マックス・ペイン |
ニューヨーク市警未解決事件課のマックス・ペインはかって妻ミシェルと幼い娘を殺されるも3人の犯人のうち1人は見つからず事件は未解決・・・一人孤独に事件を追い復讐を果たそうと考えている・・・ある日捜査の過程で知り合った女ナターシャが殺され、かっての相棒アレックスから現場にマックスのIDがあった事で彼が容疑者と疑われていると伝えられる・・・しかしアレックスはナタ-シャの死はミシェルの死とつながりがあると突き止めた後殺され、行き詰まったマックスはあるきっかけからナタ-シャの姉でロシアンマフィアのモナと協力し、真犯人を探し始めるが、そこには巨大な陰謀と意外な真犯人の存在があった・・・といったストーリー。
ナタ-シャが出入りしていた怪しいナイトクラブでの謎のドラッグと翼の刺青、殺される人間が見る謎の翼を持った存在、ドラッグに関わる謎の男ルピノ、ミシェルがかって働いていた巨大製薬会社エシールと会社内でのあるプロジェクトの存在、マックスの力になってくれる元警官で今はエシールの役員であるヘンズリ-、連続する殺人事件でマックスを疑う内部調査課のブラヴーラなど様々な要素や人物が関わっていき、ミステリアスな要素満載のアクション映画なのだが、最初この映画の予告編を観た時、刑事アクション的映像の他に翼を持った黒い悪魔のような存在が映っていたりで「堕天使?」と思わせる要素があって本編を観る前は「コンスタンティン」のようなオカルト風アクションミステリー映画なのかと思っていたのだが、実際観てみると途中まではそういう堕天使的(どうやら堕天使ではなく北欧神話のワルキューレらしい)イメージがミステリアスに登場してそういうオカルト作品を思わせるのだが途中から真相として全く違う展開になっていって「じゃああの映像は何?」と思わせるし、結局は脳内イメージというか幻覚的映像を映像表現としてそのまま組み込んでしまったために内容的にはダークさ漂う現実的なミステリーアクションながらイメージとして不可思議な印象を受ける妙な作品に仕上がってしまっている感じ。
まあ現実といってもリアルに考えたらおかしい所はいっぱいあるが、超常的な要素は皆無だしどちらかというとSF的なネタな感じ。
そういえば昔ビデオで観た「ケイブマン」みたいなオカルト的内容ではないけど何故か映像にオカルト的イメージを使った映画にちょっと似た印象もある。
そういうちょっと変わったアクション物ではあったが5000発以上の銃弾を使ったエーシル社内での銃撃シーンとか楽しめる見所は色々あったし、クライマックスでのアクションシーンの背景に飛び回る無数の翼の怪物たちという組み合わせは凄くシュールで絵的には面白かった。
思っていたのとは全然違ったが意外でそれなりに楽しめる作品だったと思う。
