2009年 05月 07日
パニッシャー ウォーゾーン |
マーベルコミックスのアメコミを原作とするレイ・スティーヴンソン主演の映画「パニッシャー ウォーゾーン」を観た。
かってマフィアに家族を殺された事から犯罪者たちに死の制裁を行なう処刑人となった「パニッシャー」こと元軍人のフランク・キャッスル・・・彼は無罪放免となったマフィアのボスを標的に彼等のアジトを襲撃するが逃げ延びた組織の幹部ビリーを追って再び襲撃しビリーに瀕死の重傷を負わせるも、同時に実はビリーの側近として潜入していたFBIの囮捜査官を誤って殺してしまいその事からパニッシャーである事を苦悩しはじめる・・・一方ビリーはパニッシャーのせいで工場のガラスのスクラップ処理機に落ちた事から顔はズタズタに切り裂かれ狂気の怪人「ジグソウ」として復活、精神病院に幽閉されていたサイコな弟ジムを仲間に自分の金を押収したFBI囮捜査官の妻子を狙った事からパニッシャーは彼女たちを守るため戦う・・・といったストーリー。
パニッシャーは以前にも2回映画化されており、ドルフ・ラングレンが主演した1回目の映画化は敵が妙な感じの日本ヤクザだったりする怪作だったが、トーマス・ジェーンが主演しジョン・トラボルタが悪役を演じた2回目の映画はパニッシャーというには「処刑人」的ヴァイオレンス度が大した事無くありきたりなアクションで正直物足なかった。
この「パニッシャー ウォーゾーン」は最初はそのトーマス・ジェーン版の続編かと思っていたのだが、観てみると再び設定をリセットし俳優も変えられたまた違う新版だったし、いかにしてパニッシャーになったのかという部分は手短に彼の過去が台詞で言われるくらいに省かれ、冒頭から犯罪者たちに容赦ない制裁を加える過激な展開は「これぞパニッシャー!」という感じでなかなか良い!
ヴァイオレンス描写にしても生首チョン斬ったり沢山のマフィアを銃で蜂の巣、ストリートギャングを鉄柵で串刺しやランチャーで爆殺、素手で顔面破壊など残虐描写のオンパレードである意味ホラー映画よりスプラッターな血まみれ映画だし、犯罪者を始末する「正義のジェイソン」といえるかもしれない。
それから今回は「ジグソウ」という強烈な悪役の存在も魅力だし、ツギハギだらけの不気味な顔はかなりホラーな感じでパニッシャーのキャラに負けてないし、人喰いしたりするジグソウのイカれた弟も合せて主人公も敵役もみんなどこか狂気に満ちた恐ろしさのあるというのは色んなヒーロー映画に対するアンチテーゼのようでもあるしそういう解釈は好きな感じ。
「ジグソウ」というと有名な「SAW」の「ジグソー」を連想するがどちらかといえば犯罪者を死のゲームで試すジグソーのキャラはこの映画のジグソウよりもパニッシャーに近いし、パニッシャーというのはサスペンス映画からしたら実はモロ犯罪者側にいるという危なさも何か凄い。
こういう法で裁けない犯罪者をに罰を与える存在というのはヒーロー全てに共通する部分でもあって最近ではバットマンの「ダークナイト」はそういう法と正義や犯罪と悪について悩み、観客に様々に考えさせる深い作品だったのだが、この「パニッシャー ウォーゾーン」は多少誤って犯罪者以外であるFBI捜査官を殺した事については悩むものの、犯罪者を殺す事には何の疑問や罪の意識も持ってない上、周囲も彼を「正義」と言い切る単純明快さでまとめてるのがビックリだったし、そういう危険な正義をとことん貫くのがまさに「パニッシャー」なのかもしれないとも思った。
それから音楽ではラストにロブ・ゾンビが歌う主題歌をはじめ、スレイヤーやスリップノットの曲が使われていたりヴァイオレンスでダークな雰囲気にこういうへヴィメタル音楽はピッタリだったし、ヴォーカル部分は使われてないものの音の部分だけで「スレイヤーだ!」と思わせるスレイヤーの音作りはさすがというか今年出るという新譜が早く聴きたくなった。
かってマフィアに家族を殺された事から犯罪者たちに死の制裁を行なう処刑人となった「パニッシャー」こと元軍人のフランク・キャッスル・・・彼は無罪放免となったマフィアのボスを標的に彼等のアジトを襲撃するが逃げ延びた組織の幹部ビリーを追って再び襲撃しビリーに瀕死の重傷を負わせるも、同時に実はビリーの側近として潜入していたFBIの囮捜査官を誤って殺してしまいその事からパニッシャーである事を苦悩しはじめる・・・一方ビリーはパニッシャーのせいで工場のガラスのスクラップ処理機に落ちた事から顔はズタズタに切り裂かれ狂気の怪人「ジグソウ」として復活、精神病院に幽閉されていたサイコな弟ジムを仲間に自分の金を押収したFBI囮捜査官の妻子を狙った事からパニッシャーは彼女たちを守るため戦う・・・といったストーリー。
パニッシャーは以前にも2回映画化されており、ドルフ・ラングレンが主演した1回目の映画化は敵が妙な感じの日本ヤクザだったりする怪作だったが、トーマス・ジェーンが主演しジョン・トラボルタが悪役を演じた2回目の映画はパニッシャーというには「処刑人」的ヴァイオレンス度が大した事無くありきたりなアクションで正直物足なかった。
この「パニッシャー ウォーゾーン」は最初はそのトーマス・ジェーン版の続編かと思っていたのだが、観てみると再び設定をリセットし俳優も変えられたまた違う新版だったし、いかにしてパニッシャーになったのかという部分は手短に彼の過去が台詞で言われるくらいに省かれ、冒頭から犯罪者たちに容赦ない制裁を加える過激な展開は「これぞパニッシャー!」という感じでなかなか良い!
ヴァイオレンス描写にしても生首チョン斬ったり沢山のマフィアを銃で蜂の巣、ストリートギャングを鉄柵で串刺しやランチャーで爆殺、素手で顔面破壊など残虐描写のオンパレードである意味ホラー映画よりスプラッターな血まみれ映画だし、犯罪者を始末する「正義のジェイソン」といえるかもしれない。
それから今回は「ジグソウ」という強烈な悪役の存在も魅力だし、ツギハギだらけの不気味な顔はかなりホラーな感じでパニッシャーのキャラに負けてないし、人喰いしたりするジグソウのイカれた弟も合せて主人公も敵役もみんなどこか狂気に満ちた恐ろしさのあるというのは色んなヒーロー映画に対するアンチテーゼのようでもあるしそういう解釈は好きな感じ。
「ジグソウ」というと有名な「SAW」の「ジグソー」を連想するがどちらかといえば犯罪者を死のゲームで試すジグソーのキャラはこの映画のジグソウよりもパニッシャーに近いし、パニッシャーというのはサスペンス映画からしたら実はモロ犯罪者側にいるという危なさも何か凄い。
こういう法で裁けない犯罪者をに罰を与える存在というのはヒーロー全てに共通する部分でもあって最近ではバットマンの「ダークナイト」はそういう法と正義や犯罪と悪について悩み、観客に様々に考えさせる深い作品だったのだが、この「パニッシャー ウォーゾーン」は多少誤って犯罪者以外であるFBI捜査官を殺した事については悩むものの、犯罪者を殺す事には何の疑問や罪の意識も持ってない上、周囲も彼を「正義」と言い切る単純明快さでまとめてるのがビックリだったし、そういう危険な正義をとことん貫くのがまさに「パニッシャー」なのかもしれないとも思った。
それから音楽ではラストにロブ・ゾンビが歌う主題歌をはじめ、スレイヤーやスリップノットの曲が使われていたりヴァイオレンスでダークな雰囲気にこういうへヴィメタル音楽はピッタリだったし、ヴォーカル部分は使われてないものの音の部分だけで「スレイヤーだ!」と思わせるスレイヤーの音作りはさすがというか今年出るという新譜が早く聴きたくなった。
by lucifuge
| 2009-05-07 20:43
| 映画/洋画