2009年 04月 17日
ウォッチメン |
アラン・ムーアとデイブ・ギボンズのアメコミ原作を「300」のザック・スナイダー監督が実写映画化した「ウォッチメン」を観た。
マスクを付けたヒーローたちが実在し、彼らがアメリカと世界の歴史の裏に暗躍しその命運に深く関わってきたという世界・・・・ヒーローたちの活躍でアメリカはベトナム戦争に勝利し、1985年時点において未だニクソンが大統領でありソ連との対立悪化によって核戦争の危機に直面している世界状況の中、ニクソンによって自警活動を禁止する法律が施行され多くのヒーローたちは引退を余儀なくされていた。
そしてある夜かってヒーローの一人だった男「コメディアン」が殺され、同じくヒーロー仲間だった男「ロールシャッハ」が事件の真相解明のため密かに捜査を開始する・・・・といったストーリー。
さすが「フロム・ヘル」の原作も描いているアラン・ムーアの世界観だけあって通常のアメコミとは全く違う「ダーク」さだし、もし現実世界にヒーローが存在していたら?という仮想世界を見事に表現した作品。
登場するキャラクターたちも実に個性的でマスクの模様が異様に変わる心に闇を抱えた「ロールシャッハ」や暴力的で残忍な「コメディアン」といったヒーローというよりどちらかといえば犯罪者っぽいキャラをはじめ、まるでバットマンのような風貌の「ナイトオウル」、スーパーウーマンである「シルク・スペクター」、知性派ヒーローの「オジマンディアス」といった有名アメコミヒーローをシニカルにパロディ化したようなものもあったりするが、彼らは通常の人間よりは超人的ながらやはり「人間」であり、もう一人の重要なキャラクター「Dr.マンハッタン」という神に等しい力を持つヒーローの存在こそが本当の意味での「超人」で彼等ヒーローと異質な超人、そして世界情勢といった特殊で複雑な関わりが面白い。
また映像表現にしてもアメコミでは考えられないような残酷描写が盛り沢山で血だらけグロ満載だし、過激な暴力描写や迫力のアクション、エロティックな描写もあったり、子供が観たら毒な映像のオンパレードは結構好きな感じ☆
それから80年代のアメリカを皮肉ったようなダークな世界の再現も様々な細かい作りこみがなされていて見事だったし3時間近い上映時間ながら疲れずに観られた。
またヒーローたちの苦悩や恋愛事情といった人間臭さの表現も興味深かったし、元は人間であったが人間的感覚を無くしていくDr.マンハッタンとかドラマ面も充実、核戦争で世界が滅びる危機の中での本当の意味での「正義」や「平和」とは?、「偽り」とは?、「真実」とは?「ヒーローという存在の意味」とは?といった様々に考えさせる内容は去年観たベスト作品「ダークナイト」にも匹敵する重さと深さであったりと非常に心にインパクトを与えてくれる作品だった。
キャスティングとしてはロールシャッハ役を演じたジャッキー・アール・ヘイリーが一番印象に残ってるが、彼は最近の情報では「エルム街の悪夢」の新しいフレディ役として決定したようで、この映画での狂気を秘めたロールシャッハという役を観る感じでは彼ならフレディ役も結構面白い事になるんではないかと期待させる。
マスクを付けたヒーローたちが実在し、彼らがアメリカと世界の歴史の裏に暗躍しその命運に深く関わってきたという世界・・・・ヒーローたちの活躍でアメリカはベトナム戦争に勝利し、1985年時点において未だニクソンが大統領でありソ連との対立悪化によって核戦争の危機に直面している世界状況の中、ニクソンによって自警活動を禁止する法律が施行され多くのヒーローたちは引退を余儀なくされていた。
そしてある夜かってヒーローの一人だった男「コメディアン」が殺され、同じくヒーロー仲間だった男「ロールシャッハ」が事件の真相解明のため密かに捜査を開始する・・・・といったストーリー。
さすが「フロム・ヘル」の原作も描いているアラン・ムーアの世界観だけあって通常のアメコミとは全く違う「ダーク」さだし、もし現実世界にヒーローが存在していたら?という仮想世界を見事に表現した作品。
登場するキャラクターたちも実に個性的でマスクの模様が異様に変わる心に闇を抱えた「ロールシャッハ」や暴力的で残忍な「コメディアン」といったヒーローというよりどちらかといえば犯罪者っぽいキャラをはじめ、まるでバットマンのような風貌の「ナイトオウル」、スーパーウーマンである「シルク・スペクター」、知性派ヒーローの「オジマンディアス」といった有名アメコミヒーローをシニカルにパロディ化したようなものもあったりするが、彼らは通常の人間よりは超人的ながらやはり「人間」であり、もう一人の重要なキャラクター「Dr.マンハッタン」という神に等しい力を持つヒーローの存在こそが本当の意味での「超人」で彼等ヒーローと異質な超人、そして世界情勢といった特殊で複雑な関わりが面白い。
また映像表現にしてもアメコミでは考えられないような残酷描写が盛り沢山で血だらけグロ満載だし、過激な暴力描写や迫力のアクション、エロティックな描写もあったり、子供が観たら毒な映像のオンパレードは結構好きな感じ☆
それから80年代のアメリカを皮肉ったようなダークな世界の再現も様々な細かい作りこみがなされていて見事だったし3時間近い上映時間ながら疲れずに観られた。
またヒーローたちの苦悩や恋愛事情といった人間臭さの表現も興味深かったし、元は人間であったが人間的感覚を無くしていくDr.マンハッタンとかドラマ面も充実、核戦争で世界が滅びる危機の中での本当の意味での「正義」や「平和」とは?、「偽り」とは?、「真実」とは?「ヒーローという存在の意味」とは?といった様々に考えさせる内容は去年観たベスト作品「ダークナイト」にも匹敵する重さと深さであったりと非常に心にインパクトを与えてくれる作品だった。
キャスティングとしてはロールシャッハ役を演じたジャッキー・アール・ヘイリーが一番印象に残ってるが、彼は最近の情報では「エルム街の悪夢」の新しいフレディ役として決定したようで、この映画での狂気を秘めたロールシャッハという役を観る感じでは彼ならフレディ役も結構面白い事になるんではないかと期待させる。

by lucifuge
| 2009-04-17 22:06
| 映画/洋画