17歳ながら親の取り決めで有力で裕福な貴族の一人であるデヴォンシャー公爵のウィリアムと結婚する事になる・・・ジョージアナは大して知らない相手との結婚にとまどいながらも幸せになることを信じて結婚生活に入るがウィリアムはジョージアナに対し一族の務めとして男子を産む事にしか関心を持たず会話も無しで他の女と浮気もしまくり、そしてジョージアナが続けて女子しか生まなかった事から次第に夫婦間の溝は深まっていく・・・・ジョージアナは自らの表現手段として自らのファッションを作り上げたり演出する才能に長け、ウィリアムが支援していた政党の応援や社交界での活躍から民衆に愛される存在となっていくが自らの私生活は愛されない虚しさが続いていた・・・しかし保養地バースで出会った女性エリザベスと親友となりエリザベスの存在はジョージアナの心の支えとなっていくが、事もあろうにウィリアムはエリザベスと関係を持ち・・・・といったストーリー。
18世紀に実在した公爵夫人の人生を追った映画であるが、一見華やかで贅沢な貴族の世界を描いているようで人間ドラマ的にはかなりなドロドロさ・・・・以前観た「ブーリン家の姉妹」もそうだったが夫と親友交えての愛憎深い三角関係とか結婚してから昔好きだった人と再会して許されない関係になったり、権力をバックにした強引な妨害工作、そもそもが好き同士ではなく一族の繁栄を画策した政略結婚的設定などハッキリ言って「昼メロ」の世界そのままだし・・・。
貴族って通常は高貴で品格あるイメージながら男性の場合は女性を単なる子を産む道具とかにしか思ってないヒドさだし、またはそういう価値観が当然だという狂った環境で育ってしまったというのもある意味不幸かもしれない。
女性の場合は広い屋敷で贅沢に暮らせるながら自由のない牢獄のような生活だったり、はたまた夫からひどいDVを受けたり子供に会わせてもらえなかったりまるで現代にも通ずるような部分もある。
なので貴族というのは実際はあらゆるしがらみにがんじがらめにされ酷く歪んだ不幸な生活だというのがこの映画ではリアルに描かれていて彼等の華やかなイメージというのはまさに虚構の上に成り立った幻影のようでもある。
そんな世界の中でも自分らしく強く生きようとしたジョージアナは凄い女性でもあるし、自らを表現するために自分でファッションをデザインしたりというのも当時としては革新的で素晴らしく、貴族のプライベートにはウンザリな感じだがこういう文化的側面に関しては彼等の存在は凄く大きな意味を占めてしたかもしれないとも思った。
当然そういうファッションの素晴らしさとか建造物や装飾品、庭園など映像面でのこだわり様は観ているだけで結構楽しめたし、絵画を観るように美しい画面は非常に優雅で良い出来だった。
18世紀のイングランド。スペンサー伯爵家の娘ジョージアナはまだ17歳ながら親の取り決めで有力で裕福な貴族の一人であるデヴォンシャー公爵のウィリアムと結婚する事になる・・・ジョージアナは大して知らない相手との結婚にとまどいながらも幸せになることを信じて結婚生活に入るがウィリアムはジョージアナに対し一族の務めとして男子を産む事にしか関心を持たず会話も無しで他の女と浮気もしまくり、そしてジョージアナが続けて女子しか生まなかった事から次第に夫婦間の溝は深まっていく・・・・ジョージアナは自らの表現手段として自らのファッションを作り上げたり演出する才能に長け、ウィリアムが支援していた政党の応援や社交界での活躍から民衆に愛される存在となっていくが自らの私生活は愛されない虚しさが続いていた・・・しかし保養地バースで出会った女性エリザベスと親友となりエリザベスの存在はジョージアナの心の支えとなっていくが、事もあろうにウィリアムはエリザベスと関係を持ち・・・・といったストーリー。
18世紀に実在した公爵夫人の人生を追った映画であるが、一見華やかで贅沢な貴族の世界を描いているようで人間ドラマ的にはかなりなドロドロさ・・・・以前観た「ブーリン家の姉妹」もそうだったが夫と親友交えての愛憎深い三角関係とか結婚してから昔好きだった人と再会して許されない関係になったり、権力をバックにした強引な妨害工作、そもそもが好き同士ではなく一族の繁栄を画策した政略結婚的設定などハッキリ言って「昼メロ」の世界そのままだし・・・。
貴族って通常は高貴で品格あるイメージながら男性の場合は女性を単なる子を産む道具とかにしか思ってないヒドさだし、またはそういう価値観が当然だという狂った環境で育ってしまったというのもある意味不幸かもしれない。
女性の場合は広い屋敷で贅沢に暮らせるながら自由のない牢獄のような生活だったり、はたまた夫からひどいDVを受けたり子供に会わせてもらえなかったりまるで現代にも通ずるような部分もある。
なので貴族というのは実際はあらゆるしがらみにがんじがらめにされ酷く歪んだ不幸な生活だというのがこの映画ではリアルに描かれていて彼等の華やかなイメージというのはまさに虚構の上に成り立った幻影のようでもある。
そんな世界の中でも自分らしく強く生きようとしたジョージアナは凄い女性でもあるし、自らを表現するために自分でファッションをデザインしたりというのも当時としては革新的で素晴らしく、貴族のプライベートにはウンザリな感じだがこういう文化的側面に関しては彼等の存在は凄く大きな意味を占めてしたかもしれないとも思った。
当然そういうファッションの素晴らしさとか建造物や装飾品、庭園など映像面でのこだわり様は観ているだけで結構楽しめたし、絵画を観るように美しい画面は非常に優雅で良い出来だった。

by lucifuge
| 2009-04-16 22:44
| 映画/洋画