2009年 04月 18日
水木版妖怪大戦争 |
2005年に公開された映画「妖怪大戦争」(原案・荒俣宏)を水木しげるが漫画化した「水木版妖怪大戦争」(角川文庫版)を読んだ。
田舎に越してきたタダシは村の祭で大天狗より伝説の剣を授かり平和を守る正義の味方だという「麒麟送子」に選ばれた事から妖怪と関わる事になる・・・一方復活した魔人・加藤保憲は魔女花子を手下にして多くの妖怪たちを捕獲し人間の怨念を具現化させた妖怪「ヨモツモノ」の材料にして世の中を破壊しようと動いており、タダシはこの危機に立ち向かうため妖怪たちと力を合わせて加藤に戦いを挑んでいく・・・といったストーリー。
映画版では基本子供向きな作りながら妖怪好き・不思議好きなら十分大人でも楽しめる出来だったし、この本はそのストーリーを妖怪漫画の第一人者が作品にしたらどうなるかという興味深さはあるが、やはり期待を裏切らない「水木節」満載な出来で面白かった!
また映画版では加藤の衣装が軍服ではなかったのが私的には少し不満だったものの、この漫画版では「帝都物語」と同じく軍服で描かれていたのが嬉しかったし、加藤の手下が映画版ではオリジナルキャラ妖怪っぽいのが出ていたがこちらでは水木漫画では過去作品で印象深いキャラのひとつである「魔女花子」が使われていたりしたのもイイ!
また話の中で水木の故郷である鳥取・境港で開催された「世界妖怪会議」のシーンが登場し、水木自身やこの話の原案の荒俣宏、京極夏彦などが登場していたが86ページのコマで彼らと並んでいるメンバーで1人鼻クソほじってるのは誰なんだろう?(笑)
このシーンでも水木自身の発言として「電気の出現で妖怪が出にくくなった」とか「妖怪感度」の話などなるほどって思える話もあったり、映画を元にしながらも水木独自の論をちゃんと展開しているのはさすが☆
荒俣×水木のコラボレーションは独特の面白さを醸し出しているし、この漫画にも関わる荒俣の代表作「帝都物語」を全部水木版で漫画化するなんて企画があったら面白そうなのに!とも思った。
まあその場合、式神や護法童子が「フハッ!」とか言ったり加藤が「ビビビビ」とビンタしたりするシーンがありそうだが・・・(笑)
田舎に越してきたタダシは村の祭で大天狗より伝説の剣を授かり平和を守る正義の味方だという「麒麟送子」に選ばれた事から妖怪と関わる事になる・・・一方復活した魔人・加藤保憲は魔女花子を手下にして多くの妖怪たちを捕獲し人間の怨念を具現化させた妖怪「ヨモツモノ」の材料にして世の中を破壊しようと動いており、タダシはこの危機に立ち向かうため妖怪たちと力を合わせて加藤に戦いを挑んでいく・・・といったストーリー。
映画版では基本子供向きな作りながら妖怪好き・不思議好きなら十分大人でも楽しめる出来だったし、この本はそのストーリーを妖怪漫画の第一人者が作品にしたらどうなるかという興味深さはあるが、やはり期待を裏切らない「水木節」満載な出来で面白かった!
また映画版では加藤の衣装が軍服ではなかったのが私的には少し不満だったものの、この漫画版では「帝都物語」と同じく軍服で描かれていたのが嬉しかったし、加藤の手下が映画版ではオリジナルキャラ妖怪っぽいのが出ていたがこちらでは水木漫画では過去作品で印象深いキャラのひとつである「魔女花子」が使われていたりしたのもイイ!
また話の中で水木の故郷である鳥取・境港で開催された「世界妖怪会議」のシーンが登場し、水木自身やこの話の原案の荒俣宏、京極夏彦などが登場していたが86ページのコマで彼らと並んでいるメンバーで1人鼻クソほじってるのは誰なんだろう?(笑)
このシーンでも水木自身の発言として「電気の出現で妖怪が出にくくなった」とか「妖怪感度」の話などなるほどって思える話もあったり、映画を元にしながらも水木独自の論をちゃんと展開しているのはさすが☆
荒俣×水木のコラボレーションは独特の面白さを醸し出しているし、この漫画にも関わる荒俣の代表作「帝都物語」を全部水木版で漫画化するなんて企画があったら面白そうなのに!とも思った。
まあその場合、式神や護法童子が「フハッ!」とか言ったり加藤が「ビビビビ」とビンタしたりするシーンがありそうだが・・・(笑)

by lucifuge
| 2009-04-18 19:12
| 本/漫画