2009年 05月 16日
バンコック・デンジャラス |
ニコラス・ケイジ主演の映画「バンコック・デンジャラス」を観た。
暗殺成功率100%といわれる完璧な殺し屋ジョーは引退を考えており、最後の仕事として多くの報酬を得るため1つの都市で4つの暗殺を請け負う事になる。
その都市はタイのバンコックであり、依頼主はこの町の暗黒街の大物であるスラットによるものだった。
彼は現地の使い走りとして1人のしがないスリ男・コンを雇い予定通り1件目の仕事をこなすものの2件目の依頼内容は入ったスーツケースの中身をコンが起こしたアクシデントから彼に見られてしまいジョーの正体がバレてしまう事になる・・・・しかし普段のジョーならコンをすぐに殺してしまう所がコンの中に勝手の自分の姿を重ねた事からコンを弟子として認め鍛え始める・・・一方ジョーはこの町で出会った耳の不自由な女性フォンとの交流の安らぎを求める中、3件目の依頼も遂行するがコンやフォンとの関わりがジョーの心にこれまでと違った変化が起こし始め、遂に最後の依頼となる政治家の暗殺に行動を移す事になるが・・・・といった内容。
監督はホラーファンのとっては「THE EYE」で有名なタイのパン・ブラザーズという事でニコラス・ケイジを主演に殺し屋という要素でどんな作品を撮ったのか?と思ったが前半の自らのルールに徹した殺し屋の描写はかなりクールで格好良いし、証拠を全て消す非情さとか「完璧さ」を求める男の描写は「ゴルゴ13」さながらのキャラクターとしてそういう完璧な殺し屋が一体この町でどういう仕事をやっていくのかとかなり期待させたのだが、1つ目の仕事からしていきなり怪我してるし、その怪我を治す為に立ち寄った薬屋で知り合った耳の不自由な女性フォンとの交流も本来ずっと孤独に人生を歩んでいた男が得た少しの安らぎといった風に見せたかったのだろうが、劇中では何だか中学生の初恋恋愛ドラマみたいなヤワな幼稚さで見せ方として非常に浅い印象だったり、3つ目の仕事に関してはもはや暗殺とはいえない目立ちすぎな行動で無茶苦茶やってたり「これで一流の暗殺者?」と首を傾げるようなグダグダ感。
それに予告編ではこういう凄腕の暗殺者がバンコックで選んだ最後の仕事に隠された巨大な罠や陰謀とか予想外の裏がありそうに思わせる作りだったのに実際は完全に予想の範囲内で単に依頼者であるギャング側が裏切るだけというネタだし、弟子のコンが捕まったりといったいかにもな展開とかもっとストーリー的に練ってほしかった感じで、ラストにしてもあれだけの戦闘能力があれば何とでもなりそうなのに「何でそうする?」と妙な消化不良が残る物足りなさだった。
まあガンアクションに関してはそれなりに激しく見所もあると思うが本筋のストーリーがイマイチなので残念な出来だったと思う。
またこの映画は監督のパン・ブラザーズのタイでの作品「レイン」のセルフリメイクらしいのだが、「レイン」では本来コンの役柄が主役だったのを何故かこの映画では師匠役を主役として変更してしまったというのも視点としてヒネリのない作品になった原因のように思える。
やっぱりパン・ブラザーズにはアクションよりホラーの方が似合ってるし次回作は是非ホラーでやって欲しい。
暗殺成功率100%といわれる完璧な殺し屋ジョーは引退を考えており、最後の仕事として多くの報酬を得るため1つの都市で4つの暗殺を請け負う事になる。
その都市はタイのバンコックであり、依頼主はこの町の暗黒街の大物であるスラットによるものだった。
彼は現地の使い走りとして1人のしがないスリ男・コンを雇い予定通り1件目の仕事をこなすものの2件目の依頼内容は入ったスーツケースの中身をコンが起こしたアクシデントから彼に見られてしまいジョーの正体がバレてしまう事になる・・・・しかし普段のジョーならコンをすぐに殺してしまう所がコンの中に勝手の自分の姿を重ねた事からコンを弟子として認め鍛え始める・・・一方ジョーはこの町で出会った耳の不自由な女性フォンとの交流の安らぎを求める中、3件目の依頼も遂行するがコンやフォンとの関わりがジョーの心にこれまでと違った変化が起こし始め、遂に最後の依頼となる政治家の暗殺に行動を移す事になるが・・・・といった内容。
監督はホラーファンのとっては「THE EYE」で有名なタイのパン・ブラザーズという事でニコラス・ケイジを主演に殺し屋という要素でどんな作品を撮ったのか?と思ったが前半の自らのルールに徹した殺し屋の描写はかなりクールで格好良いし、証拠を全て消す非情さとか「完璧さ」を求める男の描写は「ゴルゴ13」さながらのキャラクターとしてそういう完璧な殺し屋が一体この町でどういう仕事をやっていくのかとかなり期待させたのだが、1つ目の仕事からしていきなり怪我してるし、その怪我を治す為に立ち寄った薬屋で知り合った耳の不自由な女性フォンとの交流も本来ずっと孤独に人生を歩んでいた男が得た少しの安らぎといった風に見せたかったのだろうが、劇中では何だか中学生の初恋恋愛ドラマみたいなヤワな幼稚さで見せ方として非常に浅い印象だったり、3つ目の仕事に関してはもはや暗殺とはいえない目立ちすぎな行動で無茶苦茶やってたり「これで一流の暗殺者?」と首を傾げるようなグダグダ感。
それに予告編ではこういう凄腕の暗殺者がバンコックで選んだ最後の仕事に隠された巨大な罠や陰謀とか予想外の裏がありそうに思わせる作りだったのに実際は完全に予想の範囲内で単に依頼者であるギャング側が裏切るだけというネタだし、弟子のコンが捕まったりといったいかにもな展開とかもっとストーリー的に練ってほしかった感じで、ラストにしてもあれだけの戦闘能力があれば何とでもなりそうなのに「何でそうする?」と妙な消化不良が残る物足りなさだった。
まあガンアクションに関してはそれなりに激しく見所もあると思うが本筋のストーリーがイマイチなので残念な出来だったと思う。
またこの映画は監督のパン・ブラザーズのタイでの作品「レイン」のセルフリメイクらしいのだが、「レイン」では本来コンの役柄が主役だったのを何故かこの映画では師匠役を主役として変更してしまったというのも視点としてヒネリのない作品になった原因のように思える。
やっぱりパン・ブラザーズにはアクションよりホラーの方が似合ってるし次回作は是非ホラーでやって欲しい。

by lucifuge
| 2009-05-16 23:05
| 映画/洋画