2009年 05月 20日
バビロンA.D. |
ヴィン・ディーゼル主演の近未来SFアクション映画「バビロンA.D.」を観た。
度重なる戦争で荒廃した地球・・・新セルビア地域に潜伏し、数多くの裏の仕事を行なってきた傭兵のトーロップはある日因縁深いマフィアのボスであるゴルスキーから奇妙な依頼を受ける事になる。
それはモンゴルのある修道院にいる少女をアメリカまで送り届けるという「運び屋」の仕事だった・・・・修道院に行くとその少女オーロラだけでなく付添人のシスター・レベッカも一緒にアメリカまで届ける事になりオーロラを狙う者がいる困難な状況の中アメリカへの旅が始まるが、オーロラには大きな秘密が隠されていた・・・・といったストーリー。
この映画はモーリス・G・ダンテックのSF冒険小説「BABYLON BABIES」を基に「クリムゾン・リバー」のマシュー・カソヴィッツ監督が映画化したものだが作品としてはアメリカ映画ながらフランス人の監督が撮るとその世界観に中にあるシニカルさや展開の非情さ、シャレッ気のある映像センスなどハリウッドによくあるSF大作とは違う独特のセンスが感じられて好みだったし、同じパターンで好きな作品であるジャン・ピエール・ジュネが監督した「エイリアン4」を思い出した。
ただSF作品はこのように良い出来のものが多いと思うが、サイコスリラーに関してはフランス産はハズレが多い気がするが・・・・。
日常的にテロや犯罪が横行し様々な人種が入り乱れるスラム的退廃都市、核爆弾投下跡など放射性物質の危険地域やまるで日本の新幹線「のぞみ」がボロボロになったような未来の列車のヴィジュアルなど殺伐とした未来世界の描写はちょっとイメージ的に以前観たクライヴ・オーウェン主演の「トゥモロー・ワールド」に重なる部分はあるが作りこみとしてなかなか面白かったし、逆にハイテク的未来都市描写が見られるアメリカでのシーンなども映像的に楽しめる。
それから主人公の役柄はまさにヴィン・ディーゼルのためにあるような孤独なタフガイでいつもながらのスキンヘッドに傷と刺青だらけの風貌はかなりなインパクトだったし、鍵となる少女オーロラについてもその出生の秘密から謎の能力、オーロラを狙う存在が実は彼女の父親の手の者だったり、アメリカに彼女を呼び寄せた巨大宗教団体との関係性とその目的など世界を股にかけた大きな陰謀が展開していてサスペンスとしても十分楽しめる。
アクションシーンもやたら派手ではないながらリアル感のある見せ方でなかなか迫力があったし、音楽的には劇中私にとっては昔よく聴いていた90年代メタルの代表格バンドの1つであるSEPULTURAの「Dead Embryonic Cells」がかかっていたのがハードなシーンにもピッタリで嬉しかった。
キャスティングではゴルスキー役にジェラール・ド・パルデュー、アメリカの教祖役にシャーロット・ランプリング、シスター・レベッカにミシェル・ヨーと結構豪華だが何かシャーロット・ランプリングって最近やたら観る映画に出てる気が・・・邦画で言ったら竹中直人状態!(笑)
ラストシーン的には本来大元の敵である人物が叩き潰されないで終了したりと続編を考えてるのか、主人公の目的として達成してしまったからもうそこは追及しなかったのか不明だがそういう余韻を残すあたりもフランス人監督ならではのセンスなのかもしれないと思った。
まあ続編あるならこの世界観の中でそういう冒険が展開されるのか是非観てみたいが、それもヒットしないと実現は難しそうだし、今回の客の入りを見た感じ日本ではあんまりウケてなさそうで残念・・・。
度重なる戦争で荒廃した地球・・・新セルビア地域に潜伏し、数多くの裏の仕事を行なってきた傭兵のトーロップはある日因縁深いマフィアのボスであるゴルスキーから奇妙な依頼を受ける事になる。
それはモンゴルのある修道院にいる少女をアメリカまで送り届けるという「運び屋」の仕事だった・・・・修道院に行くとその少女オーロラだけでなく付添人のシスター・レベッカも一緒にアメリカまで届ける事になりオーロラを狙う者がいる困難な状況の中アメリカへの旅が始まるが、オーロラには大きな秘密が隠されていた・・・・といったストーリー。
この映画はモーリス・G・ダンテックのSF冒険小説「BABYLON BABIES」を基に「クリムゾン・リバー」のマシュー・カソヴィッツ監督が映画化したものだが作品としてはアメリカ映画ながらフランス人の監督が撮るとその世界観に中にあるシニカルさや展開の非情さ、シャレッ気のある映像センスなどハリウッドによくあるSF大作とは違う独特のセンスが感じられて好みだったし、同じパターンで好きな作品であるジャン・ピエール・ジュネが監督した「エイリアン4」を思い出した。
ただSF作品はこのように良い出来のものが多いと思うが、サイコスリラーに関してはフランス産はハズレが多い気がするが・・・・。
日常的にテロや犯罪が横行し様々な人種が入り乱れるスラム的退廃都市、核爆弾投下跡など放射性物質の危険地域やまるで日本の新幹線「のぞみ」がボロボロになったような未来の列車のヴィジュアルなど殺伐とした未来世界の描写はちょっとイメージ的に以前観たクライヴ・オーウェン主演の「トゥモロー・ワールド」に重なる部分はあるが作りこみとしてなかなか面白かったし、逆にハイテク的未来都市描写が見られるアメリカでのシーンなども映像的に楽しめる。
それから主人公の役柄はまさにヴィン・ディーゼルのためにあるような孤独なタフガイでいつもながらのスキンヘッドに傷と刺青だらけの風貌はかなりなインパクトだったし、鍵となる少女オーロラについてもその出生の秘密から謎の能力、オーロラを狙う存在が実は彼女の父親の手の者だったり、アメリカに彼女を呼び寄せた巨大宗教団体との関係性とその目的など世界を股にかけた大きな陰謀が展開していてサスペンスとしても十分楽しめる。
アクションシーンもやたら派手ではないながらリアル感のある見せ方でなかなか迫力があったし、音楽的には劇中私にとっては昔よく聴いていた90年代メタルの代表格バンドの1つであるSEPULTURAの「Dead Embryonic Cells」がかかっていたのがハードなシーンにもピッタリで嬉しかった。
キャスティングではゴルスキー役にジェラール・ド・パルデュー、アメリカの教祖役にシャーロット・ランプリング、シスター・レベッカにミシェル・ヨーと結構豪華だが何かシャーロット・ランプリングって最近やたら観る映画に出てる気が・・・邦画で言ったら竹中直人状態!(笑)
ラストシーン的には本来大元の敵である人物が叩き潰されないで終了したりと続編を考えてるのか、主人公の目的として達成してしまったからもうそこは追及しなかったのか不明だがそういう余韻を残すあたりもフランス人監督ならではのセンスなのかもしれないと思った。
まあ続編あるならこの世界観の中でそういう冒険が展開されるのか是非観てみたいが、それもヒットしないと実現は難しそうだし、今回の客の入りを見た感じ日本ではあんまりウケてなさそうで残念・・・。
by lucifuge
| 2009-05-20 22:33
| 映画/洋画